【メモ(memo)】感謝されない!と悲しむ前に
人は、誰でも感謝されると、うれしいものですね。
感謝されると、自分の存在価値とか、意味を、実感しやすいので、それは、ひとつのニーズに近いかもしれません。
だから、感謝されていないと感じる(ニーズが満たされない)ときなどは、不安になったり、悲しくなったりします。
こんなにがんばっているのに、全然感謝してもらえない、と思うようなことは、多くの人が体験済みのことでしょう。
でも、人によって、ニーズは違いますから、感謝されることが、ニーズでない人には、それほど重要じゃないかもしれません。
もちろん、どっちがいいかといえば、感謝されるほうがうれしいのは当然ですが。
感謝されることは、私たちの多くが、大事にしたいことのひとつで、すると、これは、価値観ともいえます。
価値観とニーズは、似ているようで、少し違います。
ニーズは、満たされていないと、自分の状態が悪くなります。
だから順番から言うと、人は、価値観よりも、ニーズを先に満たそうとします。
ニーズが満たされると、自分の価値観を尊重する余裕も出てくる、というところでしょうか。
話をもとに戻して。
ちっとも感謝してくれない、なんて思うとき。
ここで、卑屈になってひねくれてヤケになるか、気を取り直して、それでも、自分が正しいと思う姿勢を貫くか、または、別な行動に出てみるか、選択肢は、いろいろあります。
あなたなら、どうしていますか。
感謝されない、感謝されたい!と思うなら、最初にまず、こちらから、何かに感謝することです。
感謝されたいのに、自分が感謝するとは、ちょっと不思議な感じがするかもしれません。
でも、意外なことに、感謝してくれないと嘆いているときは、感謝できることにも、感謝していない自分がいます。
感謝してくれないと思っていると、その「してもらえない」というところにフォーカスしてしまい、物事がよく見えなくなっているから。
感謝してくれない人に対して、私は、感謝しているだろうか?とよく考えてみれば、お互い様だったりすることも。
こちらが感謝することなんてない!なんて思っていたら相手も同じなのかも。
こちらが感謝したら、すぐに変わるとは限りませんが、相手の反応も変わってくる可能性はあります。
また、私は、自分に対して、感謝を持って接しているかしら?と考えてみるのもいいでしょう。
自分に感謝できるなら、自分を大切にするし、自分にとって良いことをしようとします。
自分で自分に感謝するなんて、ちょっと変かもしれないけれど、例えば、自分の体が、今日も元気であることとか、そんな小さなことだって、感謝の対象に入れてもいいのです。
当たり前に思っていると、感謝することも、忘れがちになるのは、誰もが同じ。
感謝されない、感謝してくれない、と悲しむのなら、その前に、自分から何かに感謝することを思い出してみましょう。
気分はずいぶん変わります。
気分が変われば、ひきつけるものも変わってきます。
【今日の短歌】
「ありがとうなんて言うのも今さらのような気がするけどありがとう」(俵万智)
「春の土もたげて青むものの芽よをさなき物の育つはたのし」(窪田空穂)
「昆蟲は日日にことばや文字を知り辭書から花の名をつづりだす」(塚本邦雄)
「日中を風通りつつ時折にむらさきそよぐ堅香子の花」(宮柊二)
「どこまでが空かと思い結局は地上スレスレまで空である」(奥村晃作)
【参考記事】