悩むことのメリットを考える
先日、元乃木坂46の高山一実さんのインタビュー動画を観た。アイドル時代やタレント生活での葛藤、仕事への向き合い方などについて答えている動画なのだが面白かった。特に後半で「悩むこと」について話されてる部分が、仕事について悩み続けている今の自分にタイムリーで学びが多かったので、今回その気づきも踏まえて「悩むことの良さ」について書こうと思う。
悩む方が優しい人になれる
悩んだり葛藤したりする人の方が、同じ状況の人に寄り添うことができる。これを動画では「痛みを知らない人より知ってる人の方が寄り添える」と発言している。高山さんはこれまでポジティブなことや病んだことがないのが取り柄だと思っていたそうだが、卒業したタイミングで落ちた時期があったことを機に「なぜ病んだことがないのをいいことのように言っていたんだろう」と反省したという。世間ではアクティブに動いたりポジティブに考える人が輝いて見えることがあるが、そうした良さとは別に、悩む人は相手の痛みにそっと寄り添える優しさがあるのではないかと思う。
選択に納得感が持てる
生きてる中で「絶対これだ」と言えることなんてほとんどなく、大体が二択以上でしかもどれを選んでも何かしら後悔する。その上で、悩んだ末の選択だったら「まああれだけ考えたしな」と割り切れるのが大きい。「あれだけ考えたんだからマシな選択ではあったのかもな」と思えるのは変に落胆しすぎないのでいい。選んだ道の成功失敗に関係なく「思考時間が長い上での決断」という事実が自分の選択を前向きに捉えさせてくれる。
効率よく自分らしい生き方を見つけられる
動画内で高山さんは「年を取ってから境地に至ることがあるが、それは思考時間によるものなんじゃないか」と発言している。これは言い換えたら「年を取ってから出てくる気づきの大半は、若いうちにめちゃめちゃ向き合って考えさえすれば気づけるんじゃないか」ということだ。正しい例えかわからないが、定年間際の人が退職が近くなった時に「今後どうしよう」と考えるのではなく、20代のうちに「長い仕事人生を健康に働くためにはどうすればいいだろう」と考えた方が早い段階で自分らしい社会人人生が送れる、みたいなことだと思う。確かに毎日をぼーっと過ごすより一度そのことについてガッツリ考えた方が長い人生でみたらプラスに思う。
絶対がないから悩むのは必然
良さとは違うが、世の中に絶対正解なことなんてほとんどないのだから悩むのは必然だろう。学生も社会人も何かしら期限や締め切りがあるので「悩む時間の長さ」は考慮すべきだとは思うが、「悩むこと自体」は生きてる限り当たり前に出てくることなので悲観する必要はなく、むしろ「悩んで当然・悩むのが平常運転」なのではないかと思う。
補足
悩むのは一人じゃなくていい
個人的に「悩む=一人で考え込む」と思ってしまっていたが、動画を通して自分の考えを整理する・深めるのなら他の人に相談したり会話した方が効率的だと感じた。世の中にはカウンセラーやアドバイザーがたくさんいるのでもっと周りを巻き込みながら図々しく悩んでいきたい。
やってわかることもある
実際に動いてみてわかることも多くある。なんなら最終的な決断は思考ではなく実体験によって決まると思うので行動することも大切にしたい。
自分はアイドル時代の高山さんも観ていたのだが、その時の彼女はバラエティ担当みたいな立ち位置だった。その時は気づかなかったが、楽観的な性格に見えた当時の彼女も少なからず悩んでいたのを知ると、つくづく人生に悩みはつきものだなと感じる。元々そこまで否定的には思っていなかったが、今は悩むことは悪くない、むしろ悩んだほうが素敵な人になれるんじゃないかと感じている。ポジピース。
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