【メモランダム】《危機管理》
《危機管理》についてのメモランダムです。
危機は「管理」するものではなく、発生後の創造的な対応によって「マネージ」すべきものだと思います。
「危機管理」という言葉はよく聞きますが、それ以前に、「危機意識」を持つことから始めたらいいと思います。
われわれには不思議なくらい危機意識が薄い。
想像力がないからだろうか?
月に行った経験を持つ宇宙飛行士E・ミッチェル大佐は、「月旅行の準備として飛行計画の勉強に10%の時間を使い、残りの90%は、もっぱらいろいろな「万一の場合」に備えて直感的に行動する訓練に当てた」と言っています。
我々は、充分予想される危機にさえまともな対処をしていないのではないだろうか?
それは時間と金がかかるがその大部分が無駄になると思っているからだろう。
組織は、突然の危機に見舞われることがあります。
危機の本質を見極め、プロジェクトへのマイナス度を評価したうえで、それを最小限に食い止めるのが危機管理の基本です。
危機管理上、大切な情報原則として「Better than nothing」の原則があります。
「なにもないよりまし」という発想です。
さしづめ、拙速を旨とせよということです。
さらにいえば「Better late than never」。
つまり「おそくても、何もないよりまし」といえるから、ゼロよりも、巧遅の方がよいにはちがいないが、修羅場における情報は、絶対に「巧遅」よりは「拙速」でいいから迅速に報告されねばならないことです。