現場系の職業の人手不足が将来的に深刻化する理由

昨今、ドライバー職の働き方改革やなり手不足により、今まで出来ていたことができなくなっている。

例えば…
路線バスなら運行本数の減回、路線の廃止
貸切バスなら自社での受注でなく協力会社へ仕事を流す(下請け)
タクシーなら稼働台数の減少により利用したい時に利用しにくくなっている
トラックなら休息時間の適正な確保により到着までに時間を要するように

他にも
お店の店員さんも最低賃金は毎年改定になり時給単価も上昇、しかし売り上げや利益が上がっていないため人員を減らしているところが実は多く、働き手1人あたりの作業内容が増えておりそれに伴う退職者の増加やその内情をネット上で知ったことから新規でなろうとする人が現れない。

一番の理由は「ネット社会になったから」である。

学校でのパソコンを用いた授業は35年くらい前から始まっている。

そこでエクセル、ワード、プログラミングなど学んできている。

すなわち、職業としてIT系が増えてそちらへ人材が流れているのである。

加えて人口も減っているので余計集まらない。

パソコンの技術を備えている人が
単純に土日祝日、年末年始、GW、お盆休みで9:00〜18:00勤務のIT企業と
年中無休で土日祝日など関係なく稼働、早朝勤務や夜間勤務があるサービス業と
どちらを選ぶか。

一目瞭然である。

また女性の社会進出、高学歴化でパートで働く女性が減ったことも大きな理由。

女性もフツーにIT企業で正社員で働いていて上記の就業時間で年収片手は最低でも貰っている。

IT企業で人手不足は聞いたことがない。

ということは現場系の仕事においては低賃金の非正規雇用ばかりなので当たり前だが集まらない。

ならどうすればいいのか。

他社に負けない高待遇にすればいいんです。

お店の店員さんでも、飲食店でも、
9:00〜18:00勤務の土日祝日休みの勤務があってもいいと思う。

「いい加減なことを言うな」と声が出ると思うが極論そういうことではないか。

従業員の希望を会社は快よく聞き入れ、毎度土日休みとは行かないにしても月に1〜2回は取れるよう段取りすべき。

メディアで紹介されている「アキダイ」というスーパー(八百屋さん)は月に一回は日曜日の定休日がある。もとより、市場は日曜日休みなのですが、、、

最近の土日休みのヒトの過ごし方は土曜日に出掛けて、日曜日は家でゆっくり過ごすところが多いようです。

なので土曜日と日曜日の売り上げに差は出るし、祝日法改正で増えた土日月の3連休だと混雑も分散するので必ずしも土日月の3日とも営業しなくても
ある程度の売り上げは確保できるのではと思います。
営業時間の短縮営業も人件費や光熱費削減などの効率化が図られる。

例えば月間の営業時間の上限を設ける、月1〜2回の定休日を設けるなど大店法の規制強化を実施して
結果全てのお店にとって利益の出やすい環境を法律をもって整備すべきだと思う。

例えば
普段10:00〜21:00の営業時間で毎日営業、
総営業時間が30日で330時間になるがこれを300時間上限にすれば
単純に月3日は定休日となる。
3日分シフトのやりくりをしなくて済むのでその分他の日に人材を回せる。
殆どの月に3連休があるのでそのうち1日は定休日にする。
いくら冷蔵、冷凍など保存技術があれどなにも市場休の日に鮮度の落ちたモノを売る必要がない。
収穫したら鮮度が落ちていくことは昔から変わりません。

企業により休日数が増えて、働き方改革で勤務時間の削減で残業手当も減り、副業するにも労働基準法により働きに行くにも行けず。

労働基準法の副業に係る規制の緩和について、副業は任意なモノなので本業との合算に伴う超過勤務手当の除外にする、副業の上限時間の規制を設け、過労による体調不良の回避や副業による社会貢献や社会勉強により自分を向上させる糧にする。

単発バイトサイト「タイミー」のように履歴書不要で同業他社でも気軽に就業できるようにすることで人手不足は限りなく減らせるものかと。

ドライバー職においては現状、14日以上の雇用でないと就業できない規則があり、ドライバー経験者で軽微なドライバー業なら単発バイトでもできるように
法令の改正を行うべき。

例えば…
バスなら同じルートを行き来する業務内容なら路線バスでも貸切バスでも可能に。
トラックも同様に仕事内容が難しくないモノなら可能に。

少なくともこれからの時代は「若いから仕事をやってくれる」考えは通用せず
「志がある人にやって貰う」でないと。

あとは人材が集まりにくいからこそ「従業員を大事にする」こと。
出すものはしっかり出す、従業員の希望を聞いてあげる。
ちなみに服装規定の緩和はその業界のレベルを下げるだけでなく周りに悪影響を与えるだけなので無意味。
表に出る職業はそれ相応の服装だからこそ清潔感や安心感、職業に対する憧れだったりとイメージが大切なのです。