気楽に意思決定する

どんな決断も「とりあえずこれ」くらい軽く考えるのがいいんじゃないかと思う。最初から完璧を求めてしまうと時間がかかるし、考え抜いた末に決断したとしても必ず何かしら後悔は出てくる。

実体験として、現職で仕事ができなかった理由の一つに完璧主義がある。簡単な資料作成を頼まれただけなのに細かいところまでこだわってしまって期限をオーバーしてしまったり、一つ一つの作業に必要以上に意味を考えてしまって手が動かず、その結果自分だけタスクが山積みになってしまうことがよくあった。スキルや知識がない段階で完璧を求めてしまうとシンプルに仕事が遅い人になってしまうことを実感した。

これは新卒の社会人によく言われることだが、「新人なんてできなくて当たり前なのだから、50%でもいいから仕事をやり遂げることが大事」というのは本当にそうだと感じる。50%でも十分な成果物だし、今やってる業務の意味や目的は手を動かしながら考えればいい。(なんなら今冷静に考えると、仕事の意味なんて働いている中で初めてわかってくるとすら思う。)


この「やりながら成長するマインド」は、業務に限らずどんなことにもいえるのではないだろうか。

例えば仕事選び。就職活動の時点で自分にピッタリ合う会社を見つけるのは難しい。仮に見つけたところで入れるかはわからないし、もし入れたとしても働いてみたら全然合わなかったなんてこともよくある。実際、就活の時の自分は「将来転職なんて面倒なことはしたくない」と思っていたので自己分析をやり込んだ上で就職をしたのだが、結果2年弱で転職をすることになった。私のnoteで何度も書いてるが、自分に合った仕事をするには、一発で当てようとするんじゃなく「働きながら軌道修正していく」方が気楽だし効率的なのではないかと思う。

このnoteもそうだ。納得感100%の記事はなかなか書けない。毎回「なんか上手く書けなかったな」と思いながら投稿しているし、投稿した後に「なんかここ違うな…」「もっといい言い回しあるな」と思っては修正している。たまに1ヶ月くらい前の記事を直すこともある。けどそれでいいのだ。最初から言いたいことをスラスラ言語化できるような天才ではないし、ある程度の質は大事だが、多少納得がいかなくても記事を投稿するその繰り返しでクオリティは上がっていくのだろう。


以前、考えること・悩むことについての記事を書いた。メリットはたくさんあると思う。

だけど実体験こそ一番の判断材料になると思うし、50%でもいいから量をこなすことで精度が上がってくるとも思う。なので、基本的には何事も「とりあえずこれでいいやマインド」で行動していきたい。「怠惰を求めて勤勉に行き着く」ではないが、納得感50%の意思決定の積み重ねが、納得感100%の意思決定ができるようになる一番の近道なのではないだろうか。

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