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【白雨随感禄】検索がすべての中心になる
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■自分だけの豊かな情報
誰もが検索して入手できる情報。
それらは、目新しくもなく、特別なものでもないが。
自分だけの経験や情報。
それらは、小さなことでも、興味の対象になる。
自分が直接聞いたり、体験した一次情報を、大事にしていきたい。
■「索引 ~の歴史~書物史を変えた大発明」Kデニス・ダンカン(著)小野木明恵(訳)
![](https://assets.st-note.com/img/1736071956-B0ETb5CUtNOVvZlcJn2ymGHY.jpg)
Q1:索引を頼りに欲しい情報だけ抽出して読むことで、手っ取り早く知識を得ようとするのでは?
Q2:長時間かけて本と向き合うための集中力が失われていくのでは?
Q3:何かに疑問を持ったら、まず書斎にこもって索引をめくりはじめ、実体験に赴くべき好奇心を潰してしまうのでは?
Q4:ネットや電子書籍の時代に索引なんてもはやいらないのでは?
■「恥のきずな 新しい文献学のために」カルロ・ギンズブルグ(著)上村忠男(編訳)
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例えば、文字に書かれる以前の詩なり歌に含まれていた、その時代の人たちの感情や、歌うという行為の意味合いは、それが、
「文字」
に書き起こされた途端に消えてしまう。
同じことは、
「翻訳」
という行為においても起こる。
翻訳には、常に、
「翻訳不可能性という限界」
がついて回るのだ。
ネット社会においては、あらゆる情報にアクセスできるように思えてしまうが・・・
本当に大切なのは、個々の情報の背後にある
「歴史の厚み」
と
「複雑さ」
を知ることだと教えてくれる。