バス運転士が募集しても集まらない理由❶
およそ四半世紀前、運行の受委託が可能になり、これを悪用して合理化のもと子会社化して安い賃金で、今までのバス業界を一新させようとしたのか、運転士の使い捨てをした結果、全国的にバス運転士の平均年齢が50代以上となり若い運転士が全然いない状況。
年配者は年金受給年齢になると次々と退職していき、補充が全く間に合わない。
結果、運転技術がいまいちで事故も多い現状に。走っているだけマシな状態。
運転士を育てて来なかったバス業界、高速系や貸切系の新規参入もあってかそちらへ運転士は流れ、大型二種免許があればトラック・タクシーも乗れるため、そちらの人材を大事にしてくれる会社へ人材は流れた模様。
結果既存の路線バス会社は必要な人員に満たない状況。
そもそも昔からある会社は良きも悪きも「伝統」を重んじた結果、時代に乗れず
変われずにいる。
四半世紀と言えばWindowsも出た頃、後に悪い噂は2ちゃんねるに書かれる。
日本人の悪いところ、恥ずかしがり屋で見栄っ張りなところがあり、
結局、自分さえ良ければいい、自分のことで精一杯、会社の方針が明らかに間違っていようとも自分を守るため自分の意見を殺す、言わばイエスマンである。
四半世紀前、何が起きていたか。
特に非正規運転士が事故を起こしたならば学校で言えば体育館の裏へ連れて行かれボコボコにされたのと同じことがなされていた。実際私が見ました。
会議室など人目がつかないところへ事務所員に連れて行かれ、監禁的なことをして追い込み「自己退職」へ導かせるというもの。
それが1人ではなく複数人のレベル。日に日に運転士が減っていく。でも当時は「代わりはいくらでもいる」の概念のもと次々と入社してきたのは間違いない。日々のダイヤを埋めてくれればいい、辞めたければいつでもどうぞのスタンス。
当時の非正規雇用というものは期間満了で「契約更新」か「退職」のいずれか。また非正規が故に解雇も容易で、「更新なしでの解雇」も相当数ありました。
労働組合も非正規者は組合員でないところが多く、助けてもらえない、泣き寝入りする他ない状況。
このことから運転士は育たず、離職は進み、結果お客様の利便性を低下させているのである。
他にも理由があるので今後書いていきたいと思います。