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許して楽になる

許せないという気持ちは、小さなものから大きなものまで多くの人が抱えるタイムリーな話題です。

あなたの最近の許せないことはどんなことでしょう?

小さなことでは、たとえば電車の中で見る光景やちょっとした誰かの言葉や態度だったり。

でも、今日は長いことココロの中に居座っている許せないもの、許せないこと、許せない誰か、を考えてみてください。

許せない、許さない、許したくない、という感情は本当に強烈です。

ココロのどこかにいつもひっかかり、マインドパワーを奪う代表的な感情。

ココロと身体はつながっていますから、マインドパワーだけではすまなくて、いずれは身体も疲れてきます。

でも人間だから、「許せない」と思うときはありますよね。

ただ、それを持続させるかどうかがポイントです。

詩人であるサミュエル・ジョンソンは、「賢者はすぐに許す。時の価値を知っているから。」と言っており、いつまでも頭にきたことを考えていても、イライラは解消されないのだから、イライラした時には、どうすればそこから早く頭を切り替えられるかを考えられるかがポイントとなります。

そこで立ち止まらないで、次のことを考える思考回路に切り替えれるかどうかで、イライラすることよりも、もっと大切な次のことが何なのか?に気づけるはず。

許せないのも自分自身の感情のひとつなのでいつものように意識やトレーニング次第で、自分で自分を楽にできるようになります。

さて、何か許せないこと、誰か、ものがあるとしたら。

その「許せない」気持ちが持続している理由は何だと思いますか?

たとえば、許すのが怖いとか。

許したら、私の受けた痛みも傷もなかったことになってしまうのではないか、それでは不公平だと思ったり。

許してはいけないと自分で踏ん張って思うようにしているときもあるかもしれません。

こうなると、許さないようにするために、何度もココロの中でその事実をリプレイしてはそのたびに憤り、傷つき、そして許さない、と自分でリマインドして疲れてしまいます。

真実は、もし誰かに傷つけられたとしたら、その事実そのものは消えることはありません。

なのに、です。

相手が同じだけ苦しんだり、傷ついたらいいのに、とリベンジの感情を持ってしまうこともあります。

こんな風に思うのも、かなり気分が悪いもので、そうした自分に嫌気が指したりもするでしょう。

相手が同じだけ苦しんでも、自分がハッピーになれるかというと、そうでもありません。

逆に多分、他人が苦しむのを望んでいる自分に虚しくなるだけ。

許せないときは、許せない理由をひとつひとつ挙げてそれが本当に真実なのか、事実なのか、見てみるのもひとつのオプションです。

許せないことで、誰が得しているのか考えてみるのもいいですね。

多分、誰もいないはず。

そもそも相手は痛くも痒くもないかもしれないですし。

逆に、許したときに本当に得するのが誰なのか、こちらも考えてみましょう。

多分、解放されて楽になれる一番は、自分自身のはずです。

弁護士であるバーナード・メルツァーは、「許すことで過去を変えることはできない。しかし、間違いなく、未来を変えることはできる。」と言っており、許し難いことはあるかもしれないけれど、未来を見なければ先には進まない事を教えてくれます。

過去に起きたことにいつまでもこだわらないで、未来に目を向けてみる。

どう頑張っても変えられないことよりも、変えられることに考えを切り替えてみる。

損得のお話ではないのですが、誰のために許さないのか、誰のために許すのか、をもう一度振り返ってみましょう。

許せないでつらいのは自分、なら、許したら許さないようにするためのエネルギーが減る分自分が楽になれるはずです。

後は、少しずつやってみよう、という気持ちで十分。

今日すぐ全部許すことができないなら、ちょっとずつでいいではありませんか。

いっぺんにやろうとしても、できないときはできないもの。

そして許せない自分に対して、優しく接するのも大事。

許せない何かがあるとしたら、自分を批判したり叱ったり厳しくしたりは逆効果。

ケガしたら傷を大事にするように、ココロがつらいときは自分をいたわってくださいね。

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