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湖氷乗切 赤鼻の 八十氏川に結渡す 義の柵は越えかねて くれと頼める子らのため 命も名をもトナカイの 蹄の垢と蹴り捨てし 聖夜の夜こそ哀れなれ ここに 明智佐太助黒太秦は サンタの代わりせんものと 数多の玩具引具して 住宅地へと打たせ行く サンタ信じる人々は 我に続けと大音に 味方の勇気励まして 飛電の如く突きかかる 一萬余騎の警官も この勢いに堪ええず 算を乱して崩れけり 氷りつきたる湖を 明智佐太助黒太秦が 乗切る様を見おいてぞ 童話の語りに遺せかし、 いざや