親の影響を超えて
あなたが親から受けた影響にはどんなものがあるでしょうか?
小さいころは反抗していたのに、知らないうちに親のクセや考え方、見方を同じように身につけている自分を発見することもありますね。逆もあるかもしれません。
厳しく育てられたから言われたことをも守るクセ、良い子でいるクセ、長女というものはこうあるべき、この年になったらこうあるべき、というようなものもあるでしょう。
クセや見方、考え方だけでなく、親からもらった感情のパターンなどもそうですね。
親の影響はどうにも避けられないものだし、子供のころの経験は意外に長く残るもの。
小さいころの経験がちょっとしたトラウマになって不安や恐怖を持ち続けてしまうことも、ありますよね。
いじめられた経験があったりすると、嫌われやしないか、と周りを優先したり、自分の気持ちを抑えたりするパターンを作っていることもあります。
いじめれたとまでいかなくても、友達との関係での経験などから自分を守るようになることもあります。
周りにいい子・強い子だと思われていたから、つい良い子、強い子を演じるようになったりするかもしれません。
子供のころの多少のトラウマを持っていない人のほうが少ないのかもしれませんね。
さて、問題は、それを踏まえて、どうするか、です。
大人になると、親の存在を無視する必要はなくても親の影響を受けてもいいし受けなくてもいい、そんな選択ができるようになります。
また、過去の経験に縛られるか、そうでないかの選択も可能です。
親がこうだったから、私も、とつい思い込みそうですが、世の中には、親の影響がどうであれ、それを乗り越えている人がたくさんいるのを見れば、それは真実ではありません。
親と同じになる必要もありません。
確かに親の影響があるのは事実。
でも、今は大人になっているから、その影響のせいにしていたら、言い訳になってしまいます。
親に対して怒りを持ったり、どうして違う親に生まれてこなかったのかと思うこともあるかもしれませんが許さない気持ちを持ち続けるのは、誰でもない自分にとってマイナス。
過去の影響から自分を解放する近道は、許すことですが、考え方としては、ご両親も人間だから、として見てみること。
人間なら、知っていること、知らないこと、両方あって、知っていることしかできません。
持っている知識、エネルギーやら機嫌やらなどの範囲でベストのことしかできないので、そのときどきの限界があるのです。
親の(または周りにいた人の)限界を超えるのは可能だ、そうしたらいいんだ、と思ってみるといいのです。
言い訳している自分には、気分も良くないし、言い訳していたら、前に進めません。
過去に縛られていたら、せっかくの今現在も面白くないし、未来を作っていくためには、今のこの瞬間にエネルギーを注いでいきたいもの。
親からの影響も、過去からの影響も、今は選ぶことができます。
もし、自分の中に何かひっかかるものがあって、それが過去のことだったり、親の影響だったりしたら、それを超えていく選択をしてください。
その能力は、どの人にも備わっています。
せっかく持っている能力だし、ぜひ使ってください。
使わないでいると、そもそも自分の能力に気づかないし、退化していくことにもなります。