率直な対話と単純な思考
昨日、上司との会話でお互いに共通の経験から納得できることがありました。それは、はい、いいえ、わかりませんと回答可能な疑問文に対して、直ちに説明を始めるメンタリティについてです。私は、米系企業の日本法人に入り、アメリカ人と働くようになってから、この問題に意識的に取り組むようになりました。例えば、「Are you sure..?」や「Is there any possibility to..?」といった確信や可能性が問われると、私が20代の頃は自信がなかったり経験がなかったりするため、様々な説明を並べる傾向がありました。しかし、それは質問者が求めている答えにはたどり着かないだけで、本当は一生懸命答えを探し求めているのに、無駄に長い時間を費やしていました。そのような場合は、質問を変えるか、わからないと素直に答えるべきだと指導された時、目から鱗が落ちた思いがしました。このように複雑になる傾向は若い人によく見られますが、稀にはっきりと「I don't know, it doesn't make sense」と言える人もいます。そういう若者は例外なく物事を単純に深く考えており、互いに気持ちよく仕事をすることができました。教えるよりも、教えられる方が多い教育機会は有難いです。