「ベイトマンニュース」スコットランドの食べ物③オートケーキ
オートケーキは、ケーキといえども甘いケーキではないんです。なんとこれはチーズをのせて食べるクラッカー。初めてこのオートケーキを食べた時、私は衝撃を受けました。
クラッカーという食べ物は、薄手でカリッパリッとしているもの、と思い込んでいました。そうでないとクラッカーとしては意味がない、とすら思っていました。
それがです!このオートケーキの食感をなんと表現したらいいんやろ。ショリっというか、ザリっというか。全くパリっとしていないんです。ちょっと湿気た、薄手の甘くないビスケットという感じです。
えーっこれ、チーズクラッカーとしてどうよ。どうなのよ。あのクラッカーとしての、カリッとした若者的爽やかさも軽やかさも感じられない。そこにあるのはちょっとしなびた、ザリっと年老いた物悲しさ。
ところがです。ううう〜と思いつつ一口、二口と食べるうち、どんどんとハマってきてしまったんです。粗いのに素朴。素朴やのに深い。そして自然。それがチーズの発酵された強烈さと素晴らしいハーモニー。やばいです。これぞ年老いた魅力なのか。
オートケーキ、侮れない不思議な魅力の持ち主で、私はめっちゃ好きです。