惰性で気づかなくなっていることは何?
「人にとって最も恐ろしいのは、惰性で日を送ることである。向上心があれば、飽きることがない。」西堀栄三郎(登山家)
次にどんなことをするのか、どうすれば今より少しでも良くなるのかを常に考えていれば目線は自然と上向きになるので、現状に満足して油断しないように、少しでも向上することを心がけてみてください。
向上心が高まれば、期待と希望もそこから生まれてくるはずだけど・・・・・・、すごく危険なことでも、普段当たり前のようにやっているとその感覚が麻痺して、なんとも思わなくなることってありますよね。
よく考えてみると、私が今やっていることは本当はよくないかも、とか、これは本当は怖いことなのかも、と思うようなことはありますか?
いわゆる、惰性でやっていることとか、耐性が出来てきて、本来ならこれはなんとかしたほうがいいのに、そのままにしてしまっていることなどです。
たとえば、それほどハッピーじゃないけど、ものすごく不幸せというわけじゃないから、まあいいか、というような感じ、とか。
仕事や恋愛、人間関係でもそんな状態はありそうです。
また夢があったほうがいいと思っていても、ない状態が続くと、そのままの惰性でなんとなく生きてしまうことも。
それから、人からひどい扱いを受けているのにあまりに当たり前になっていて、ひどい扱いをされていることに気づかないこともあるかもしれません。
もちろん、何がひどい扱いなのかの感覚は人によって違うので、ひどい扱いとは限らないかもしれませんが言葉使いなど、「お前はダメな奴だ」とか「できない奴だ」なんていわれたり。
「あなたに何ができると思っているの?」なんてのも。
目上の人に言われれば納得しそうになりますが、ダメな奴、なんて言い方は、よく考えてみるとひどいものです。
そういわれ続けたら、誰だって私は本当にダメなんだ、と思い込んでしまいますよね。
これは実はとっても怖いことです。
だって、本当は全然ダメじゃないのに、そう思っていたらそれまでの力しか発揮しなくなってしまいます。
人は自分がこうだと思っていることがそのまま現実の自分に反映されるもの。
また、耐性も出てきて、ダメだといわれることや、人間性を否定されるようなことが当たり前になり、ひどいつもなんとも思わなくなってくるかもしれません。
もちろん、誰かに否定されようがなんだろうか、ハイじゃあ次の人!という精神の耐性はあっていいものですが。
耐性の意味では、アルコールやタバコ、カフェインなども同じですね。
本当は長い目で見れば身体には良くないとは言え、慣れれば逆に楽しめるようにもなります。
中毒性もあるので、ときには耐性が危険になることも。
よく考えてみると、逆の惰性もあります。
本当は、感謝できることがいっぱいあるのに当たり前すぎて、見えなくなってしまう惰性。
いわゆるぬるま湯状態で、刺激が全くないときなど気持ちはだんだん乾いていくというか、なんとなく冷めてシニカルになっていき、その冷めた状態に気づかないときもあるかもしれません。
普段当たり前になっていることに、ときには振り返って何かこれで良いのだっけ?と考えてみることには何か価値がありそうです。
また、毎日私たち自身も少しずつの変化があります。
少しずつはときに気づかないこともあり、しばらくすると大きな変化になってびっくりさせられることも。
良いびっくりなら歓迎です。
でも、気づかないうちに何かマイナスのびっくりもあるかもしれません。
惰性や耐性があるので、気づかないことも。
そういえば、カエルを熱湯に突然入れると驚いて飛び出てくるけれど、水を少しずつ温めて、ぬるま湯へ、そしてだんだん熱していくとその熱に気づかず、死んでしまうという実験もありますね。
私たちにも、同じようなことがあるかもしれません。
「どんな職業であれ、偉大な力を出す人と人並み以下の力しか出せない人の差は、日々自己改革する想像力と熱意を持つか否かで決まる。」トム・ピーターズ(経営コンサルタント)
目の前のことを惰性でやっている人と、将来イメージを持って行動している人ではこの先大きな違いが出てくることになります。
想像力の有無は、成長スピードに大きく影響するので、自分が将来どうなるのか、そのためにいま何をするのかを考えてみてください、ね。
また、自分の中の惰性や耐性に、どんなものがあるか振り返って、それが良いものか、良くないものかたまにチェックしてみるのでもOKです。
どんな将来イメージを持ち、いまどんなことをしていますか?
1年後には今よりどのくらい進歩していたいですか?
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