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【雑記帳19】ルアーの強さの判断に用いる情報,理論
ここ数回の記事で,バスフィッシングにおいて「何を投げるか」の判断とは,
を決めることであるという仮説を立てて考えてきました.
ここでは,以下のバスフィッシングフレームワークの観点から,ルアーの強さを決めるには現場でどのような情報を集める必要があり,それをどのような理論に照らして判断につなげていけばよいのかを考えてみたいと思います.
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強さの判断に用いる情報,理論
強さの判断に用いる最も基本的な理論は,【雑記帳15】でも紹介した,
強いルアーほど魚に気付かれやすい反面,活性の低い魚には食わせにくい.
弱いルアーは気付かれにくいものの,気付かせることができれば活性の低い魚にも食わせやすい.
という理論だと思います.これをもう少し具体化すると,強さの判断は以下のような情報と理論に基づいて行われると考えられます.
情報:魚の活性
理論:活性が高いならルアーを強くする.活性それ自体を観測することはできないので,何らかの情報から魚の活性を推定する必要があると思いますが,活性の推定方法については別途記事を書ければと思います.
情報:ルアーを気付かれにくくする環境要因(濁り,風,波,流れなど)
理論:ルアーが気付かれにくい状況においては,ルアーを強くする.
情報:想定する魚の場所と,そこからのルアーとの距離
理論:魚とルアーの距離が離れている場合には,ルアーを強くする.魚の場所をどのように明らかにするかについては別途記事を書ければと思います.
情報:魚の釣れ方(ルアーの追い方,バイトの有無や深さ,魚のサイズなど)
理論:大きな魚が遠くから勢いよくルアーを追いかけて深くバイトするなら,ルアーの強さが合っている.バイトはあるが乗らない場合などは,カラーを変えるなど,強さの微調整で対応する.
特に,【雑記帳4】でも述べたように,魚を釣って初めて得られる情報というものがあり,それが強さの判断に影響するというのは抑えておくべきポイントだと思います.
また,大きい魚が釣りたいから強いルアーを投げるというのは少し違うようです.田辺哲男さんの「最強のバス釣り入門: 「自分の力で釣りたい人」の必読書」では,状況にあった強いルアーにはスクールの中で大きい魚が食って来る確率が高いとは述べられていますが,強いルアーで釣れていてもチビしか来ないときはルアーが合っていない証拠だと書かれています.むしろ,小さい魚の方が好奇心旺盛なので色々なルアーで釣れてしまう場合があるようです.また,青木大介さんの「適材適所のルアーセレクト」のQ&Aにも,「Q『フィネスだとデカバスを選べないよね』A『……(苦笑)』」とあります.
他の要因との複合判断
また,判断根拠としての情報とは異なりますが,以下の要因と同時に強さを判断する場合もあると思います.
判断:エリア毎の時間配分(【雑記帳13】も参照)
理論:強いルアーほど1投で大きな範囲を探ることができるので,短い時間で広いエリアを探りたい場合はルアーを強くする.
判断:ルアーの動く速さ
理論:魚に早く気づいてもらい,ルアーに追いつく時間を与えるために,ルアーを速く動かすときほどルアーを強くする.