【金管バンド】まだ日本にはコンテストがない代わりに、こうしたら良いのでは?
おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。
タイミングが重なりまくり3週間で3回動物園に行った河野です。ホワイトタイガーの赤ちゃん可愛かったです。
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2025年2/1(土)16:30開場
ブラスバンド獅子座其の参
2/24(祝月)Riverside British Brass 第23回定期演奏会
【金管バンド】まだ日本にはコンテストがない代わりに、こうしたら良いのでは?
大変残念ながら未だ日本には金管バンドのコンテストは小学生限定のものしかなく、欧州豪州や日本の吹奏楽コンクールのように大人のバンドが競い合うコンテストはありません。
しかし、河野が指揮を務める大阪のバンド「Immortal Brass Eternally」にはじまり多くのバンドがコンテストへの興味や、欧州豪州の金管バンドコンテストで使用されるコンテスト・ピース(コンテストで使用されることを想定して作曲される曲)を演奏されることは多いのです。
Immortal Brass Eternallyは実際にこれまでオーストラリアやニュージーランドのコンテストへ出場したことがありますが、多くの日本のバンドにとって海外のコンテストに出場するというのはお金も時間の確保に始まり、とても簡単なものではありません。
そこで、近い将来コンテストを開きたい河野の案としては、現状こんなことができるのではないかという提案です。(実際に指揮をさせていただいているバンドではすでにしています。)
1バンドコンテスト
多くのバンドが最新の作品から過去にコンテストで使用されたコンテストピースを演奏会のメインとして据えています。そしてさらに演奏会なので他のコンサート用作品やソロの楽曲などをプログラムに組み込み、お越しいただいたお客様にお喜びいただくの自分たちの楽しみのために曲に取り組みます。
このコンテストピースをプログラムに組み込んだ際に、自分たち1バンドしか参戦しないコンテストだと思って曲に取り組むのです。
いつでもリハーサルもそうですし、本番であってもまるで「コンテストに出場し、これから演奏を審査員にお聞かせする」この姿勢で臨むのです。
例えば、コンテストの際にその演奏を行うのか、バンドのベストを決められた時間内に出すには、2度ともう一度はない音楽のコンテスト、一撃で決めるにはなど普段のコンサートとはひと味違います。
また曲についても河野の持論ですが、これまで世界中のコンテストに出場し、さまざまな指揮者と曲に取り組んできましたが、多くのコンテストで言われることが『Detail』、細部、つまり全体に対する細かい部分です。これらがしっかりと表現されており、その上で音色やソロなどバンドの特色が生き、さらにバンドとコンテストピース、そしてその年の審査員と合ったバンドが優勝します。
なので指揮者はもとより、奏者も曲を熟知し、それら全てがしっかり音に乗り、審査員(この場合はお客様)に伝わるように演奏しなければなりません。
さいごに
近い将来コンテストが開催された際、開催が決定し出場を決めてから準備するのでは遅いのです。いつでもどこでもコンテストが開催された際にスタートダッシュを決められるよう、常日頃から選曲の際にコンテストピースを選んだのであれば、それ専用の練習が必要です。
1番簡単なのは日本でも僕含め決して多くはありませんが、実際に海外の金管バンドのコンテストに出場経験のある指導者の方々がいらっしゃいます。そういう方々にご指導を仰いだり、ご自分の吹奏楽コンクール経験をもとに一曲をしっかり仕上げ、また舞台上での立ち振る舞いも普通のコンサートとは一線違うというのを意識することが大事です。
ぜひコンテストピースも良い曲ばかりですので、ただ演奏をこなすだけでなく、自分たちのイメージする意識を工夫し、自分たちの演奏はもとより、お聴きくださるお客様に金管バンドの魅力を伝えてあげてください。
河野もネクサス、RBB、IBE、獅子座、祭、ラフィネと今年もシーズンがやってきますので、全て頑張って来たいと思います!
今日もありがとうございました。
Thank you
Kazz