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【書庫に暮らす家】未来の畑

3万冊もの本屋資料は圧巻のひと言に尽きる。

種は、生き続ける本。

肥料は、想像力だ。


「私の体がなくなっても私の作品は生き続ける」篠田桃紅(著)

「一本の線の中に、その人の長年の修練したものや苦しんだものがこもっている」

「偶然できるものの偶然を待つ――自分以上のものを偶然に」

「自分たちのほうが優れている、自分たちのほうが一番だと思う心をなくす力はないのでしょうか」

「夢を見る人には価値があるし、見ない人にはなんの価値もない。絵というものは魔物ですよ」

「心に宿るもの、心にきざすもの、思い、それを『可視のもの』にしたい。

『かたち』を創りたい。

私の若い心からの願望、到達点のない、生ける限り続く、ねがうかたち。

しかし現実には、晩年になってしまった。

心中の『真にうつくしいもの』は、いつも逃げ水のように、少し彼方から、私を招いている」(本書より)


世界中の誰だれもが、豊ゆたかに暮らすには、どうしたらいいだろう?

そして、その豊ゆたかな暮くらしが、生き物や地球を、傷きずつけないためには、どうしたらいいだろう?

世界中の、どんな偉えらい人たちが、一生懸命、考えても、その答えは、まだ、誰だれにも、わかっていません。


そんな世界で、人は暮らしで、できています。

ある日、突然、何かが、上手に、なったわけじゃない。

泣きたいこと、逃げたくなることも、いっぱいあった。

それでも、こつこつ、練習していたら、いつのまにか、昨日まで、できなかったことが、できるようになっていた。

毎日を、大切に暮らすことで、私たちは、夢に、少しずつ、近づいていったんだ、ね。


「本当の旅の発見は、新しい景色を見ることではなく、新しい視点を、持つことにある。」

フランス人作家 マルセル・ブルーストは、かつて、こんな言葉を残したそうです。


「見えないときに、見る力。 視点が変わる打開の思考法」谷川祐基(著)



「持続可能な未来」

を論じるときには、大きく分けて、2つの方向からの視点があり、

①成長の限界など「地球の有限性」からの視点

②創造力など「人類の無限の可能性」からの視点

ドイッチュは、後者の立場を取り、

「有限性からアプローチする文明」

は、滅びると指摘していましたね。

「予見可能な惨事を防ぐための戦略はいずれ失敗に終わることが必至であり、予見不可能な問題には取り組むことさえできない。

こうした問題への備えとして、可能な限り多大な富とともに、科学とテクノロジーの急速な進歩が必要である。」(デイヴィッド・ドイッチュ「無限の始まり」より)


「世界の究極理論は存在するか 多宇宙理論から見た生命、進化、時間」デイヴィッド ドイッチュ(著)林一(訳)


道に迷うたび。

まだ見ぬ景色に出会ってる。

ひろげよう。

まだない視界を。


ちょっと書庫まで行ってきます~東京都公文書館SNSの世界~

はじめに
第1章 おしごとあれこれ
   1 大正時代の「保育園」―東京市の託児場
   2 電気局のマーク
   3 結核予防に漫才!?
   4 親切課がありました
   5 地図のなかの朱引図
   6 名作にちょっとしたアレンジを
   コラム 掲載までの道のり
第2章 イベント
   1 シャチホコに仰天―名古屋城の鯱、湯島に現れる
   2 奠都三十年祝賀会―寿ぐのは江戸か東京か
   3 南極探検隊記念碑と埠頭公園
   4 大盛況―東京大正博覧会
   5 復興記念横浜大博覧会―関東大震災から復興した横浜
   6 80年前の「モーターショー」
   7 オリンピックデーの開催
   8 〝開都五百年〟って?
   コラム 渾身の100文字
第3章 季節の風物詩
   1 消防出初め式
   2 江戸城で新年―謡初
   3 華盛頓(ワシントン)の桜
   4 赤坂離宮で茶摘み
   5 夏の風物詩 花火!
   6 夏休みの宿題―大正編
   7 江戸のお盆と精霊祭
   8 お宝ご開帳―寺院の曝涼・虫払い
   9 江戸城の冬支度―火鉢
   10 除雪自動車の登場
   コラム 東京都公文書館ってどんなところ?
第4章 忘れ得ぬ人々
   1 帰ってきた遠山の金さん
   2 東京市の恩人「楽翁公」
   3 闘う福澤諭吉
   4 最後の将軍 徳川慶喜―その2つの人生
   5 伊藤博文の「生存証書」
   6 上野の西郷さん―銅像誕生秘話
   7 ジョサイア・コンドルの結婚
   8 快楽亭ブラック
   9 後藤新平と自治記念日
   10 クマかトラか
   コラム 玉川高校のおもかげ
第5章 インフラ
   1 "一国橋"だった? 両国橋
   2 江戸の下水整備と雨対策―雨落下水
   3 「万金丹」で江戸橋を架ける
   4 汽笛は桜を背景に響く
   5 銀座煉瓦街の誕生
   6 東京駅開業式の一日
   7 東京に地下鉄を敷設せよ!
   8 隅田川の復興橋梁―東京の未来を見据えた橋梁群
   9 道路標識の先祖返り
   10 懸垂電車とは?
   11 歩道橋―最先端の交通安全対策
   コラム 書庫の環境
第6章 くらし
   1 江戸のお酒事情―贋酒と似寄酒
   2 病を癒す神仏
   3 江戸の歯磨き粉売り 松井源水
   4 おもしろ看板
   5 湯屋の2階に美女はだめ!
   6 江戸のまちかど―内藤新宿の裏店
   7 落し物が見つかる国?―明治東京の落し物
   8 徳川家旧臣の身分証明と町奉行所与力・同心の進路
   9 改名禁止で困った商家
   10 明治時代の浄水器
   11 美容の歴史―白髪染粉
   12 理想的な台所
   コラム 東京の真ん中に移転します
第7章 風景
   1 移り変わる紅葉山の風景
   2 大広間の格天井
   3 日比谷にあった初代東京府庁舎
   4 錦絵に描かれた新富座
   5 浅草に富士山あらわる!?
   6 明治高塔物語―凌雲閣
   7 昭和3年の東京市役所へようこそ!
   8 在りし日の銀座地下空間
   9 変貌する東京―昭和20-30年代・渋谷
   10 移りゆく水辺の風景―橋に消えた渡し
   11 失われた風景―高田馬場編
   12 国立競技場の建設
   コラム 裏表紙の怪獣
第8章 トリビア
   1 いろいろな複写物
   2 明治東京の兎騒動
   3 世にも奇妙な江戸の出来事
   4 お菓子を貰いに江戸城へ♪
   5 "創られた"将軍の行列
   6 幻のオリンピック記念塔
   7 幻の写真油絵―東京府知事の肖像
   8 馬の点―下馬のくずし字
   9 二重橋という名所
   10 公文書の隠れ紋章
   11 東京都シンボルマークが決まるまで
あとがき
奥付


私には、欲しいもの(例:書庫)がある(ニヤリ)

さ~て、時を、つくり(作り/造り)ますか。

そう、こころで、創ってみるか、ね(^^)


【参考図書と書評】
「書庫を建てる 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト」松原隆一郎/堀部安嗣(著)

「書庫をあるく アーカイブの隠れた魅力」南陀楼綾繁(著)

「図書館を建てる、図書館で暮らす 本のための家づくり」橋本麻里/山本貴光(著)

「本のある空間採集 個人書店・私設図書館・ブックカフェの寸法」政木哲也(著)

「書棚と平台 出版流通というメディア」柴野京子(著)


【おまけ】
西中島きな「アーカイブ feat.しょうゆ&チコピドー」
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