バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー ネタバレあり感想・あらすじ解説
結局、私は寂しかったのだろう
仲間が欲しかったのだ
バットマン翻訳コミックの感想第12回は『バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー』です。
概要
タイトルと表紙でネタバレしてるようなものなのでハッキリ言いますが本作は2代目ロビンであるジェイソン・トッドが死亡するというショッキングな内容すぎてバットマンコミックの中でも有名な作品です。
さらにジェイソン・トッドの生存か死亡か決めたのは読者の電話投票という現代でやったらSNS大荒れ間違い無しの手法。
投票は僅差で死亡が勝ったらしいです。
本エピソードではバットマンとジェイソンとの出会い、2代目ロビンとなるまでの過程、ロビンの時の活動の様子も回想という形ですが描かれるので今ではレッドフードとして活動しているジェイソン・トッドがどういう人物だったのかも知ることが出来ます。
作者はジム・スターリンとマーブ・ウルフマン。
ジム・スターリンは前回感想を書いた『バットマン:ザ・カルト』の作者でもあります。
原作の初出は1988年。
1988年は『バットマン:キリングジョーク』(バットガール引退)、『バットマン:ザ・カルト』(バットマン洗脳)、本作『バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー』(ジェイソン・トッド死亡)とバットマンにとって怒涛の年となっています。
作中でもバーバラ・ゴードン(元バットガール)が車いすだったりバットマンがキリングジョークの事件やディーコン・ブラックファイアに言及したりしています。
アメコミのキャラクターは死んでもすぐ蘇るとかよく言われますがジェイソン・トッドは本作1988年に死んでから復活するまでの2005年までの17年間という長い間復活しませんでした。
ジェイソン・トッドの復活については『バットマン:アンダー・ザ・レッドフード』、『レッドフード:ロストデイズ』で描かれています。
なお、こちらの2冊は『バットマン:ハッシュ』のネタバレが含まれる為先に『バットマン:ハッシュ』を読むことをおすすめします。
ロビンの死亡という衝撃的な内容の為、本作は他のメディア作品でも引用やオマージュされることが多いです。
DCエクステンデッド・ユニバースの世界線ではロビンはジョーカーとハーレイ・クインに殺害されているようで映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』ではジョーカーに落書きされたロビンのコスチュームが出たり『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』ではジョーカーが養子の息子(ロビン)の死に言及しています。
ゲーム『バットマン アーカムシリーズ』では本編前に本作に近い出来事が起きており、『バットマン:アーカムナイト』では映像化されています。
連載中(もうすぐ最終回だけど)の漫画『バットマン ジャスティスバスター』ではジェイソン・トッドが殺され、本作の表紙と同じ構図でバットマンがジェイソンの遺体を抱え、その話のサブタイトルは『DEATH IN THE FAMILY』となっています。
また、2012年にShoPro Booksさんから翻訳されている本作には題名である『デス・イン・ザ・ファミリー』に加えて3代目ロビンであるティム・ドレイクの初登場でありバットマンとの出会い、3代目ロビンとなる経緯の話である『ロンリー・プレイス・オブ・ダイイング』も収録されています。
これによりジェイソンを喪った後のバットマンの様子やバットマンであるブルース・ウェインの家族を求める思いを読むことができます。
話の内容もメインヴィランがトゥーフェイスでナイトウィングとなった初代ロビンであるディック・グレイソンも出ますしナイトウィングの所属している若者のヒーローチームの『ティーン・タイタンズ』も出てくるので読み応えがあります。
こちらの感想は次回書こうと思います。
あらすじ
2代目ロビンとしてバットマンのサイドキックを務めているジェイソン・トッドは自身の力を過信しているのか無鉄砲な闘い方をするジェイソンに対してバットマンはロビンとしての活動を禁止します。
ジェイソンは両親を失った孤児だったがあるきっかけで実の母の存在を知り、バットコンピューターのデータから中東・アフリカ方面に住んでいる3人の母親候補を見つけ単独で中東方面に向かいます。
時を同じくしてジョーカーも中東方面に向かい、バットマンもジェイソンとジョーカーを追い中東に向かいます。
ジェイソンの本当の母親は誰なのか?
ジョーカーが引き起こすバットマン史上に残る悲劇が描かれます。
登場人物(ネタバレ有り)
バットマン(ブルース・ウェイン)
主人公。
ゴッサムシティの大富豪ブルース・ウェインがバットマンとして犯罪者を取り締まっている。
バットマンとしての活動を始めて10年目。
母親を探しに家出したジェイソンを追って中東に向かう。
ロビン(ジェイソン・トッド)
バットマンのサイドキック。ジェイソンは2代目のロビン。
危険を顧みない無鉄砲さをバットマンに咎められてロビンとしての活動を禁止されている中で実の母親の存在を知り、母親を探し求めて中東へ向かう。
アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家の執事。
バットマンとロビンの活動を支える。
ジェイソンへの考え方でブルースと対立することもある。
ジェームズ・ゴードン
ゴッサム市警の本部長。通称ジム・ゴードン。
バットマンとは10年の付き合いがあり親友。
『バットマン:キリングジョーク』で娘のバーバラをジョーカーに襲われた為ジョーカーの起こす事件に対して怒りを抱いている。
ジョーカー
正体不明のサイコパスで犯罪王の道化師。
バットマンにとって最大のライバル。
とある計画の為に中東方面に向かう。
ジェイソンの母親候補の1人のシーラ・ヘイウッドとは知り合い。
レディ・シヴァ(サンドラ・ウーサン)
世界トップクラスの暗殺者の傭兵。格闘技術はバットマンと互角。
中東のテロリストの教官として雇われている。
ジェイソンの母親候補の1人。
ゲーム『バットマン:アーカム・ビギンズ』にもボスとして登場。
シャーミン・ローゼン
イスラエルの秘密諜報部員。
ジェイソンの母親候補の1人。
シーラ・ヘイウッド
エチオピアで飢餓問題の救援活動をしている医師。
ジェイソンの母親候補の1人。
アヤトラ・ホメニイ
イランの指導者。まさかの実在の人物登場。
ジョーカーを国連大使に任命するとかいうヤバい描写をさせられる。
(ちなみに登場するエピソードの数か月前に亡くなっているとのこと)
スーパーマン(クラーク・ケント)
クリプトン星出身の最強の超人ヒーロー。
ジャスティスリーグに所属してバットマンとは親友。
ジョーカーがイランの国連大使に任命されたことをバットマンに知らせに来る。
解説・感想(ネタバレ注意)
バットマンと2代目ロビンであるジェイソン・トッドは共に犯罪者を取り締まっていましたが反抗期なのか最近ジェイソンは不機嫌で怒りっぽく命知らずな戦い方ばかりしているのでバットマンはジェイソンにロビンとしての活動を禁止することにしました。
一方でジョーカーが再びアーカム・アサイラムを脱獄してゴッサムで事件を起こしていました。
『バットマン:キリングジョーク』でバーバラが襲われた事もあり、バットマンとゴードンはアメリカ全土の警察達を動かして最優先でジョーカー逮捕を目指します。
ジョーカーは『キリングジョーク』の事件でバーバラが下半身不随になったことを部下から聞いても気にした様子はありません。
アメリカ国内に居ることが危険だと察したジョーカーは所有している核ミサイルを海外のテロリストに売りさばく計画もあり国外へ逃亡しようとします。
ロビンとしての活動を禁止されたジェイソンはウェイン邸を出てかつて両親と住んでいたアパートを訪れます。
母キャサリンは病気で死に、父ウィリスはトゥーフェイスの部下でありトゥーフェイスに殺されていました。
アパートで母キャサリンの友人だった女性から声をかけられ、ジェイソンは両親の部屋に残っていた物を渡されます。
ウェイン邸の自室にジェイソンが戻り両親の残した物を見ているとジェイソンの出生証明書がありましたが母親のイニシャルがSとありキャサリンが実の母ではないことをジェイソンは知ります。
実の母が生きている可能性を知り、ジェイソンは母親を探す為に父親の残したアドレス帳とバットケイブのコンピューターを使って3人の母親候補を見つけます。
3人は中東とアフリカに居ることが分かり、ブルースに相談しても止められると思ったジェイソンは単独で中東へ向かいます。
同時期、ジョーカーもテロリストに会う為に飛行機で同じ方面へ向かっていました。
バットマンもジェイソンとジョーカーが中東へ向かったことを知り、バットマンも中東へ向かうのでした。
ジェイソンはまず秘密諜報員として活動しているというシャーミン・ローゼンを探しにベイルートへ向かいます。
ジョーカーの取引相手であるピーター・ブランドを探すブルースもベイルートに行き、ブルースとジェイソンは再会してジェイソンは母親探しの事情を話すのでした。
2人はピーター・ブランドとシャーミン・ローゼンが共に行動しているのを見て追いかけるとジョーカーとテロリストの核ミサイルの交渉現場に着きました。
バットマンとジェイソンはテロリスト達をなぎ倒していくと焦ったテロリストは核ミサイルを発射しようとしますがジョーカーが組み立てたせいかミサイルはその場で爆発し、お金も失ったジョーカーは本気でガッカリしながら去っていきました。
バットマンとジェイソンはシャーミン・ローゼンにゴッサムで子どもを産んだことがあるか聞くと「ない」と答えられ、シャーミン・ローゼンはジェイソンの母親ではありませんでした。
ジェイソンは次は残り2人の内のシヴァ・ウーサンを探すと言い、バットマンもジェイソンをほっとくわけにはいかないと同行します。
バットマンとジェイソンがシヴァ・ウーサンを探している時と同じく、ジョーカーはもう1人のジェイソンの母親候補であるエチオピアで救援活動をしている医師のシーラ・ヘイウッドに会いに行きます。
ジョーカーとシーラの2人は昔からの知り合いなのでした。
シーラは過去に非合法の医療を行っていたことが有り、ジョーカーをそれをネタに脅迫をして闇市場に売る医薬品を奪おうとしていました。
バットマンとジェイソンはシヴァ・ウーサンの元に辿り着きましたがジェイソンは不意打ちを受けて倒れます。
バットマンとシヴァ・ウーサン(レディ・シヴァ)は以前会ったことが有りお互いの強さを知っていました。
レディ・シヴァの格闘技術の高さはバットマンが本気を出さないと殺されてしまうと思うほどバットマンとほぼ互角です。
目を覚ましたジェイソンはバットマンと母親かもしれないレディ・シヴァのどちらに加勢するべきか迷いましたがバットマンに加勢します。
ジェイソンの加勢のチャンスを活かしてバットマンはレディ・シヴァを倒しました。
目を覚ましたレディ・シヴァに子供を産んだことがあるか聞きますが正直に答えないのでバットマンが自白剤を使うと「子供を産んだことはない」と答え、レディ・シヴァはジェイソンの母親ではないとわかるのでした。
バットマンとジェイソンは残った1人であるシーラがジェイソンの母親であると確信し、エチオピアの難民キャンプに向かいます。
難民キャンプでシーラに出会い、ブルースがジェイソンを紹介するとシーラは直ぐにジェイソンが自分の息子だと気づきました。
ジェイソンもシーラを母親だと確信をしてシーラに抱きつきます。
ブルースはジェイソンとシーラを2人きりにして出ていきました。
シーラはジェイソンにジェイソンを置いてゴッサムを離れた理由を話し、ジェイソンも理解を示します。
ジョーカーがシーラを脅している現場を目撃したジェイソンはバットマンと合流し、バットマンはジョーカーを追い、ジェイソンはシーラを見守ることになりました。
バットマンはジェイソンに何もするなと忠告をしていましたがジェイソンはシーラにロビンの正体が自分であることを明かします。
シーラに連れられついていくとそこにはジョーカーがいました。
シーラはジェイソンを裏切り、ジョーカーは部下と共にジェイソンに暴力をふるい、ジョーカーはジェイソンをバールでめった打ちにします。
さらにジョーカーは目撃者であるシーラを始末するために縛りつけて爆弾を置いていきます。
目を覚ましたジェイソンは爆弾の爆破時間が迫る中母親であるシーラを助けようとしますがドアに鍵がかかっており逃げられず爆弾は爆発をしました。
爆発はジェイソンの元に戻ろうとしたバットマンの目の前で起こり、最悪の事態を想定します。
バットマンはジェイソンをロビンとして迎え入れたことを後悔するのでした。
相棒のディックが去ってから、私は絆を失ったような気分になった
バットマンにはロビンが必要だ
しかし、それは現在よりも危険が少なかった頃の話だ
結局、私は寂しかったのだろう
仲間が欲しかったのだ
その揚げ句、無垢な少年を危険なゲームに巻き込んでしまった
狂気の沙汰だ
バットマンはジェイソンとの出会いを振り返り、ロビンとして成長する過程でジェイソンの父親を殺害したトゥーフェイスを殺せる状況で殺さなかったこと、その後反抗的で無鉄砲になっていったことを思い出します。
バットマンがシーラを見つけるとシーラはまだ生きていました。
しかし瀕死で、ジェイソンを「優しい子」「本当にいい子」と語りバットマンの腕の中でシーラは亡くなりました。
バットマンが倒れているジェイソンを見つけます。
一目ですでに亡くなっているとバットマンは分かりました。
バットマンはジェイソンの亡骸を抱えて立ち尽くします。
ジェイソンとシーラの遺体はブルースがアメリカに飛行機で運び、帰国したブルースは2人の葬儀を行います。
葬儀にはブルース、アルフレッド、ゴードン、バーバラが参列しました。
バーバラは『バットマン:キリングジョーク』でジョーカーに撃たれて下半身不随になり車いすでした。
ジェイソンの人生は短く、何も残さずに散っていった
二代目ロビンが死んだことなど世間は知りもしない
秘密を守るためには、そうするしかなかった
非常な選択だが、それがこの世界の掟だ
残酷な世界のルール
多くの人々を守っていたヒーローの葬儀に4人だけの参列者という哀しい現実にブルースは独白します。
ちなみにゴードンはブルースがバットマンであることやジェイソンがロビンであったことは知らないのでブルースとの交流が有りジェイソンもブルースの養子として知っていたのでしょう。
アルフレッドはブルースに初代ロビンでありナイトウィングとして活動しているディック・グレイソンに連絡をするか問いますがブルースはこれは自分の問題だと言い、断りました。
バットマンはジョーカーが現場に残したヒントからジョーカーの居場所を探すと国連本部ビルに辿り着き、潜んで居るとスーパーマンが現れました。
スーパーマンはイランの新しい国連大使が来ると言い、国連大使には手出しできないからバットマンに帰るように言います。
国連大使の正体を隠すスーパーマンに対して感情的になったバットマンはスーパーマンを殴りますがビクともせず逆にバットマンが手を痛めただけでした。
スーパーマン「少しは落ち着いたか?」
バットマン「骨が折れたかもしれん・・・」
ジェイソンが死んだ直後の妙にシュールなやりとりとバットマンの表情に情緒が乱れます。
イランの国連大使が現れると国連大使はジョーカーでした。
ジョーカーはイランの指導者のアヤトラ・ホメニイ師に政府の仕事として国連大使に選ばれたのでした。
最近まで存命であった他国の指導者にジョーカーを国連大使を任命させるという現代なら大炎上間違い無しの超展開です。
バットマンも心休まりませんよ。
ともあれ国連大使になったジョーカーに対してバットマンが手を出せば外交問題に発展するとCIA局長に忠告されるのでした。
しかしバットマンはそんなの関係無いとつっぱねますが大統領に命令されたスーパーマンがバットマンを監視することになっていました。
スーパーマンはジェイソンを亡くしたバットマンに対して慰めの言葉をかけつつジョーカーに手は出せないと警告をしますがそれでもバットマンはやるべきことをやるだけと言って去っていきます。
ホテルに戻ったバットマンはスーツを脱ぎ、次のジョーカーとの対決で決着をつけることを決意します。
しかし『バットマン:ザ・カルト』でディーコン・ブラックファイアから受けた傷もまだ完治しておらず、冷静さを失っていることを自覚しているバットマンはスーパーマンに任せるべきか悩みますがやはりジェイソンを殺したジョーカーを許せずバットマンのスーツを着ます。
バットマンはイラン使節団の部屋に居たジョーカーに会いに行きました。
ジョーカーはジェイソンを喪ったバットマンを煽りまくります。
バットマンはジョーカーの言動からジョーカーがジェイソンを殺したことを確信し、心の迷いがなくなり去っていきました。
バットマンはブルースとして国連総会にオブザーバーとして参加しているとそこにジョーカーが登場し、ブルースの前で止まります。
ブルースはバットマンの正体が気づかれたのかと思いますがブルースとジョーカーは無言でにらみ合ったままで、やがてジョーカーは笑いながら去っていきました。
ジョーカーはバットマンの正体をブルース・ウェインだと知っていたり知らないふりをしていたり本当に知らなかったりとエピソードによって異なるのですがこの反応は知っているもしくは感づいているようです。
ジョーカーは国連総会で演説をしますが出席している各国の参加者を皆殺しにしようと致死性のガスをばら撒きます。
しかし警備員に変装してたスーパーマンがガスを全て体内に吸い込みます。(すごい)
スーパーマンの反則技に思わずジョーカーもズルい、反則、イカサマと非難をします。
スーパーマンがガスの処理で飛び去り、ジョーカーは仕掛けていた爆弾を爆発させ、ブルースもバットマンに着替えてジョーカーに立ち向かいます。
しかしジョーカーの発砲した弾が大使に当たり、バットマンの目の前で亡くなります。
バットマンは再び守れなかった命を思い、ジョーカーと決着をつけようとします。
ジョーカーはヘリコプターで逃亡しようとしますがバットマンが乗り込み追い詰めます。
ジョーカーの部下の撃った弾が操縦士に当たり、ヘリコプターは不時着をして爆発します。
バットマンは間一髪海に脱出をしましたがジョーカーの死体は見つからず生死不明でした。
バットマンはいつもと同じ中途半端な幕切れ、終わりなき結末と悟り物語は終わります。
ジェイソンの死亡ということで有名なエピソードですが実はスーパーマンも出るし実在したイランの指導者も出るしジョーカーは国連大使になるという結構ジェイソン外の話も飛びぬけているエピソードでした。
ジェイソンの死の描写はけっこうあっさりな印象で、バットマンがジェイソンを見つけた時には既に亡くなっていて、そのままとんとん拍子に埋葬に進みます。
バットマンも後悔やジョーカーに対する怒りはあれど涙を流したり深い悲しみに打ちひしがれる描写はなく、ここらへんは2000年代以降のエピソードではバットマンが仲間の死や危機にしっかり悲しんでいる様子が描写されています。
しかしこのエピソードがバットマンの心に深い傷を負わせたのは確かでその後の様子が『ロンリー・プレイス・オブ・ダイイング』で描かれます。
ジェイソンの生死は電話投票次第ということで生存バージョンのイラストページも存在しており、本作で見れるのですがバットマンがズタボロでぐったりしているジェイソンを抱えながら笑顔で「生きてる!よかった!」と笑っているという一見ジェイソンの死を受け入れられずにバットマンが精神崩壊したように見えて個人的にはちょっと怖いです。
また、実はジェイソン・トッドの死の運命には秘密も有り(後付けですが)、死んだはずのジェイソン・トッドの復活が描かれる『バットマン:アンダー・ザ・レッドフード』で語られます。
まとめ
2代目ロビンであるジェイソン・トッドの生き様と死が描かれている本作。
今となってはレッドフードの過去とバットマン、ジョーカーとの関係性を知るには必読本なのですがそれ以外にもレディ・シヴァとの対決、スーパーマンとの共闘、ジョーカーとの対決など他にも見どころがあり面白かったです。
というわけで『バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー』でした!
読んで頂きましてありがとうございました!
次回の感想については本作に同時収録されている3代目ロビンとなるティム・ドレイクとの出会いが描かれる『バットマン:ロンリー・プレイス・オブ・ダイイング』を書こうと思います!
また読んで頂けると嬉しいです!
よろしくお願いします!
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