青色のノスタルジア1
音。呼吸の音が聞こえる。研究室の一角。中学校のクラス並みの広さ。カプセルが一つ、内にヒトが一人。新たなる発見。
この水の入ったカプセルの中にいる人間こそが高次元の存在であり、適合者の1人目、石田稲荷又の名をオリバル・マッカーサー。
此奴に与えられた力は地球規模、宇宙規模のことでは済まない。神に選ばれしもの、神に逆らいしもの。神を想像した人間は神を恐れる。もはや矛盾していると気づくだろう。
人間が想像した神とは存在するのだろうか。人がヒトでいられるように高次元の存在を創り出した。自分より弱きもの、自分より強きものは必ず存在する。どんな種族、立場、次元においても。悪魔・天使・神といった人間たちが空に描いたストーリー。それが本当に存在するのらば、人間は神へ何を問うか。この男は神の真相を知ることとなり、自分の持つ神から得た力の重みを受け止めることとなる。しかし、彼はまだその事を知らない。
一つ覚えておいて欲しいことがある。
それは『格差』。深い溝のように格差は存在し、格差にも程度がある。グループ、集団、国、地方また、種族などによって自分の立場は大きく変わってくる。
競争をすれば必ず生まれる人間の海溝。
人間だけにおける話ではない。力持つものが高い地位を持つ事で相手を優越できる。それは腕っ節だけでなく何かに長けていれば良いというわけだ。
各種族が求めている飢餓・欲望。自らが置かれている状況で何が出来るか。自分がいる場所の格差溝は深いのか浅いのか。自己を細見することを忘れずにする事が大切である。
必ず全ての生物には生まれてきた意味があり、死ぬ意味もある。この世は必然であるが同時に運命でもある。
つまり、運命は必然を表す、逆も然り。創造された地位などは存在しないことを証明する。
天変地異は本当にあるのだということを見せつけてやれ。人間の合理的概念、世界の常識としてこのような固定概念ならぬ本能的概念がある。しかし、こんな概念を要らないと思う人も多いだろう。
『弱肉強食』のルールがあるのなら強者となれ、『優勝劣敗』があるのならいつも勝ちにこだわれ、『適者生存』適者は自分で作ることができる。
競争をするのなら必ず格差社会が生まれる事は数千年にわたって一般的な考え方が世界に染み付いている。だからこそ、人々は自己の経済的地位を確立し、従えたい欲望や渇望が喉で滞っている。
自然の摂理は諸行無常。常に強き者が勝ち、善悪は関係ない。それが世の中というわけだ。
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