大人になる
小さい頃は、箸が転げただけでケタケタ笑えた。ハイハイから歩けるようになり、自分の力で好きなように、行きたいところへ動き回れるようになった嬉しさ。初めてのアメ玉、チョコレート。私のかばん、ランドセル!私だけの部屋、私専用の勉強机。クリスマス、誕生日。大きくなればなるほど毎年くる当たり前。もらえるのが当たり前。
成人になり自分の力でお金を稼ぎ、好きな物を好きなだけ食べ、好きな物を好きなだけ買い、好きなところに行けるようになり。どんどん当たり前が増え、有難みを忘れた。
保育園、幼稚園、家族以外の新しい環境で仲間ができ、群れることを覚えた。学生になりグループを作り同じような人種でつるみ、そぐわない人は弾き、同じ価値観で固まった環境を好んだ。
プレゼントを買ってくれた有難み、買ってくれて有難う。私のために時間をさいて、選んでくれてありがとう。
知らない世界に興味を持ち、自分と違った概念をもつ人に興味を持ち、惹かれ、しりたがる。関わる人が変わってきた。
自分の経験で解釈し、モノを言ってしまうようになり、話を聞くことが難しくなった。
話を聞くちからこそ自分の新しいちからになると思う。柔軟なアタマを持った人ほど、奇想天外なおもしろい思いつきが出来るんだと思う。