金管バンドのイベントを作ってみた 〜年忘れ、イギリス周遊歌合戦〜
オーケストラはジルベスター・コンサートがあり年またぎの演奏会や番組があったり歌や踊りは紅白歌合戦があります。しかし、金管バンドはそれぞれバンドのリハーサルや救世軍のイベントしかなくそれで年を締め終わってしまう。
でもきっと何かできることはあるだろう、ということでまずは場所だけ予約
その後せっかくやるなら
「金管バンドが世界で一番発展しているイギリス臭いイベントにしよう」とグレートブリテン及び北アイルランド連合王国の各国にちなんだ作品を選び奏者の募集を行った。
すると基本編成28名を超える数の奏者にお集まり頂き企画は大成功した。
今日はこの企画のやって良かった事3選
1, 0から1が生まれた
元々はなにも予定も入っていなかった日
でも休みにするには惜しい、そんな何かしたいと考えていたところ場所は見つかった
場所が見つかり部屋をグルグルしているとアイデアが湧いてくる。
そうだ、金管バンドで年忘れだ
威風堂々1番が最初に選曲され、続いてイギリス連合王国の各国の曲を選び奏者の応募をかけた
という風にきっかけはもはや衝動でした。
しかしやると決めて、場所を予約というほぼ戻れない状態=退路を断った時にしか湧いてこないアイデアというのは確実にあります。
既存のものを発展させる1から2や3の作業はある程度の前例が存在しますが0から1の創造を求められる事に関しては退路を断つというのは有効な手段です。
←軽い閃き
←決断と退路断ち
←必要事項が迫ってくるので対応
←開催
という流れです。
なので閃きを大事にし決行、その後の方法や手段は後でいくらでも考えられます。0から1が生まれるきっかけとうのは本当に些細なものです。
2, イベントが連鎖していく
僕が開催しているものも含め、金管バンドのイベントが増えてきたのはここ10年ぐらいでしょうか
それはネットが広がることによりイベントや演奏会の開催方法のノウハウが誰でも得られるようになり誰でも簡単にできるようになったからです。
今回のイベントにはそのような普段ご自分たちでもイベントを開催している方々も多くご参加されていました。
そのような方々同士が交流することによりイベントの行き来も増え、流れが生まれます。
そこからまた何か新しいものが発生するのです。
これまでイベントの提供の仕方が
職業音楽家→アマチュア音楽家
職業音楽家→観客
アマチュア音楽家→観客
という矢印の向きしかなかったものが、相互に矢印が行き交ったり、どのような人もより多彩なイベントやコンサートを選べ選択肢が増えるようにもなりました。
そのためこの歌合戦もある意味、新たな起爆剤の一つになったかと思います。
今後のさらなる余波に心から期待です。
3, 金管バンド未所属、初体験の方に機会を提供
バンドに入団し継続的に行うには
・バンドの立地
・仕事の都合
・金銭面
・バンドのカラー
これらを考慮しつつ決めていく必要があります。
場所が遠すぎたり、仕事の勤務時間と合わなそうだったり、金銭面で難しかったり、やりたい曲やバンドの雰囲気と合わなかったりするとなかなか継続が難しくなってきます。
そしてよくお聞きする理由にご自分の力量や楽器の手配で躊躇されている方が多いと耳にします。
すると入団し継続的な活動よりも、なかなか見学でさえ足が伸びない事態が多いようです。
そんな中、夏に開催されている東京ブラスバンド祭しかり、このような単発のイベントはどのような方にも参加しやすく、これから金管バンドを始めたり、どこのバンドにも所属されていない方にもお楽しみいただける格好のイベントのようでした。
金管バンドの専門家としてより素晴らしい演奏や指導法を確立していくのと共に金管バンドの裾野を広げてより多くの金管バンド愛好家を増やしていく活動というのはとても重要なものになります。
そういった点では今回常設バンドに所属ではなく、金管楽器の愛好家の方々に広くお楽しみいただけたというのはとても良い機会となりました。
まとめ
今回、突発的なイベントにも関わらず本当にたくさんの方々のご協力のおかげで素晴らしいイベントとなりました。
まずはご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。
ご参加いただけるかどうかに不安感を募らせず、どんどん新しい企画を創設し、より多くの方々にお楽しみいただけるような工夫をしていくのも自分自身の努力だと考えています。
またもしこのブログをお読みいただき少しでも金管バンドに興味をお持ちいただけましたらぜひ最寄りのバンドを検索してみたり河野へご連絡ください。
きっと今まで体験したことのない素晴らしい人生が待っています。
今後も河野企画がお送りするエンターテイメントをお楽しみいただけるよう切磋琢磨をして参りたいと思いますので引き続きどうぞよろしくお願いします。
ご読了ありがとうございました。
河野一之
サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。