「ベイトマンニュース」たまに現実から離れてみる。~グレンコーの旅~
先日夫と2人で1泊2日の旅に行ってきました。
行き先はスコットランドの中で最も自然が美しいといわれるハイランド地方の中でも、ひと際人気の観光スポット「グレンコー(Glencoe)」です。
実はこの旅、私から夫への、延び延びになっていたクリスマスプレゼントなんですよ。クリスマスの時期、私は就職したばっかりでお休みもお金もなかったので、結局今になってしまいました。笑。
いつも日常に追われ、休みの日も家事とゴルフであっという間に過ぎ去ってしまう。せっかくスコットランドに移住してきたのに、全然あちこち行けてないやん。「今回はゴルフなしで、スコットランドを観光しよう。」という私の提案に、「え?ゴルフなし?」と一気に行く気を失っていた夫をなんとか説得して、とにかく(夫へのクリスマスプレゼントやのに)私が一番行ってみたかったグレンコーの宿を予約しました。笑。
「グレン」というのは「渓谷」という意味なんだそうです。つまりグレンコーってのは「コー渓谷」ですね。そう。このあたりは岩肌むき出しの山が連なる、とにかく迫力ある大自然満載の場所なんです。
スコットランド人たち誰もが「グレンコーは素晴らしい。美しい。特別。」と口をそろえて言うこの場所に、実際に行ってみて深く納得しました。いやぁ、ほんまに素晴らしかったです。(ちなみに詳しい旅の情報は、地球の歩き方のウェブ記事に記載しました。最後にURLを貼っておきますので興味のある方は覗いてみてください。)
なんなんでしょうねぇ。ここは。自然の迫力がケタ違いです。
もう圧倒されすぎて、これはほんまに現実なんだろうか。(実際に行ったくせに)実在してるんやろか。と思うほど。
自然の圧倒的なスケールに、そこに人間なんて入り込めない畏れ多さに、なんか感動と絶望が入り混じるような不思議な感覚を覚えました。
こうして日常生活から離れ、普段とは全く違う空間に身を置くことは、今の私には必要だったのかもしれません。特に今回のように現実とは全く違う、桁違いの大自然の中に身を置けたことで、自分が思っていたよりもずっと心が癒されたように感じます。
スコットランドに移住して以来、ほんまに落ち着かない毎日でしたからねぇ。自分でも気づかないうちに、いろんな所に力を入れて必死に頑張っていたのでしょう。
目の前に広がる大自然を見て、あぁ、私が必死に頑張ってもどうにもならないこともあるんやなぁ。ただ自然にお任せすることも大事やなぁ、とストンと腑に落ちた感じです。
話は変わりますが、私の同僚に若い20代のオーストラリアで育ったフィリピン人の女の子がいます。
彼女は単身遥々オーストラリアからスコットランドに移住してきて、働きながらお金を貯めては世界のあちこちを旅して回っている強者なんですよ。
彼女の年間スケジュールがほんまエグいんです。笑。
ちょっと書いてみるとこんな感じ。
「クリスマスの時期は給料が高いので、スコットランドで働く。1月はノルウェーで冬の海でシャチと泳ぐ。ポルトガルにも数日。2月は働く。でも週末はイギリスやオーストリアなどあちこち。3月はオーストラリアに帰る。オーストラリアでも働きながら、アメリカとハワイ、そしてペルーとシンガポール、ベトナム、タイを数か月かけて旅行。
6月にスコットランドに帰ってきて、今度はヨーロッパを旅して回る。」
これらの旅の計画を全て自分でたて、交通や宿泊の予約をして、それを実行する。ほんまにすごいパワーです。
私は今回の一泊二日の旅ですら、計画、予約、実行でヘトヘトになってるのに、彼女はほんまにすごいです。笑。
こういう(ある意味)無茶苦茶な計画ができるのも、単身でパワーに満ちている今だからできること。こういう経験はほんまにお金では買えない、貴重なことなので、ほんまにすごいなぁ、羨ましいなぁ、と思います。彼女の行動力に心からリスペクトです。
でも私は彼女のような渡り鳥のような生き方を求めてはいないんです。私は「家」が「故郷」が「ベース」が欲しい。そこに深い深い根を下ろして(笑)じーっとしていたい。出かけることも最低限で、家でコソコソしていたい。そんな「こもる」ことが好きなタイプなんですよ。
それでも今回のグレンコーの旅でしみじみ実感しましたね。たまにでいいので、時々は自分のベースから離れて、全く違うことを体験するのは必要だ、と。
私は渡り鳥になるのは無理やけど、たまに現実からスパッと離れて全く違う体験をすることで、次に現実に戻った時に、心がもっとゆるっとしていることを感じます。
たま〜に、現実から離れてみること。それはやっぱり大切なことやなぁ、と今回しみじみ思いました。
【スコットランド】ハイランドで最も美しい嘆きの谷「グレンコー」 | 地球の歩き方 (arukikata.co.jp)
【スコットランド】人気の観光スポットにあるレトロで居心地のいい宿泊施設 「グレンコーイン」 | 地球の歩き方 (arukikata.co.jp)
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