【雑記帳26】ストラクチャーに関する判断
【雑記帳24】で,バスの場所に関する判断を,エリア,ストラクチャー,底質,カバー,レンジの観点からバスの居場所を絞り込むことと捉えてみることにしました.今回は, ストラクチャー(地形変化)について考えてみます.
ストラクチャーの見極め
まずストラクチャーの種類としては,シャローフラット,岬,岩盤,ガレ場,ブレイク,ハンプ,護岸,テトラ帯,橋脚,水門などが挙げられるかなと思います(テトラにはカバー的な側面もありそうです).リザーバーならバンク角も地形の情報の一つでしょう.ただ,こういう状況ではこの種類のストラクチャーが有望,というような話はあまり聞いたことはない気がします.ストラクチャーの種類を見るというよりは,個々のストラクチャーに対して以下のような情報を確認していって,最終的には魚が釣れるかどうかという話になるのではないでしょうか.正直あまり自身がありません.
情報:流れの有無や当たり方
理論:悪い水でなければ流れが当たっている方が良い.
情報:ベイトフィッシュ
理論:居たほうが良い.
情報:目視や魚探でわかるバスの有無
理論:居たほうが良い.
情報:魚の釣れ方
理論:コンディションの良い魚が釣れた方が良い.
あとは,岬,岩盤,ハンプ,橋脚,水門,テトラ帯などは水通しが良いと言われることが多い気がします.
ストラクチャーに対する着き方
そのストラクチャーに対してバスがどのように着いているのかを考えることも重要でしょう.例えば,
岬の上流側(流れの当たる側),下流側(流れの当たらない側,反転流が生まれることもある)
岬の先端,付け根
ハンプの上,ショルダー,下
河川のアウトサイドベンドの入口,頂点,出口
ワンド状のシャローフラットの入口,奥
などを区別して釣り分ける必要があると思います.どこに着いているかについては目視や魚探で確認するか,釣って確認すればいいのではないかと思います.岬状の地形については流れの強さで上流側と下流側(反転流)のどちらを釣るべきかある程度予想できる場合はあるかもしれませんが,それも両方釣ってみればいい話だと思います.したがって,ストラクチャーに対するバスの着き方を判断するのに用いる情報や理論は以下のようになると思います.
情報:目視や魚探でわかるバスの位置
理論:バスの着いている位置が有望
情報:魚の釣れ方
理論:コンディションの良い魚が釣れる位置が有望
ただ,1匹釣ったぐらいで完全に着き方を決めつけて絞り込んでしまうのは良くないと思います.決めつけすぎるなという話は先日読んだ北大祐さんと木村建太さんの「僕たちのバスフィッシングにセオリーは必要ない」でも,青木大介さんの「適材適所のルアーセレクト」でも強調されていました.
田辺哲男さんの「バス釣りストロングパターン」の冒頭の文章では,岬に対するバスの着き方を絞り込めれば,チェックに通常3投かかるところを1投や2投にできるし,そうすればより多くの岬を回れる,というような内容が書かれていますが,私はバスボートでアメリカの湖を回っているわけではないので,それよりはストラクチャーに対するポジションを明確に区別して,それぞれに対して釣りこぼしなくアプローチすることを意識したほうが良いと思っています.