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「ベイトマンニュース」友達はいつの間にかできている。

先日4人の友達が遥々イギリスから遊びに来てくれました。彼女たちは以前働いていた病院で、一緒に働いていた同僚なんです。
私たちが働いていた乳がん検診は小さなチームで、私が担当していたアシスタントは4人だけ。私はそこでコロナ禍を含む4年間働いていました。
同僚は40代が2人、50代が1人、そして60代が1人。全員イギリス人で、それぞれクセはある(私自身を含む。笑)ものの、皆人として親切でいい人たちです。
私がそこで働いていた4年間は、更年期でコロナ禍で、一人息子が巣立つ、という身体的にも精神的にも変化がありまくりの、しんどい時期でした。加えてそれまで病棟で働いていた私にとっては、初めてのクリニックでの仕事で、わからない事ばかりで苦労もしましたね。
そんな中で彼女たちは、時に不安定な私を支えてくれて、共に笑い、しゃべり、時には泣いたり怒ったりした、戦友のような存在になりました。

実は私はずっと心の底で、自分にはイギリス人の友達はできないんだろうなぁ、と思っていたんです。夫はイギリス人やのに、なんでイギリス人の友達はできひん、と思い込んでいたんやろ。心のどこかでやはり、深い所まで言葉でのやりとりができないし、日本人である私のことはわかってもらえない。イギリス人である彼女たちの中には入っていけない。と自ら壁をつくっていたんでしょうねぇ。
でも4年間、ほぼ毎日、長時間一緒に過ごした彼女たちは、いつの間にか私の友達になっていました。イギリス人も日本人も、言葉が違うことも、趣味や好きなものが違うことも、そんなことは全く関係なかったんです。
お互いにそれぞれを受け入れる。それだけでした。
おもしろいですね。友達はつくるものではなくて、いつの間にかできているものなんですね。

今回4人とは、山に行ったり海に行ったり、そして飲んで食べて、しゃべって笑って、と忙しくて楽しい数日を過ごしました。

さて、スコットランドに移住してきた1年前、私たちには誰一人知り合いがいませんでした。人参の工場で働いている時もほとんど話せる人もおらず、この1年は夫以外の誰とも繋がらないまま暮らしてきました。
だけど最近になり、そんな状況が一気に変わってきています。近所にはお互いの家を行き来できる友達(しかも日本人!)ができ、仕事では多くの人たちと関わりができ、毎日いろんな人と話すようになっています。
なんなんでしょうねぇ。1年間誰とも繋がらなかったご縁が、ここにきてどんどん繋がり始め、広がってきました。これらの繋がりが友達という域まで深くなるのかはまだ不明。だけど、私にできるのは、自分から壁をつくらず、開いていること、だと思っています。

人と繋がりができること、そして友達ができること(あるいは友達でなくなることも…)は、自分でコントロールできるものではなく、そのタイミングも自然に起こること、なのだと実感しました。

そう。友達はいつの間にかできるもの。自分が壁をつくらず、無理をしないで自然にいれば、いいタイミングでできるものだと思います。

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