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「ステップファミリーとしての第一歩:血のつながりを超えた愛の絆」

新しい家族とともに歩み始めてから1年少しが経ちましたが、この期間を振り返ると、日々の中で小さな成長や一体感を感じる瞬間がたくさんありました。

特に、初めてパートナーの子どもたちに会った時や、家族として新しい関係を築く過程では、さまざまなことを意識して取り組んできました。

今回はその経験をお話ししたいと思います。



子どもたちとの最初の出会い

パートナーと結婚を決意する段階で、彼女に子どもたちがいることはもちろん知っていましたし、テレビ電話や写真で少しずつその様子を見ていたので、いざ初対面のときは「ようやく会えた!」という喜びのほうが大きかったです。

ただ、初めて会う際は「いきなりお父さんだよ!」というような距離感で接するのではなく、一人の一般男性として少し遠慮がちな距離感を保とうと心がけていました。自然に溶け込みながら、少しずつお互いを知っていければという気持ちで接しました。


家族としての第一歩

私がパートナーとその子どもたちが住む家に入る形で新しい生活が始まりました。初めての環境の中で、特に当初は邪魔にならないよう、できる限り彼女たちの生活ペースを尊重することを大切にしていました。

その一方で、家族として絆を深めていくための時間も意識して作りました。

たとえば、子どもたちと一緒にお風呂に入ることや家族旅行に出かけることなどです。

娘たちも初めて大人の男性と一緒にお風呂に入ることには少々不安があったようですが、毎日少しずつ距離が縮まり、次第に自然に過ごせるようになりました。

また、仕事を辞めた直後のタイミングだったので、家族として時間をたくさん共有できる機会があったのは幸いでした。

西日本の各地を巡った家族旅行は、今でもとてもいい思い出です。


親としての役割と距離感

新しい家族として暮らし始める中で、最も悩んだことの一つが「親としての役割」でした。

特に教育方針や叱り方については、これまでの妻の考え方や方針と異なる部分があり、子どもたちが混乱しないよう慎重に進めました。

ここで決めたのは、叱る役割は引き続き妻が行い、私はそれをサポートする形にするということです。

何かあればまず妻と話し合い、二人で合意した方針を子どもたちに伝えるようにしました。


子どもたちとのコミュニケーション

家族として自然なコミュニケーションを築くため、まずは「一緒にいる時間」を増やすことを意識しました。

お風呂の時間や朝食の時間、そして寝る前など、彼女たちの好きなものや気持ちを知る時間を大切にしました。

特にお風呂の中でのやりとりは非常に効果的で、髪を洗ったり一緒に湯船に浸かったりしながらリラックスして話せることで、少しずつ距離が縮まっていきました。

初めの頃は私もパンツを履いて入っていましたが、彼女たちが遊び心を見せ始めた頃からは、自然と少しずつリラックスした雰囲気になっていきました。



家族になれた瞬間

「家族としての一体感」を初めて感じたのは、みんなで家族旅行に出かけた時です。

周りからも一つの家族として見られていると感じ、テーマパークでの家族写真も思い出深い瞬間でした。

その後、より深い意味で家族だと感じたのは、娘が入院した際に家族が離れ離れになり、みんなで支え合ってこの試練を乗り越えようとしたときでした。

それぞれが家族の一員として役割を果たし、困難を共に乗り越えることで「本当の家族になれた」と実感した出来事でした。


苦労した点とその乗り越え方

私たちは幸運なことに、他のステップファミリーと比べると大きな困難はあまりなかったかもしれません。

それでも、新しい家族としてのスタートにあたり、見えないところでの気苦労や悩みも少なからずありました。

ただ、子どもたちが小さいうちに家族の一員として迎え入れることができたため、比較的スムーズに家族としての関係が築けたのだと感じています。


これからステップファミリーを築く方へ

ステップファミリーとしての生活を続ける中で感じたのは、家族を支えるのに必要なのは「血のつながり」ではなく「愛情を注ぐこと」だということです。

たとえ血がつながっていなくても、親として子どもに心からの愛情を注ぐことができれば、必ずその愛情は子どもに届くと信じています。

これからステップファミリーを築こうとしている方には、「その子どもが本当に必要としているものは何か」を常に考え、純粋な愛情で接していくことをおすすめします。

それが長い目で見たときに、家族としての絆を深める最も大切なものだと思っています。

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