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「ベイトマンニュース」スコットランド生活㊼家づくり・庭づくり

スコットランドに移住して1年とちょい。私たちが暮らしているのは築10数年の一戸建てです。
実は私がめちゃくちゃ憧れるのは「古い家」なんですよ。築数百年の、屋根に苔が生えているような、太い梁があちこちにあるような、味のある古い家。
だけどそういう家に暮らすのはほんまに大変なことも想像できます。メインテナンス、掃除、暮らしにくさ、寒さなど、お金も手間もかかるやろうなぁ。特に歳をとってから古い家で暮らすのは危険度も増すやろし。
ロケーションも周りに何もない、辺鄙な田舎に憧れます。でもそれまた不便やろうなぁ。ちょっと買い物に行くにしても、病院にかかるにしても、やはりこれから暮らすのは、普通に人が暮らす町がいいやろう、と思ってしまう。
そういうことで選んだ今の家は、古くもないし、辺鄙な田舎でもない、普通の家です。笑。
それでもこの家は(私の完璧な理想の家ではないけれど、)今の私たちにとっては便利なロケーションと夫婦2人が住むには充分すぎるほどのスペースがあり、とても気に入っています。

さぁ、今後はこの家を私たちの理想に近づけていく楽しい作業の始まりです。ほんまは移住してすぐにでも、家づくり、庭づくりにサクサクと取り組んでいきたかったんですが、ご存知のように夫のリストラと私の就職できない問題に直面することになり、パーっとお金を使っちゃうと将来的にやばいよねー?という状況が続いていました。ということで、今まではできることを地味に、ちょっとずつやってきました。

それでも家はかなり大掛かりなことをやりました。キッチンを新しいものに入れ替えたこと。そして3つあるトイレと浴室を全て改装しました。その際自分たちで壁のペンキ塗りもやりましたね。
そして庭は前のオーナーが敷いていた(めっちゃ嫌いやった)人工芝を引っぺがし、ようやく本物の芝生を植えました。庭の端っこにはスコットランド産のヘザーと日本産の紅葉を植えて、石と流木を組み合わせて石庭をつくり、全く使わない場所にある広いウッドデッキには、ど真ん中に穴を開けて桜と藤を植えました。
もう少しお天気がよくなったら、ウッドデッキに防腐剤を塗り、ペイントをしなおして、更に植木を増やしていく予定です。
今年中には南向きの広いテラスに木枠の日よけをつくって、バーベキューとか焚き火を楽しめるアウトドアスペースをつくりたい、と夢が広がっています。

ようやく敷いた本物の芝生はふかふかです。広いウッドデッキに少しずつ穴を開けて植木を植えています。
これが力作の石庭。この後石庭とサマーハウスの間に紅葉も植えて、更に和風感が増しております。

まぁそんな風に、家や庭を自分たちの理想に近づけていくのは時間もお金もかかるけど、楽しいことですよね。
自分はどんなものが好きなのか、どんな風に暮らしていきたいのか、と考えて考えて、トライアンドエラーを何度も繰り返しながら「自分たち」の家をつくっていく。それは自分探しにもつながる楽しい(時には苦しい)作業です。その工程においても、予算を考慮し、これは自分たちで作りたいのか?人にやってもらいたいのか?どんな材料を使って、夫婦でどんな風に分担して作業していくのか?と考えながら計画を実行していきます。

あっという間に理想の家が手に入ってしまうのはもったいないので、今後もゆっくりゆっくり手を入れていきたいです。(あ、実はこれは見栄を張っております。ほんまのところは、予算と体力の関係で、ゆっくりしかやっていけない。笑。)
そして今暮らしている普通の家が、いつの日か私たちのお気に入りの家になる。自分を探しながら、夫婦の関係をさぐりながらの理想の家づくり。ぼちぼち楽しんで続けていきたいと思います。

追伸
最近やっと好みにドンピシャのダイニングルームのペンダントライトを見つけて、設置することができました。電気一つでも部屋の雰囲気がガラリと変わるもんですねぇ。
カーテンもタータンチェックに変えて、かなり私たち好みの空間になってきましたよー。気分爆上がり!

レトロスタイル。ライトの高さを変えることができます。
可愛いっ💕

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