【推し短歌】プラモデル「1/35ミリタリーミニチュアシリーズ」編「君がもし失敗を恐れるモデラーであるとしたらいったい君は何のためにモデラーであるのか?」
かつては全国各地にあった町の模型屋さん。
とくに30代以上の男性の方は、子供の頃に一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。
時代とともに街で見かけることは少なくなってしまいましたが、会社の近所に、昭和40年代に創業した老舗模型店があります。
模型店では、一般的に、そのお店の常連客を中心に、モデラーの作品を展示しているところが多いのですが、気分転換に立ち寄って、そんな作品を見るのも楽しいですよ(^^)
【参考サイト】
さて、2023年8月12日(土)~9月17日(日)にかけて井波彫刻総合会館(富山県南砺市(井波)北川733)で開催されていたテレビ朝日を3月に退職したフリーアナウンサーの松井康真さん(60)=南砺市出身=が、半世紀以上集めてきたプラモデルを展示する「プラモデル 松井康真の世界 ~もう一つのものづくり~」を、ご紹介させていただきますね(^^)
松井さんは、模型メーカー大手タミヤ(静岡市)製プラモデルの世界的なコレクターで知られ、同社の田宮俊作会長から「日本一のタミヤファン」と称されているそうです。
小学三年に模型の魅力にはまり、50年以上に渡って、テレ朝入社後も全国の模型店巡りやオークションで集めてきた。
元テレビ朝日アナウンサー松井康真さん「いとこが持っていたカタログの後ろに今年度で生産中止の予定というのを見て、これは作らないでとっとかなくちゃいけないかなと思いはじめて作るのと、作らないでとっておくのと、小学5年生か6年生の時から始めたのがきっかけといえばきっかけです」
松井さんだけのコレクション展示は今回が初めてで、これまでに集めてきた模型の一部や自身で組み立てたジオラマなど七百点超を展示してあったそうです。
コレクションのなかには、愛好家の中でも取り引きされることがほとんどない貴重な品々もあります。
製造したタミヤ本社でさえ残っていないという貴重な資料や模型などもあり、近いうちにタミヤに寄贈する予定なんだとか。
行くチャンスが作れなかったのが残念です^^;
【参考図書】
「昭和40年男 総集編 興奮のおもちゃ&プラモ大全」昭和40年男編集部(編)
「昭和40年男 No.48 特集「ジャンクなプラモ」」昭和40年男編集部(編)
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さて、1958年に国産プラモデルが誕生してから今年(2023年)でちょうど65年。
ということは、ほとんどすべての日本男子は、プラモデルの影響下で育ったことになるのです。
今なお多くの模型ファンの心を掴み続けているプラモデル。
「日本プラモデル六〇年史」(文春新書)小林昇(著)
そんなプラモデルの魅力って何か?
プラモデルは、バラバラになっているキットを組み立てることが主な遊び方ですかね。
箱の中身を見てみると、いくつかのランナーと呼ばれるパーツに分かれています。
これをニッパーで1パーツずつ切り出していきます。
そして、切り出したパーツを完成品の部位ごとに組み立てていきます。
最後に、全ての部位を組み上げて完成します。
たぶん、多くの方々は、プラモデルを作っているときの作業に没頭できる時間が大好きなのではないでしょうか。
また、大きくて複雑なプラモデルが完成したときの達成感も大きいものですよね(^^)
この何物にも代えがたい達成感も魅力の1つではないかと思います。
上や横、下からなど。
あらゆる角度から完成したプラモデルを眺めるのも楽しいものです(^^♪
また、一通り組み上がったら、そこから、自分なりにアレンジを加えたり、色を塗りなおしたりと。
さらに、まわりの風景を作り込んだり(ジアラマ)することで世界観が広がっていきます。
そうなると、1つのプラモデルに対してずっと楽しみ続けることができます。
このように、自分が納得できる完成度を目指してひたすら作り込んでいけるのも、プラモデルの魅力なんでしょうね。
昔のプラモデルといえば、車やバイクなどの乗り物が中心でした。
今は、それだけではありません。
生き物や人間なども、プラモデルとして販売されています。
●キャラクタープラモデル:
子どもに人気のキャラクターを忠実に再現したプラモデルです。
●ガンプラ(ガンダムのプラモデル):
アニメ作品の、機動戦士ガンダムに登場する兵器を作るプラモデル。
とても簡単に組み立てられるものから、数十時間かかるものまで、種類や難易度もいろいろな種類があります。
●バイク・車:
実際のバイクや車を、細かなパーツまでリアルに再現したプラモデルです。
●戦車・戦闘機・戦艦:
こちらもプラモデルの王道ともいえるキット類。
キットにもよりますが、バイクや車よりも作り込みに手間がかかることも。
また、戦場の雰囲気を表すために、周りの風景も一緒に作ることも多いプラモデルです。
●建築物:
建築物のプラモデルも根強い人気のあるジャンル。
代表的なものでは、日本のお城シリーズがイメージしやすいところでしょうか。
●その他:
簡単には分類ができないほど、プラモデルにはいろいろな種類があります。
たとえばザリガニや寿司、トイレや妖怪まで。
「そんな物まで!?」と思うようなものがプラモデル化されています。
この中で、私が好きなプラモデルとしては、戦車プラモデルかな(^^)
戦車プラモデルとは、実在の戦車を元にメーカーが製造した小型模型です。
【1/35 ドイツ重戦車 タイガーI 初期生産型】誰もが一度は手にするキング・オブ・AFV!
【参考記事】
購入者がパーツを組んで完成品に仕上げるのが一般的です。
最大の魅力は、リアルな戦車を自宅で鑑賞できる点。
クオリティの高いプラモデルは、外観の再現度が極めて高く、砲塔内や戦闘室といった内部も本物と瓜二つな商品も存在しています。
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そう言えば、老舗模型店の様に、そのものを愛した人々が集まる場所のひとつが古本屋さんではないしょうか。
出張で名古屋に行った時、おじいさんが若い頃からコツコツ集めて定年後に開いた古本屋さん「古書・文学 千代の介書店」に立ち寄ったことがあります。
古書・文学 千代の介書店
安い中古本とかではなくて、古くて残すべき価値のある本がずらりと並んでいます。
おすすめを聞くと、とっても丁寧に教えてくれるので、本談義に話が弾んでしまって、おじいさんの本に対する愛を感じながら一時間以上かな?
聞き役になって楽しい時間を過ごすことができたのは貴重な体験ですね(^^)
古本とは思えないくらい綺麗な本たち。
という点でも、とてもおすすめの古本屋さんで、こんなお店に立ち寄って、店主の方と話をするのが好きですね(^^)
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閑話休題、プラモの話に戻ると、短歌にもプラモデルがあったとは(@@)
「短歌のプラモデル」(2021) ¥57,577 税込
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「柔らかい雨振りました君のため船のプラモを買った帰りに」
武田穂桂「いつも明るい」で第59回短歌研究新人賞を受賞
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キットバッシングを使って迅速なコンセプトデザインを実現することが可能です。
このキットバッシュ、またはキットバッシング(英語ではKitbashing)とは、異なるアセットを組み合わせて、新しく独自のものを作ることです。
このアイデアは、模型(プラモデル)を趣味とする人たちが、鉄道模型や飛行機のキットをマッシュアップして、独自に作り変えたプロジェクトを構築するという手法に由来しているそうです。
模型の世界のキットバッシュと同じように、あらかじめ作られた3DCGパーツを組み合わせてモデリングする手法を「キットバッシュモデリング」(あるいは単純に「キットバッシュ」)と呼びます。
一からモデリングするのに比べて、モデリングにかかる時間を大幅に減らせるメリットがあります。
今日では、特殊効果やゲームデザインの世界で人気の手法です。
しかしながら、古くは、
「サンダーバード」、
「2001 年宇宙の旅」、
「 スター・ウォーズ エピソードIV 新たなる希望」、
などの大ヒット作でも活用された手法でした。
この実績は、キットバッシングが豊かなストーリーテリングの世界を生み出す可能性を示しています。
この手法って、こんな感じの現代川柳や、
「ふりょの星」暮田真名(著)
「余力があれば退廃しよう」
「いけにえにフリルがあって恥ずかしい」
「2×2=4って夏の季語なの?」
「はじめまして現代川柳」小池正博(著, 編)
「はじめにピザのサイズがあった」
「気絶してあじさい色の展開図」
「もしもし、痩せた近海ですか」
俳句、そして現代短歌における言葉のキットバッシュと言える(「うた」のクオリティを上げるためには、いかに多くの良質な言葉を集められるかが重要になる)かもしれないね(@@)
そこで、モデラーやプラモを題材にしてキットバッシング的な現代短歌に挑んでみます!
【推し短歌】プラモデル「1/35ミリタリーミニチュアシリーズ」編:
「モデラーよ自由であれ正解はいいは悪いで悪いはいい」(※1)
「いいプラモ作りてえなら見るべきは1/35のリアル」(※2)
「きっかけを探しているときプラモ好きはすでに走り出している」
※1:
シェイクスピアの「マクベス」の冒頭、三人の魔女達が言った「きれいはきたない、きたないはきれい」の呪文「Fair is foul, and foul is fair.」から。
この部分はいろいろに訳されていて、「きれいはきたない、きたないはきれい(小津次郎訳)」、「きれいは穢い、穢いはきれい(福田恆存)」の他にも、「いいは悪いで、悪いはいい(小田島雄志)」、「いいはひどい、ひどいはいい(松岡和子)」とも解釈されている。
※2:
1/35スケールは、日本で生まれた縮尺であり、現在では世界的にミリタリーモデルの標準スケールとして用いられている。
1/35スケールを初めて採用したプラモデルは、タミヤ(当時は「田宮模型」)が1961年に発売した「パンサータンク」である。
・自由フランス軍のマークが付いたパンサー戦車。(写真は実車です)
・1/35 ドイツ戦車 パンサーD型
・1/35 ドイツ戦車 パンサーG 後期型
【参考記事】
30年続けて分かったプラモデルの魅力! 今から始めて一生楽しめる趣味https://www.homes.co.jp/life/cl-hobby/cm-creation/26954/
ミリタリーモデル
http://intra.mhi.co.jp/
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