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【LAWドキュメント72時間】「いき」の構造を踏まえた上で自分を問い直すための15曲

「音楽に触れている」

というシンプルな喜びに、差はないと思います(^^♪


そして、

■音楽を聴く

■体験する

■作る

■演奏する

ことは、

「メンタル」

「フィジカル」

はもちろん、

「スピリチュアル」

な部分にも好影響を与える可能性があると思っています(^^♪


そこで、音楽が、メンタルヘルスに与える6つの効果を紹介しておきますね。

1.自分の感情と繋がることができる(音楽は、快適さや安心感を得られる場所へ自分の気持ちをシフトさせるパワーを秘めています)

2.音楽の演奏や練習は精神を浄化してくれる

3.マインドフルネスに組み込める

4.定期的なライブコンサートは心の健康に良い

5.治療の一部に組み込むことができる(音楽は認識力と記憶力の向上に重要なツールだということが分かってきています)

6.深層意識の変化が得られる


「Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲」(講談社文庫)戸谷洋志(著)

「知らぬ間に築いていた自分らしさの檻の中でもがいているなら僕だってそうなんだ」

は、Mr. Childrenの名もなき詩。

「会いたくて会いたくて震える」

は、西野カナさんの会いたくて会いたくて、といったように、Jポップでは、

「独特の表現」

「実際に起こりえないような現象」

を歌詞にして、その世界観が示されるコトがあります。

本書は、

『自分』

『恋愛』、

そして、

『人生』

のようなテーマを、普遍的に扱うという意味で、Jポップから哲学を考える入門書です、が・・・

歌詞では、あえてぼやかしているのに、そこを論理的に展開してしまうと、

「粋」

では、なくなってしまっていないか(^^;


日本文化論の古典として有名な「いきの構造」。

「「いき」の構造 他二篇」(岩波文庫)九鬼周造(著)

もちろん

「いき」

とは、江戸時代の美意識である

「粋」

だけど、様々な読み方ができる、なんだか不思議な一冊です。


九鬼周造は、

「いき」

の特徴を、以下の様に、3つに分けている。

媚態:

媚態とは、一元的の自己が自己に対して異性を措定し、自己と異性との間に可能的関係を構成する二元的態度である。(意訳:少し仲の良くなった男女の友達以上恋人未満の関係性。)

意気地:

媚態でありながらなお異性に対して一種の反抗を示す強みをもった意識。(意訳:相手に媚びを売ったりせずに、つかず離れずの距離感を保つ。)

諦め:

運命に対する知見に基づいて執着を離脱した無関心。(意訳:多くの物事は成就しない運命にあることへのあきらめ。)

「「いき」の構造」も、実は、友情や恋愛の中に、自己と他者との根源的なあり方を見出し、人と世界が交わる時に起きる偶然と、どう向き合うか?に関して、こんな風に、考えて書かれたものなのかもしれないね(^^)

友達関係、恋人関係など、個々人の関係性をはじめ、自分と世の中との関係を固定すれば、確かに、安心は得られるが、関係がゆらぐことによる

「驚き」

「感動」

が失われてしまうのは、事実ではないかと、そう感じる。

この点を考慮した上で、「Jポップで考える哲学」は、物事の見方や考え方に対してのアプローチという意味で楽しめる、日々の読書の箸休め的な著書かなと思います(^^♪


目次
第1章 自分
「自分らしさ」とは何か?―Mr.Children「名もなき詩」

「自分ではないもの」から見える「自分」―ゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの」

他者によって知られる「自分」―乃木坂46「君の名は希望」

第2章 恋愛
私と他者の共同性―AI「Story」

失われた共同性―西野カナ「会いたくて会いたくて」

他者の他者性と向き合うこと―宇多田ヒカル「誰かの願いが叶うころ」

第3章 時間
過去を記憶すること―BUMP OF CHICKEN「天体観測」

未来を待つこと―aiko「キラキラ」

この瞬間を生きること―東京事変「閃光少女」

第4章 死
絶望による死との直面―RADWIMPS「おしゃかしゃま」

死が照らし出す大切なもの―浜崎あゆみ「Dearest」

他者の死を引き受けること―ONE OK ROCK「A new one for all, All for the new one」

第5章 人生
日常生活の息苦しさと人生の不確かさ―嵐「Believe」

自分の人生を決断すること―SEKAI NO OWARI「RPG」

孤独に生きることへの祝福―いきものがかり「YELL」


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