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【変わりたい自分に】意思のある自由はあるのか?

酒井貴弘さん撮影

日々の過ごし方も。

物事の捉え方も。

すべて自分次第。

そう分かっているはずなのに、それを実行できないでいるのなら・・・


「種を蒔いたとたんに、芽を出すだろうかなどという心配をするのはやめよう。

あなたが種を蒔いた瞬間から、その種は間違いなく成長するのだから。

大切なのは、それからのあなたの行動である。」(パッチ・アダムス)


魂のいちばんおいしいところ
~谷川俊太郎~

神様が大地と水と太陽をくれた
大地と水と太陽がりんごの木をくれた
りんごの木が真っ赤なりんごの実をくれた
そのりんごをあなたが私にくれた
やわらかいふたつのてのひらに包んで
まるで世界の初まりのような
朝の光といっしょに
何ひとつ言葉はなくとも
あなたは私に今日をくれた
失われることのない時をくれた
りんごを実らせた人々のほほえみと歌をくれた
もしかすると悲しみも
私たちの上にひろがる青空にひそむ
あのあてどないものに逆らって

そうしてあなたは自分でも気づかずに
あなたの魂のいちばんおいしいところを
私にくれた


人間

とは

常に

人間

なりつつある

存在


もしかしたら、以下の学問の知識が参考になるかもしれません。


▶行動遺伝学

■行動遺伝学とは?

遺伝学的手法を用いて、個人差のある行動や心理的形質の起源を調査する学問。

遺伝行動学では、遺伝的要因と環境的要因が個人差にどの程度影響を与えているのかを研究している。

例えば、一卵性双生児と二卵性双生児の類似性を比較することで、遺伝の影響を量的に評価する。

遺伝行動学の研究成果は、自尊心やパーソナリティ、知能、性格など、さまざまな分野に適用されている。

遺伝行動学の歴史は、19世紀後半に、イギリスのフランシス・ゴールトンによって科学的分野として設立された。

遺伝行動学の研究成果には、次のようなものがあります。

1.知能の遺伝率は、環境によって変わる。

2.年齢を重ねるほど、本来の遺伝的素質が表れやすくなる。

3.自尊心の30〜60%は、遺伝要因で説明できる。

4.性格の50%が遺伝で、残りの50%が環境により変化する。

■行動遺伝学の3原則(エリック・タークハイマー)

1.ヒトの行動特性はすべて遺伝的である

2.同じ家族で育てられた影響は遺伝子の影響より小さい

3.複雑なヒトの行動特性のばらつきのかなりの部分が遺伝子や家族では説明できない

■個性とは?

遺伝率+共有環境+非共有環境

■参考記事

■参考図書

「遺伝と平等 人生の成り行きは変えられる」キャスリン・ペイジ・ハーデン(著)青木薫(訳)

「運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」」(NHK出版新書)橘玲/安藤寿康(著)

「遺伝と環境の心理学 人間行動遺伝学入門」安藤寿康(著)

▶行動心理学

■行動心理学とは?

人間の行動や仕草を観察して心理を分析するアメリカの臨床心理学者ジョン・ブレイザー博士が確立した学問。

人が無意識に行っているしぐさから本音を読み解くことができるため、ビジネスやマーケティング、対人関係など、さまざまな分野で応用されている。

行動心理学の例としては、次のようなものがある。

「カリギュラ効果」:
禁止や制限をされると興味関心が高まる心理

「プロスペクト理論」:
損失を避けたいという心理から合理的ではない選択をしてしまう心理

「ハロー効果」:
目立つ特徴が印象や評価に影響を与える心理

「バーナム効果」:
多くの人に当てはまることを言われているのに自分のことを指していると感じてしまう心理

「返報性の法則」:
取引先に「お返しをしなければならない」という心理状態を誘う心理

「ザイオンス効果」:
人やモノなどに何回も接触することで、徐々にその人やモノの評価が上がったり好きになったりする心理

■仕事で使える行動心理学

「クレショフ効果」:
無関係な画像や映像を連続して見たときに、無意識に関連付けてしまう心理現象です。

「テンション・リダクション効果」:
緊張から解放された後に注意力が散漫になり、無防備な状態になってしまう心理状態を指します。

「アンカリング効果」:
最初に提示された情報や数値が、その後の判断や意思決定に影響を与える心理現象です。

「ザイオンス効果」:
特定の人物や物事と何度も接触することで、好感を抱くようになる心理効果です。

「カクテルパーティー効果」:
騒がしい場所でも自分に関連する音声を無意識に聞き取れる能力です。
音声の選択的聴取や選択的注意とも呼ばれます。

「ウィンザー効果」:
第三者から発信された情報の方が当事者から発信された情報よりも信頼されやすいという心理効果です。

「リフレーミング効果」:
物事の見方や解釈を意図的に変えることで、状況に対する認識や感情を変化させる心理テクニックです。

「アンダードッグ効果」:
不利な状況にある人やチームに対して同情し、応援したくなる心理現象です。

「シャルパンティエ効果」:
重さが同じでも、視覚的に大きい物の方が軽く、小さい物の方が重く感じられる心理現象です。

「ディドロ効果」:
新しい商品やサービスを購入したことで理想的な価値を得た際に、その価値に合わせて自分の生活環境や持ち物を統一させようとする行動心理です。

■日本心理学会機関誌「心理学ワールド」

■参考記事

■参考図書

「心を測る」デニー・ボースブーム(著)仲嶺真(監翻)下司忠大/三枝高大/須藤竜之介/武藤拓之(訳)

「心理尺度構成の方法 基礎から実践まで」小塩真司(編)

「心理学における構成概念を見つめ直す 歴史・哲学・実践の次元から」キャスリーン・スレイニー(著)仲嶺真(訳)

「「深い学び」の科学 精緻化・メタ認知・主体的な学び」(クレイス叢書)北尾倫彦(著)

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