【番外編3】「僕たちのバスフィッシングにセオリーは必要ない」を読んで
北大祐さんと木村建太さんの「僕たちのバスフィッシングにセオリーは必要ない」を読みました.やっぱりこういうノートを書くからには定番書には目を通して置かなければならないと思ったので(職業病かもしれません).以下で,私なりの感想を書いてみたいと思います.
ちなみに,一部の内容は以下のWebサイトでも公開されています.
セオリーは必要ない,では必要なものは?
内容はインタビュワーがお二人にバスフィシングのセオリーについて意見を求めるという形式になっています.ただ,セオリーが完全に否定されているかというと,それぞれのセオリーに対して「そうとは限らない」,「こういう場合もある」というような意見が多いように思いました.
ということは,本来否定されるべきは先入観や固定観念なのではないでしょうか.セオリー以外に必要なものが何なのかに対する答えは本書の中には用意されていませんでしたが,私はこの本を読んで思ったのはファクト(事実)が必要なのではないかと思いました.
その日釣り場で観察した事実として確かに言えること,それに対して勝手な理論を結びつけて自分が解釈したこと,その区別をはっきりすることが大事なのではないでしょうか.特に,可能性を狭める方向性の解釈には十分注意しないといけないのだと思います.
私のノートでも,「こういうときはこういう釣り方で釣れますよ」というような短絡的なセオリーではなく,もう一段抽象的な考え方として,「釣り場で集めるべきファクトは何なのか」,「どうすればそのようなファクトを集められるのか」といった部分をフレームワークとしてまとめていきたいと思っています(【雑記帳7】【雑記帳10】も参照いただければと思います).