芽生えの季節!
人の命、それは、天からの預かりものだとも、考えられます。
そう、預かったものは、いつか返さないといけない。
でも、人は、「命を返す」とは、言いません。
そう表現せずに、「死」という言葉を用いたり、命を奪う、という表現をします。
命を奪うもの、それは、病気、事故、殺人、自殺、等々。
その意味では、老死は、命を返すに近いのかもしれませんね。
また、病気にも、いろいろあります。
英語でみてみると、以下の通りです。
illness
sickness
disease
disorder
mal function
ウィルスや細菌によるもの。
生まれつきの障害。
ストレスによるもの。
考える葦であるが故のメンタル・イルネス。
明日が、当たり前の様に来ると思って暮らしているけど、明日は、保障されているわけではないんだよね。
生きることは、毎日が、連続ドラマみたいなものかもしれません。
哀しいことがあったときも。
頭を抱えたくなるほど情けないことがあったときも。
嬉しいときも。
このストーリー展開は、なかなかスゴイ、と思うことにしています(^ ^)
そして、人生のシナリオは、何度だって、書き直すことができる。
そう考えると、気持ちが、大らかになるから不思議です。
谷川俊太郎さんの「生きる」という詩があります。
「生きる」(日本傑作絵本シリーズ)谷川俊太郎(著)岡本よしろう(イラスト)
「生きているということ いま生きているということ」というフレーズで始まる、一見シンプルですが、連続してくると、とても深い、言葉のシャワーに感じられる詩です。
【参考記事】
各部分で表現していることを、要約してみると・・・
何気ない当たり前のことが、ありがたい。
美しいと感じるこころが、ありがたい。
自由であることが、ありがたい。
この瞬間が、ありがたい。
全てのいのちが、ありがたい。
生きるというテーマには、いろんな意味合いが含まれていると思います。
例えば、人生、出会い、恋愛、人、悩み、感動、私、家族、社会、日本、そして世界。
その人がいるという幸せに気づくのが、その人がいなくなった時のように、自分が生きているという幸せは、今、生きている瞬間には、感じにくいものです。
また、人間って、自分では気づかずに、色んなものに囚われて、
「これが自分らしさなんだ」
と思い込んでいます。
ここまでが限界。
これ以上傷ついたら、もう、自分が自分でなくなる。
こんなの僕らしくない。
男だから、女だから。
でも、そんな境界線は、自分の勝手な思い込みですよね。
【関連記事】
【課題帳】境界線を引くとは?
https://note.com/bax36410/n/n3f2d16b72cdc
ほんの少し足を踏み出せば、自分が、新しい場所に立っていることに気づくのに、ね(^ ^)
自分の手の中にある幸福に気づかないでいる限り、人は、いつまでたっても不幸なままです。
「ゆたかなる弾力もちて一塊の青葉は風を圧しかへしたり」
(横山未来子「啓かるる夏」30首の中の一首『樹下のひとりの眠りのために』より)
今を生きる私達、現代人に欠けているものをあげるとしたら、この
「ゆたかなる弾力」
ではないでしょうか。
物事を受け入れるにしても。
拒むにしても。
今より、少しでも、弾力をもたせて、対処できたなら。
スムースに事が運び、もっと楽に、日々、穏やかに暮らしていけるような気がしてきませんか(^^)
そして、例えば、こんな感じで、色んな感情を大切に育てながら、日々を可笑しいねって、すごしていく(^ ^)
「瞬間のやはらかき笑み受くるたび水切りさるるわれと思へり」
「ひとはかつてわが身めぐりを指さして全てのものを名づけたりけり」
「やさしさを噛みしめをれば暗緑のクレソンの葉の苦みにじみ来(く)」
「おぼろなる心に小石投げ込みてその優しさの深さ知りたし」
(横山未来子『樹下のひとりの眠りのために』より)
一度きりの短い、この人生の間に、どれだけの人たちと出会えるでしょうか。
まさに、一期一会。
本当に大切な人たちと、かけがえのない、その人と、この広い空の下で、今日という日を、抱きしめて生きて行きたいですね(^^)
生きているということ、それは、今、生きているということ。
小さな命にパワーをみなぎらせて、さ~行こうか(^^)