アートの役割を考える(穴吹デザイン専門学校)
この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2023年度の教育プログラムについてお伝えします。
プログラム概要
スケジュール
■1日目 豊島
■2日目 直島
■3日目 犬島
特徴
プログラムの特徴
今後のデザインや制作活動に活かしてもらえるよう、作品の制作背景や、島の歴史・文化にも言及して作品を鑑賞してもらった。
作品鑑賞ワークで対話型鑑賞がどのようなものか体験してもらった。
3日間で学んだことを他の人と共有・言語化するため、最後にグループワークを行った。
参加者の反応
その島でしか出来ないようなプロジェクトを実際に目にすることができ、それが出来た経緯などを知ることができたので、新しい発想を生み出す鍵になりました。
その土地の歴史、環境、あるものを残しつつアートをつくることにとても感動しました。また、色々な観点から考えられるアートをつくりだすこと自体がすごいと思い、私も見た人によって捉え方が変わってくる正解のないアートを作りたいと思いました。
チャーター船や島巡りは普段の生活とは離れたものを体験でき、多くの人と体験を共有できたことにとても価値を感じました。仮に1人だと気づかないままで終わってたような景色や体験を発見できたことがたくさんありました。
企画担当者からの評価
■満足度
4 / 5 点
■再利用意向
4 / 5 点
■コメント
今まではチケットのみ手配して、学生には自由に鑑賞してもらっていました。もちろんそれも良い面はあると思いますが、今回はもうすこし踏み込んだ体験になったのではないかと感じています。
アテンダーが学生各1人1人の意見を取り上げて前向きにコメントを返してくださる姿が印象的でした。新しいアートの世界に触れることができてとても楽しかったです。ありがとうございました!
まとめ・考察
最後のグループワークで、アートにはアーティストの考えを伝えるだけでなく、島の歴史を伝える役割や、場所や人をつなげる力があるという意見が多く出た。これはプログラムの特徴のところで意識した点が、学生たちにも伝わった結果であると考える。
作品鑑賞やグループワークを通じて、クラス内の交友が深まった。
今回は多種多様な作品に触れることを目的にスケジュールを組んだが、もう少し見る作品を限定し、時間をかけて学生1人1人が自分で作品と向き合えるような時間を設定するという方向性もあった。(髙田)