「ベイトマンニュース」スコットランド生活[53]冬時間に突入しました。泣。
9月に入った頃から夏の終わりを感じ始めていましたが、遂にスコットランド(UK)は10月最終週の土曜日深夜0時に冬時間になり、時間が1時間後退してしまいました。これで本格的に冬に突入したことになります。泣。
この「夏時間冬時間制度」は、日がどんどん短くなっていくこの時期、農家の人がちょっとでも長く働けるように、午前中の明るい時間を長くするために取った策なんだそうですよ。
だからここ最近は朝6時半に起きる時は真っ暗やったのに、時間が1時間後退したことで、6時半でも空がちょっと明るくなっています。まぁこの策も冬至に近づくにつれて意味がなくなるほど、暗い時間が長くなるんですけどね。泣。
イギリスで暮らしていた時もこの「夏時間冬時間」制度はあったし、昨年スコットランドでも冬時間をすでに経験しているけれど、いや、経験したからこそ、余計に今年の冬時間への突入は、「腹を括る」「覚悟を決める」といった気持ちになりますね。
冬が寒いのはいいんです。スコットランドの家の中はとても暖かいし、外に行く時には着込めばいいですから。
なんといっても一番ガクッとくるのは、「暗さ」です。ほんまにびっくりするくらい昼間の明るい時間が短くなります。ずっと薄暗いのがスコットランドの風景にマッチしてるっちゃぁしてるんやけど、気分的にはやはり落ち込みがちになりますね。
でもこの秋の時期は、紅葉の景色が見事です。葉の色が変わり、枯れ葉となって落ち、丸裸となって厳しい冬を超える。冬の間の数か月は全てが死んでしまい、時が止まってしまったように感じていたのに、土の中や木の中にはいつの間にか春が訪れていて、ふと気づくと小さな芽が顔を出している。
自然はすごいな。力強いな。と静かに感じるこの季節は、(ガクッとくるけど)嫌いではないです。
さぁ、春がまたやってくるまで(遠いなぁ…)表には見えない土の中を、根っこの部分を、自分の中身を、肥やしていけるように、黙々着々と過ごしていきたいと思っています。