周りの人の助け方
周りにいる人が悩んだり苦しんだりいるとき、どうしても助けてあげたくなります。
親しい人や家族なら、とくにそう。
こうなってもらいたい、幸せになって欲しい、成功して欲しいと思うのが自然。
となると、それを助けるには私に何かできないかな、と思うものですよね。
自分に何ができるかと考えたとき、一体何があるのでしょう。
身近に自分を好きになれず苦しんでいる人がいて、私にできることがあるとしたらいったい何でしょう?
わかってもらえなかったり、それはそうだけど、なかなか難しいよねぇ、と言われたりして、もしかしたら、反発されることもあるかもしれません。
理解してもらえないことは、フラストレーションだし、悲しかったり、さびしかったりもするし、何もできない自分が情けなく思えたりして、こちらも大変。
こういうとき、悩んでいる人も大変なんですが、見守っている人にとってもひとつのチャレンジですね。
まずは、私たちがその見本となるよう、自分の姿勢をもう一度見直すとき。
自分が自分らしく、自分を大事にしていたら、周りもそれに習ってくれる可能性が高くなります。
人は言葉だけよりも、結果や人の行動などに動かされるもの。
もちろん、言ってあげたいことを、言い続けることも大事です。
人は一度や二度聞いたことは流してしまいますが繰り返し聞くことには、いずれその中から気がつくことが出てくるかもしれません。
また、周りへの信頼や愛情を試されているときでもあります。
周りが成長してくれる(幸せになる)のを待つには、信頼や根気、愛情が必要です。
信じて待ち、見守ることしかできないときもある、と受け入れる勇気がいります。
また、人にはすべてタイミングがあって、どんなアドバイスや助言も役に立つ、ぴったりのタイミングがありますがそれがいつなのか、その本人にしか決められません。
だから、こちらがいくら助けたい、サポートしてあげたいと思って行動しても、受け取る側にその準備がない場合は、役に立たないこともあるのです。
ただ、物事は種まきと一緒で、今ここで種をまいておくことで、将来へつなげられます。
そして普段から愛情を持って見守りながら、いずれパーフェクトなタイミングで芽がでてくる時期を待っていればいいのです。
だまって待つだけでなく、必要なときには私はここにいるから声をかけてね、とサポートできる用意があることも知らせておきましょう。
ただ無条件にそこで見守ってくれる人がいることは心強いことです。
また、最終的にその人の幸せや成功に責任を持つことはできない現実も受け入れることも大切。
身近な人だと、その人の成功や幸せは、自分にも多少なりの影響が出てくるので、それを受け入れるのもシンプルではありませんが、それでも、です。
こちらが何かできないことが、その人が悩んでいるところから抜け出せない原因ではないのですから。
どんなに助けたくても、自分で自分を助けようという気持ちがないときには、無理です。
ひっくり返せば、私たち自身も同じ。
周りに助けてもらうときには、自分の準備ができたときに受け入れればいいし、自分への根気や信頼も大事ということです。
自分のやり方で、自分のタイミングで、でないと誰かに動かされていると思ったりして、自分で納得できなかったりしますから。
いずれにしても、身近にいる人にとってできることがないとこちらが落ち込まないようにしたいですね。
信じて待つこと、ただそこにいること、それだけでもできることのひとつです。
それができることに感謝して、根気をもっていきましょう。