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【プチ・旅シリーズ】小さな冒険、ご近所の旅へ♪
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星野道夫さんの「旅をする木」という本に、
「旅をする木」(文春文庫)星野道夫(著)
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「人間の気持ちとは可笑しいものですね。
どうしようもなく些細な日常に左右されている一方で、風の感触や初夏の気配でこんなにも豊かになれるのですから。」
という一節があります。
だとしたら、いま撮っているモノが、本当に、写真である必要があるのか?
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という疑問を、常に、頭の片隅においておく。
そう立ち返った時に、必要なモノが見えてくるのかもしれませんね(^^)
確かに、私たちが見ている、見てきたと思っている記憶も、実のところ、見ているようで、よく見ていなかったという、不確かな過去のイメージでありがちですから^^;
心動かされた場面を記録し、その写真から、新たな発見があったり、他者とのコミュニケーションが生まれたりするのも、写真があるからできることなんだろうなって、そう感じます。
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例えば、小さな差に劣等感を抱いたり、そんな些細なことに振り回される日々を生きていても、光や風、草木の色を感じて、胸がきゅっとなる瞬間が少しあれば、なんとか生きていけるなぁと思うのです。
改めて、見たいと思ったときに見返すことのできる過去の一場面を残し続けるだけでも、人はなぜ、写真を撮るのか?について、説得力を持つ解の一面かもしれませんね(^^)
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長く生きれば、時間の経過とともに、記録した写真の価値が増大するという経験は、誰もがすることです。
あなたが、写真を撮る理由は、何ですか?
なぜ、写真を撮ろうとしたの?
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現前する対象が、どうして、私の美的感覚をくすぐったのか?
その理由を考えることで、写真との向き合い方が、変わるかもしれませんね(^^)
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最後に、写真に関する考えさせられる文章を、引用しておきますね。
「写真とは、現在のところ、最初にして、唯一の、科学の芸術に対する貢献のかたちであり、その存在意義は、他のメディアと同じく、その独自性にこそ宿る。
写真にとってのそれは、無条件の客観性だ。
ほかの芸術様式にはない客観性こそが写真の本質であり、芸術にもたらすことのできる最大の貢献にして限界なのである。
ほかのあらゆる芸術様式に身を置く者たちがそうだったのと同じく、写真家も2,3の例外をのぞいては、自分の扱うメディアの本質を理解していない。
それぞれのメディアの真価は、それを純粋に用いたときにのみ発揮されるものだ。
だから例えば、写真の加工や操作などは、無力さの現れに過ぎない。
写真家、そして知的な鑑賞者たちの「写真」という手段への理解や畏敬の念の欠如が問題なのだ。
したがって、写真家の直面する課題とは、写真の限界と可能性とが、同時にはっきりと見えてしまうことであろう。
正直さこそが、生き生きとした表現に不可欠なのだから。
写真を取る時、彼は眼前の物に対する心からの敬意を持たなくてはならない。
それらの物たちは、人類の手など及ぶべくもない、無限の陰影を湛えて現れるだろう。
それを忠実に写し取ることは、操作や加工などのない、ストレートな写真技法を通じてこそ実現されるのである。
ほかの芸術様式と同じく、写真とは、同じゴールを目指す違う方向からやってきた新しい道筋にすぎないのだ。
そのゴールとは、とりもなおさず人生である。」(IMAより抜粋。- 1917年のフォトセセッション(写真分離派)による機関誌「カメラワーク」ポール・ストランドによる文章の一部)
【BGM】
菅野よう子「Blue」
【ちょっとした旅本】
ちょっと、ご近所へ、30分くらいの旅に行ってみよう♪
片手に、こんな本を、持って、ね(^^)
「いつも旅のなか」(角川文庫)角田光代(著)
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「そして、ぼくは旅に出た。 はじまりの森 ノースウッズ」(文春文庫)大竹英洋(著)
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「モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語」(文春文庫)内田洋子(著)
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「異界を旅する能 ワキという存在」(ちくま文庫)安田登(著)
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「見えないものを探す旅 旅と能と古典」安田登(著)
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「車のおうちで旅をする」いとう みゆき(著)
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「新版 星野道夫 悠久の時を旅する」星野道夫(著)
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「長い旅の途上」(文春文庫)星野道夫(著)
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「本を読んだら散歩に行こう」村井理子(著)
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「旅する小舟」ペーター・ヴァン・デン・エンデ(著)岸本佐知子(訳)
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「旅をする本 開こう、心おどる読書の扉」丸山晃(著)
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「旅を栖とす」高橋久美子(著)
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