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【FX初心者学習】7日目「資金管理」

7日目は、資金管理の方法です!

8日間の中で、一番重要な記事になります。

FXは、正しく資金管理ができないと、負けの連鎖から抜け出すことができなくなります。

自由な時間と生活を手に入れるために稼ぐ!という目的があったはずなのに、いつの間にかFXの負けをFXで取り返すことが目的になってしまっているという人がとても多いです。

FXで大きく負けないためには、学んだ資金管理を徹底することです。


リスクリワード

リスクリワードは、利益:損失の比率のことです。

FXで継続して稼ぐには、1回のエントリーにおいて、損失よりも利益の方が大きい「損小利大」のトレードをする必要があります。

例えば、ロングで取引を始め、利益確定を60pips、損切りを30pipsにしたとします。

この場合は、リスクリワード=利益:損失=2:1となり、利益が大きいため損小利大のトレードと言えます。

さらに別の場合で、ロングで取引を始め、利益確定を30pips、損切を60pipsにした場合、リスクリワードは1:2となり、損大利小の危険なトレードになります。

リスクリワードレシオという値があり、それは利益÷損失で計算されます。

例えば、リスクリワード=2:1の場合、リスリワードレシオは2、リスクリワード=1:2の場合は、リスクリワードレシオは0.5となります。

損小利大のトレードはリスクリワードが1以上でなければいけません。

例えば、以下の取引のリスクリワードレシオを計算してみましょう。

取引回数:20回

利益確定の取引回数:15回(利益300pips)

損切りの取引回数:5回(損失500pips)

この場合、平均利益は300÷15=20pips、平均損失は500÷5=100pipsとなります。

リスクリワードレシオは20÷100=0.2となります。

利益確定20pipsに対して損切が100pipsのため、損小利大とは程遠いトレードです。

勝率は20回の取引のうち15回勝っているので、75%もの高い勝率がありますが、トータルでは損失の方が大きくなってしまいます。

そのため、FXでは最初から勝率を求めるトレードをするのはおすすめできません。

もちろん、後にトレードを継続して利益を上げていくには、勝率を上げるスキルも必要になってきます。

FX初心者が手順立ててトレードを継続するうえでは

  1. リスクリワードレシオ1以上のトレードを目指す(リスクリワード1でもOK)

  2. 利益が出るトレードかを実践で何度も確認する(デモ口座でもOK)

  3. 無駄なトレードを避け勝率を上げる

利益確定幅や損切幅は、簡単な理由で変えてはいけません。一度決めたら、利益が出るかどうかを実践で確かめていくほかありません。

例えば、1回目は利益確定60pips、損切り30pipsで、2回目のトレードは利益確定40pips、損切20pipsというようにリスクリワードレシオはどちらも2ですが、毎回値が変わってしまうと、相場でそのトレードが優位性があるか(稼げるかどうか)を検証できないためです。

FX初心者の方は、利益確定60pips/損切り30pipsのリスクリワード2のトレードで実践してみることをお勧めします。

30pipsの損切幅を取ってあれば、相場の細かい上下に飲み込まれないため、無駄に損切に会う機会も少なくなります。

  • FXでは勝率を求めてはいけない

  • FX初心者は、利益確定60pips/損切り30pipsのトレードで実践がオススメ

  • 毎回利益確定や損切り幅を変えてはいけない⇒pips固定(毎回利益確定60pips/損切り30pips)

損切り

人間は、生まれながらにして「得はしたいけど損はしたくない」という心理をもっています。

1万円の利益よりも1万円の損失の方が心理的に大きな負担を感じてしまい、損失にとても敏感です。

そのため、利益は欲しいから利益確定をすぐするけど、損失はいつか戻ってくるんじゃないか?と、損失を認めることができません。そして、淡い期待によっていつまでも損切ができません。

これを「プロスペクト理論」と言います。

プロスペクト理論に支配され、負けばかりが大きくなることが、FXで破綻する大きな理由です。

たしかに、損失はいつかは戻ってくるかもしれません。

例えば、4回に3回は戻ってきたとしても、4回目に相場は戻ってこないまま一方的に逆行してしまうことはよくあります。

強いトレンドに乗って相場が逆行してしまうと、これまでの利益にプラスして入金したお金さえも吹き飛ばしてしまうことがあります。

こうなってしまうと再起不能の状態になります。FXで利益を上げることはできなくなります。

自分で決めたリスクリワードを守り、損切を的確に行うことはルールとして絶対です。

自分の注文には、利益確定と損切りのレートを入れて発注することができます。

例えば、ドル円のレートが110.000でロングをする際に、利益確定が60pips、損切が30pipsと、予め指定しておけば、自動で利益確定や損切を行ってくれます。

これをやるだけで、寝ている時も、仕事、家事で忙しい時も安全なトレードが実現できます。

僕自身もこれは毎回やっています。

損切りしたあとにレートが戻ることはありますが、損失を認めることができたことで、次のトレードに備えることができます。

トレーダーにとって損失が出ることは当たり前です。

注文をする際は、

  • 利益確定と損切の値を絶対にいれなければいけない

  • リスクリワードレシオは2以上の利益確定と損切にする

  • 同じリスクリワードを徹底して貫く

損益計算

FXでの損益計算の計算式・計算方法は、円を含むクロス円の通貨ペア(主にUSDJPYやEURJPYなど)と、それ以外の通貨(EURUSDやUSDCHF、EURGBPなど)で異なります。

クロス円の場合の計算式

損益=pips×取引量
(pips=売レートー買レート)
(取引量=ロット数×取引単位(通貨))

pipsは必ず売りレートから買いレートを引きます。

取引量は、証券会社によって取引単位が1ロット1,000通貨のところもあれば1ロット10万通貨のところもあるので、証券会社に応じて計算が変わります。

いくつかの例で実際に計算してみましょう!(1ロット=100,000通貨とします)

【問題1】

通貨ペア:ドル円(USDJPY)
取引量:1.00ロット=100,000通貨
エントリー:110.000円でロング
決済:110.600円で決済

取引損益=(110.600ー110.000)×100000=0.60×100000=+60,000円(利益)

【問題2】

通貨ペア:ユーロ円(EURJPY)
取引量:0.10ロット=10,000通貨
エントリー:108.100円でショート
決済:108.400円で決済

取引損益=(108.100ー108.400)×10000=ー0.30×10000=ー3,000円(損失)

次に通貨ペアに円を含まない通貨の計算式はこちらです!

円を含まない通貨ペアの場合の計算式

損益=pips×取引量×円換算レート
(pips=売レートー買レート)
(取引量=ロット数×取引単位(通貨))

(円換算レート=通貨ペアの右側に表示されている通貨の円レート)⇒EURUSDならUSD、USDCHFならCHF、EURGBPならGBP

こちらも例題で計算してみましょう。

【問題3】

通貨ペア:ユーロドル(EURUSD)
取引量:1.00ロット=100,000通貨
エントリー:1.15500ドルでロング
決済:1.16100ドルで決済
円換算レート:1ドル105円

取引損益=(1.16100ー1.15500)×100,000×105=0.006×100000×105=+63,000円(利益)

【問題4】

通貨ペア:ドルスイス(USDCHF)
取引量:0.05ロット=5,000通貨
エントリー:0.92700スイスフランでショート
決済:0.93000スイスフランで決済
円換算レート:1スイスフラン130円

取引損益=(0.92700ー0.93000)×5000×130=ー0.003×5000×130=ー1,950円(損失)

【問題5】

通貨ペア:ユーロポンドル(EURGBP)
取引量:0.20ロット=20,000通貨
エントリー:0.69830ユーロでロング
決済:0.68830ユーロで決済
円換算レート:1ポンド140円

取引損益=(0.68830ー0.69830)×20000×140=ー0.01×20000×140=ー28,000円(損失)

最大許容損失

最大許容損失とは、トレード1回あたりに許容できる最大の損失額のことです。

まずは利益を獲得していくことよりも、損失を限定していくことでトレードに継続性をもたせることが重要です。

最大許容損失は初期証拠金の3%が最適です。

例えば、証拠金が10万円の場合は、その3%である3千円が最大許容損失として適正です。

リスクリワードレシオの学習であった、損切を30pipsがいいとした場合、損切30pipsで3,000円の損失になるような適正ロットがどれだけかを計算する方法があります。

クロス円の場合の計算式

適正取引量=最大許容損失÷(買いレートー売りレート)

実際に許容損失から適正ロットを導く計算をやってみましょう。(1ロット=100,000通貨とします)

【問題6】

通貨ペア:ドル円(USDJPY)
初期証拠金:20万円
最大許容損失:6千円(初期証拠金の3%)
エントリー:110.000円でロング
決済:109.700円で決済

適正取引量=6000÷(110.000ー109.700)=6000÷0.3=20,000通貨=0.20ロット

円を含まない通貨ペアの場合の計算式

適正取引量=最大許容損失÷{(買いレートー損切レート)×円換算レート}

実際に許容損失から適正ロットを導く計算をやってみましょう。(1ロット=100,000通貨とします)

【問題7】

通貨ペア:ドルスイス(USDCHF)
初期証拠金:10万円
最大許容損失:3千円(初期証拠金の3%)
エントリー:0.92700スイスフランでショート
決済:0.93000スイスフランで決済
円換算レート:1スイスフラン130円

適正取引量=3000÷{(0.93000ー0.92700)×130}=3千÷(0.003×130)=3千×3.9=7,692通貨

=0.07692ロット≒0.07ロット(1,000通貨未満つまり0.01ロット未満は取引できないことが多いため切り捨て)

実際にトレード

FXを実践で試す場合は、FX会社から口座開設でプレゼントされるボーナス残高をつかってトレードができます。

実際に自分の入金したお金を使うことはないので、損失がでたとしても自分の残高には一切影響がありません。

口座の開設方法については、学習3日目のこちらの記事でも紹介したこちらの記事を見てください👇

まずは口座を開設して、ボーナス残高だけで、FXの感覚をつかんだり、自分のトレードスキルを磨くなり実践してみましょう!

実際のトレードで用意する金額

実際のトレードで用意する金額は少額からでもまったく問題ありません。

いきなり多額のお金を余剰金で用意できる人の方が少ないのはあたりまえです。

FX初心者であれば、まずは5万円からスタートをおすすめします。

5万円から小さく稼いでいくコツを身に着けておけば、金額が大きくなっても取引量を上げて同じことを繰り返すだけです。

先ほど紹介したFX会社は、5万円を入金すると、約3万円ぶんの取引金額がプレゼントされます。

つまり、6,500円 + 50,000円 + 30,000円 = 86,500円の残高で取引ができるようになります。

おわりに

今回の学習は8日目の中でも一番重要です。

この記事が理解できない方は、繰り返し学習して頭に叩き込んでおきましょう!

この記事が理解できるかできないかだけで、トレーダーとしての明暗を分けることにもなると思うので、わからない場合は僕に質問してもらってもOKです!

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