【メモランダム】《自信》
《自信》についてのメモランダムです。
自分を支えているものの中で、「根拠のない自信」というのがあると思っています。
根拠があると、これが覆された時に自信も崩れ落ちてしまうことになります。
根拠がない自信なんだから、万人がみんな持てるし、何となくやれそうな気になります。
行動は自信を育て、それを強化しますが、あらゆる形式の不行動は恐怖を育てるものです。
恐怖と戦うためには、行動することです。
待つこと、先に延ばすことは恐怖を増すことになります。
人は、一つのことを集中して行っていて、それがある平均レベルをこえると急激に自信をもち、一挙に能力が向上することがあります。
人より差があるときは、コンプレックスももちやすいのですが、ある線上をこえると自信となり、第二の天性ができあがるでしょう。
このコンプレックスについては、鹿冶梟介さんが、精神医学の観点から、学びの多い考察を行っているので、参考にしてみてください。
天才と精神医学(2): 劣等感をバネにしろ!コンプレックス型の天才とは?
これを人生で早く行った人は、その後、自信をもった堂々たる各種の活動を行うことができるし、持つ人と持たない人の差は、しだいに広がるばかりです。
根の深いところで自分を大切にしていないと、他人を大切にすることもできないんじゃないかと思います。
友達とつきあうにしても、根の深いところで自信のある人の方がずっとつきあいやすいし、人間関係にも変な気遣いがいらずスムーズにいくと思います。
自己を大切するのは、世のため人のためでもあります。
随分昔の話ですが、金型職人は、かつて大企業のサラリーマンの2、3倍の給料を手にしていたこともあります。
それが何度かの不況を厳しいコストダウンで乗り切るうちに、給料は相対的に下がり、それに伴って職人の誇りさえ見失いました。
ちょっと景気が悪くなると不安になって抜駆けする。
これが一番いけない。
職人が誇りを持っていたころは、安く売るのは恥だという意識があった。
その気質が失われ、抜駆けがまかり通るようになった。
安く売れば社員は技術に自信が持てないし、ダメな会社で働いているという気持ちにもつながってきます。
【参考記事】
自分の「能力」より「やっていること」に自信を持てば、よりよいキャリアを築ける。
https://blog.tinect.jp/?p=68734
「面白くない」と感じた感性に自信を持っていい。その作品は、あなたにとって間違いなく面白くないのだ
https://blog.tinect.jp/?p=32996
誰かの「面白くなかった」を否定する権利がある人なんてどこにもいません。そして、他の誰かの「面白かった」を否定する権利も、誰ももっていないんです。
「not for me」っていう言葉、もっと広まっていいと本当に思うんです。それは、「俺には面白くなかった」というだけの言葉であって、他の誰も傷つけてはいない。他の誰の感性も否定してはいない。