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【立奏へ】チューバをかっこよく吹きたい

おはようございます、チューバ奏者の河野一之です。

この記事のもっと詳しいYoutube版もあります。

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序章

チューバを吹いてきて20数年、ソロ活動を始めてからも随分経ち

座って吹くのに飽きました・・・

例えば金管五重奏で演奏に行くと僕以外のトランペットやトロンボーン、Fホルンのみなさんは簡単に立奏を行います。

でもチューバで立って吹き続けるのは1~2分が限界(演奏がグチャグチャでもよければもう少し長くいられますが)

またソロを吹く際、ピアニストとの合わせやブラスバンドでの合わせでも座奏では見た目的にもあまりかっこ良くなく、ずっとどうしたら良いかと考えてました。

そんな僕(身長178cm, 体重66kg)がこれまでに取った方法がこれでした。(全部失敗)

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・筋トレをして身体を鍛え重いチューバを立奏でも支え続けながら演奏も行う。
左手はもとより右手への負荷が多く、速いパッセージが吹きにくい、そもそも身体全体への負担が大きく演奏に支障が出まくる。

・立奏用スタンド

試してはいませんが、見た目的にかっこ良く無いのと、動き回れない=チューバを移動できないのでNG

・石原裕次郎さんスタイル

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波止場の段差に片足を載せポージングするスタイルで、もう少し低めの台(ティッシュペーパーの箱より少し大きいぐらい)に足を乗せ、その上がった膝や太ももにチューバを乗せて吹くスタイルです。

これはまぁまぁ良いのですが、自由に動けない&見た目がそんなにかっこよくないということで却下

・ベルト

多くのチューバには本来立奏用にベルトの金具を通す器具が備わっていました。

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この写真の上部や手前にある楕円状のひっかかりです。

ここにベルトを装着し、背中や肩に回してチューバの重さを背中や肩に分散することで両腕への負担を軽減します。

こちらのチューバホルダーはチューバの支え方が違うだけで同様です。

中学生の頃からこのスタンダードな方法で立奏を試したことも多かったですが、肩への負担がすごく、また上下左右への揺れも結構あり演奏がものすごくしにくく感じダメでした。また見た目も満足いくものではありません。

河野の選択

ずっと良い方法はないかと長年考えていたのですが、ある日SNSでとある女性チューバ奏者の方が立奏で10数分もある協奏曲を演奏しているのを見つけました。

びっくりした僕は何度も動画を見直し、その女性が筋トレの末にそれを可能にしているわけではなさそう(腕の太さとか)+背中や肩にベルトが見当たらない=何か秘密がありそう。

ということでその方についてめっちゃ調べました。するとチューバと腰の間に何かがあったのです。

そこから2年、僕も同様に最高の立奏器具を見つけることができ、このように何分でも立奏で演奏することが可能になりました。

今では17LIVEで3時間の立奏も行っていますし、先日は立奏にて30分の人前での演奏も行ってきました。

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遠い遠い異国オーストリアのマイスター

調べていくとどうやらヒントはオーストリアのとある工房にありそうでした。

僕の条件は

Besson製BE981 Silver

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このチューバでの立奏です。

オーストリアのLois Paunger氏がTubabeltというベルトを作成しており、それを使うことで僕が理想にしていたチューバでの立奏を可能にしたのです。

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早速連絡を取ってみると奏者ごとに特注になるということで見積もりや特注の仕方を教わりました。

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身長やウェストの長さなど自分のデータを送り、チューバから口までの長さなどなど様々なデータを送ります。

そして出来上がったのがこちら

このベルトのバックルについているツノをチューバに取り付けたリングに挿すことでチューバの重みを完全にウェストに預けることができ腕への負担をほぼなくすことができます。

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ベルトを二重にしていても大丈夫です。

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チューバ本体にハンダでこのリングを取り付けます。(楽器屋さんに頼みましょう。河野は今回Tuba88でお願いしました。)

注!

いざ88の中村さんと設置場所や構えなどを試してみるとこの形状のリングでは僕が求める姿勢にならないことがわかりました。

そこで余っていたパーツを使ってもらい楕円ではなく、円形のリングをあてがってもらったのです。

恐らくこの楕円のリングはフロントアクションのチューバなら合うのかなとも思いました。

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より円形のリング

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これをこのように設置します。この位置も数時間に渡って調整しつつ決めました。

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この取り付けたリングに先ほどのツノを挿すのです。

(取り付けたリングの出っ張りによりハードケースへのしまい込みは少し工夫が必要です。しかし、座奏やソフトケースへのしまい込みには全く問題ありません。)

そしてこうなります。

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コスト

今回このベルトにかかったコストは

・チューバベルト+バックル=約¥33,000
・楽器に取り付けるリング=約¥1,300
・送料=¥3,155
・関税=¥5,000

しめて約¥43,000ぐらいでした。

ユーロの変動やチューバの機種にもよると思います。

支払いはPaypal経由でCredit cardにて支払いました。

注文の仕方

英語が話せなくても、読み書きができれば可能です。

こちらから注文できます。

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このように身体のサイズや楽器との距離などを測り送って見積もりをだしてもらいます。

さらにオプションでチューバベルトをしまうバッグなど様々なオプションも付けられるので問い合わせてみると良いでしょう。

まとめ

久々に本当にいい買い物であったと思います。職人さんであるLoisも本当に良い方でやり取りもスムーズに済みました。

チューバライフに劇的な変化をもたらし今後ますますさまざなパフォーマンスをお披露目できそうです。

お楽しみに

最後に

Thank you very much Lois for the amazing belt!! It changed my life!! Great!
I am quite enjoying my playing as standing now!
Thank you!

Kazz


サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。