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【すまスパ!第1回紅白記事合戦】赤の同盟

木下英理子さん撮影

■エッセー(その他表記)essay

デジタル大辞泉 「エッセー」の意味・読み・例文・類語
エッセー(essay)

《「エッセイ」とも》
1 自由な形式で意見・感想などを述べた散文。随筆。随想。
2 特定の主題について述べる試論。小論文。論説。
[類語]随筆・随想・小品・小文・小品文・身辺雑記・漫文・漫筆・スケッチ


■赤(読み)アカ

精選版 日本国語大辞典 「赤」の意味・読み・例文・類語
あか【赤・紅・朱・緋】

[ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「あか(明)」と同語源という )
[ 一 ]
① 五色の一つ。七色の一つ。三原色の一つ。色の名。古くは青に対する色として、朱、橙、桃色などを含めて用いられた。「赤貝」「赤衣」「赤土」など他の語と複合して用いることが多い。
[初出の実例]「復、緋線(アカのよりいと)を以て之を纏ひ」(出典:蘇悉地羯羅経寛弘五年点(1008)中)


■同盟(読み)ドウメイ

精選版 日本国語大辞典 「同盟」の意味・読み・例文・類語
どう‐めい【同盟】

[ 1 ] 〘 名詞 〙 個人・団体または国家が、互いに共同の目的を達するため同一の行動をとることを約束すること。また、それによってできたなかま。
[初出の実例]「列国ぢゃほどに同盟の諸侯には」(出典:史記抄(1477)三)
「僕の体力は冬と同盟して歓喜の声をあげる」(出典:道程(1914)〈高村光太郎〉冬の詩)
[その他の文献]〔春秋左伝‐隠公元年〕


■オープニング曲

東京事変「赤の同盟」

ええい何が起きても結構

どんな騒ぎへもてんで乗じません

きっと全人類手を取り合えるように

(アーメン)


■スローガン

「血の通った人間同士、血盟のように固く結びつき合って仲良くやっていこう」


■赤い短歌

▶「ひと夏の夏百日の一日の金赤のダリア黒赤のダリア」(朝井さとる『羽音』より) ⇒ 一度しかない季節の一度しかない今日のこと。

▶「水没の睡蓮花さへ赤々とみづにつらなりうつくしくある」(森岡貞香『珊瑚数珠』より) ⇒ 水中に赤々と連なって咲いているという幻の睡蓮。

▶「赤銅(しゃくどう)の銅鑼とし架かる満月をどおーんと打ちて駆けくだりくる」(松川洋子『天彦』より) ⇒ 赤い月は不吉の前兆ではないのでご安心を。

▶「赤や黄のあらわれ初めし林冠(りんかん)を白銀坂(しらかねざか)に立ちて見下ろす」(上妻朱美『姶良』より) ⇒ 薩摩藩主要街道の「大口筋」の一部。高低差が300m以上ある延長2.7kmの石畳の坂道。カルデラ壁の崖上は、桜島を眺める絶好の展望地。(白組も、ちょっぴり応援w)

▶「赤レンガの敷かれたる道その筋目たどれば果てのなきあみだくじ」(丸山順司『短歌往来』7月号より) ⇒ あみだは阿弥陀。サンスクリット語で無量の光。現世を越えたものへの憧れは人の心の泉か。


■「夢十夜」夏目漱石

「真白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、唇の色は無論赤い。」


■くちびるだけ、どうして赤く血の色が透けて見えるのか?

くちびるの場合、奥の色がよく見えるようになっている。

ではなぜ、奥の色がよく見えるようになっているか?

それは、コミュニケーションのため。

くちびるは、

・相手に気持ちを伝える

・相手が何を思っているか自分が知る

のを可能にするための道具なのである。


■色彩語「あか」の研究

『源氏物語』では、身体を修飾するのは、赤のみだった。


■最も古い日本の原点色

赤は、日本語をはじめ、多くの言語における最古の色名のひとつであり、顔料や染料として人類が最初に知っていた色である。

日本語での原義は、

「明け」

の意を持ち、くろ「暗」の対をなす言葉であったという。

それに対し、他の言語では、血に由来するものが多いとされている。


■日本人が憧れた「もののあはれ」の色

赤い色自体は、古くから血や火、太陽に通じることから神聖視され、魔除けの色としても認識される特別な色だったため、人々にとって馴染み深いものであった。


■赤がめでたい理由は何か?

太陽や炎、血の色を連想させる赤色は、生命を象徴する色とされ、古くから呪術的・祭祀的な意味をもって使われてきた。

『古事記』には、悪霊邪気を払うため、床に赤土を撒き散らしたとの記述がある。


■古代日本の基本色

「黒」

から

「赤」

は生まれて、やがて

「青」

に変わる。

たぶん、多くの人は、黒の反対語は、白だと感じると思いますが、日本の色の生い立ちから見るとちょっと違うようである。

古代の日本では色名は、

「黒」

「赤」

「青」

「白」

の4色だった。

「黒色」は、太陽が沈んだ状態の暗い状態や暮れる様子が

「くろ」

に変化したと言われている。

一方、太陽が昇った明るい状態、また、明るいや明けるから

「赤色」

が生まれたと言う。

その生まれた生い立ちから

「黒色」

「赤色」

は、明るさにおいて言えば、逆の意味を表しているそうである。

確かに、色の意味から考えると

「黒色」

の反対語は、

「赤色」

になるのが正解の様である。

しかし、その4つの色覚とて訓練しなければ養われない事実がある。

アフリカ・ナミビアの北部に暮らす少数民族ヒンバ族は、人類最古の化粧品といわれる

「赤いオーカー(天然黄土)」

を全身に塗って生活している人びとであるが、彼らの文化では、

「青」

を表す言葉が無いのだそうである。

カラフルな多様性の先へ、未来のファッションとは──
世界が注目するアーティスト、長尾ヨウさん。

見たこと無い色は、想像は出来ないのだろうと推定される。

色を見て、その色を脳が認識して、初めて色が分かるわけであるから。

そう考えると、以下に示す「赤系」の日本の伝統(和)色についても、誰一人、同じ色は、見ていないと言えるかもしれない。

<「赤系」の日本の伝統(和)色>
ときがら茶(ときがらちゃ)
茜色(あかねいろ)
一斤染(いっこんぞめ)
一重梅(ひとえうめ)
一重梅色(ひとえうめいろ)
燕脂色(えんじいろ)
遠州茶(えんしゅうちゃ)
鉛丹色(えんたんいろ)
牡丹色(ぼたんいろ)
乙女色(おとめいろ)
海老色(えびいろ)
海老茶(えびちゃ)
海棠色(かいどういろ)
灰桜色(はいざくらいろ)
皆紅色(かいこうしょく)
柿色(かきいろ)
樺茶(かばちゃ)
乾鮭色(からさけいろ)
韓紅(からくれない)
牛血紅色(ぎゅうけつこういろ)
銀朱(ぎんしゅ)
栗色(くりいろ)
栗梅(くりうめ)
御所染(ごしょぞめ)
御所染色(ごしょぞめいろ)
紅の八塩(くれないのやしお)
紅樺(べにかば)
紅色(べにいろ)
紅赤(べにあか)
紅赤色(べにあかいろ)
紅鼠(べにねず)
紅唐(べにとう)
紅唐色(べにとういろ)
紅藤色(べにふじいろ)
紅鳶(べにとび)
紅梅色(こうばいいろ)
紅緋(べにひ)
紅葉色(もみじいろ)
紅檜皮(べにひはだ)
紅鬱金色(べにうこんいろ)
紅鶸色(べにひわいろ)
香色(こういろ)
黒緋(くろあけ)
今様色(いまよういろ)
祭紅色(さいこういろ)
桜色(さくらいろ)
桜鼠色(さくらねずみいろ)
鮭色(さけいろ
珊瑚珠色(さんごしゅいろ)
珊瑚色(さんごいろ)
思色(おもいいろ)
宍色(ししいろ)
朱華(はねず)
朱鷺色(ときいろ)
朱色(しゅいろ)
朱殷(しゅあん)
宗伝唐茶(そうでんからちゃ)
曙色(あけぼのいろ)
小豆色(あずきいろ)
小豆鼠(あずきねずみ)
照柿(てりがき)
深紅(しんく
深蘇芳(ふかきすおう)
深緋(こきあけ)
深緋(ふかきあけ)
真紅(しんく)
真朱(しんしゅ)
甚三紅(じんざもみ)
水柿(みずがき)
水柿色(みずがきいろ)
雀色(すずめいろ)
生臙脂色(しょうえんじいろ)
石竹色(せきちくいろ)
赤褐色(せっかっしょく)
赤紅(あかべに)
赤香(あかこう)
赤紫色(あかむらさきいろ)
赤色(あかいろ)
赤丹(あかに)
赤銅色(しゃくどういろ)
赤橙(あかだいだい)
浅蘇芳(あさきすおう)
浅蘇芳色(あさすおういろ)
浅緋(あさあけ
洗朱(あらいしゅ
蘇芳香(すおうこう)
蘇芳色(すおういろ)
帯紅色(たいこういろ)
退紅(あらぞめ)
退紅色(あらぞめいろ)
丹色(にいろ)
淡紅色(たんこうしょく)
茶褐色(ちゃかっしょく)
中紅(なかべに)
中紅花(なかくれない)
聴色(ゆるしいろ)
長春色(ちょうしゅんいろ)
柘榴色(ざくろいろ)
唐紅(からくれない)
東雲色(しののめいろ)
桃花色(ももはないろ)
桃紅色(とうこうしょく)
桃色(ももいろ)
鴇羽色(ときはいろ)
鴇色(ときいろ)
鴇浅葱(ときあさぎ)
梅重(うめがさね)
梅鼠(うめねずみ)
萩色(はぎいろ)
白梅色(しらうめいろ)
白梅鼠(しらうめねず)
薄紅(うすくれない)
薄桜(うすざくら)
薄梅鼠色(うすうめねずいろ)
緋(あけ)
緋銅色(ひどうしょく)
撫子色(なでしこいろ)
葡萄茶(えびちゃ)
弁柄色(べんがらいろ)
洋紅色(ようこうしょく)
浪花鼠(なにわねず)
浪花鼠色(なにわねずいろ)
槿花色(むくげいろ)
猩々茶色(しょうじょうちゃいろ)
猩猩緋(しょうじょうひ)
臙脂色(えんじいろ)
臙脂鼠(えんじねず)
苺色(いちごいろ)
薔薇色(ばらいろ)
赭(そほ)
躑躅色(つつじいろ)
纁(そひ)


■赤色を使った芸術作品

赤色は、芸術において、情熱や愛情、お祝い事などの象徴として描かれることが多く、ポジティブなイメージが強い。

また、太陽や火の熱く活発なイメージも浮かび、エネルギーを感じさせるアクティブな色として、絵画ややきものなど様々な場面で用いられてきた。

赤色を使った芸術作品には、次のようなものがある。

騒音と彼岸

The hen.

路地裏のレストラン(2/20)

野心

親無し子

夕立の白い花

singer_girl_1/10.

さなぎ

アイスクリームパラダイス

また、日が沈む様子を描いた芸術作品であれば、次のようなものもある。

クロード・モネの「積みわら(日没)」

フィンセント・ファン・ゴッホの「日没を背に種まく人」

ウィリアム・ターナーの「湖に沈む夕日」


■結局のところ「赤」もたくさんある

一般的に言われていることであるが、あくまで若く健康な状態(正常な色覚の保有者)だとすると、通常の環境では、

187万5000色

もっとも良い条件なら、

750万色

まで見分けることが可能だと言われている。

また、色彩の世界に数多くの功績を残したアメリカの物理学者Deane Brewster Judd(ディーン・ブリュースター・ジャッド)は、

200万~1000万色

としている。

また、現実的には、

・30万色程度とする説

や、反対に、

・1000万色以上だと考える説

など、諸説あるが、いずれにせよ、とてつもない数字であり、以下の通り、色の種類は、

人が見分けられる限界数:数百万色(個人差あり)

人々が命名した色の数:数千色(地域・文化・言語によって差がある)

伝達目的で作られた見本の数:数百~数千色(用途ごとの見本帳によって差がある)

数値で表現できる色の数:数千~1千万超色(形式によって差がある)

この4つの切り口で集計できるそうだが、それぞれで、まったく異なる集計結果となり興味深い。

つまり、色の数え方そのものが、いくつもあるのであれば、来年(2025年)の四季は、見たことのない赤色を、見にいこうぜ!

まるで絵画!燃えるような赤が美しすぎる世界の「赤い絶景」7選

https://rtrp.jp/articles/96914/


■「赤」から連想する曲目のミステリー

最後に、「赤」というテーマで、

・大らかで柔らかな温もりを感じさせるようなイメージ

・人生そのものを感じさせるような哲学的で思慮深いイメージ

のプログラムを作成してみた♪

どうだろうか?

みなさんなら、どんな曲を想像するだろうか?

選曲の理由、その謎は、ここでは全て明かされない!

これまでにない、知的な遊び心が、満載された4部構成のシークレット・コンサート♪

様々な想いを巡らせながら、お時間あれば、鑑賞して欲しい(^^♪

≪第1部≫
エルガー:愛の挨拶

クライスラー:愛の喜び

イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op. 27,ー3

フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 第1楽章

フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 第4楽章

≪第2部≫
ビゼー:歌劇「カルメン」 前奏曲

ビゼー:歌劇「カルメン」:第3幕への間奏曲

サラサーテ:カルメン幻想曲 イントロダクション

シチェドリン:バレエ音楽「カルメン組曲」終曲

ファリャ: バレエ音楽「恋は魔術師」火祭りの踊り[第2版]

≪第3部≫
シューマン:幻想小曲集 飛翔

ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 第1楽章

ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 第2楽章

ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 第3楽章

ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 第4楽章

スクリャービン:詩曲「焔に向かって」 作品72

≪第4部≫
ワーグナー:「ワルキューレ」第3幕「魔の炎の音楽」

プロコフィエフ:炎の天使

グリエール:赤いけしの花


■参考図書

「理想の色に巡り会える 赤の図鑑」橋本実千代(監修)


■エンディング曲

「〆」は、「赤猫」のラーメンを食べて帰ろうか♪

水曜日のカンパネラ「赤猫」



#紅白記事合戦2024
#赤のエッセイ


以下の「すまスパ企画」に参加させて頂きました(^^♪


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