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アートの役割を考え、自分の制作活動へのヒントを得る(吹田東高等学校・北摂つばさ高等学校 美術部)
この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2023年度の教育プログラムについてお伝えします。
プログラム概要
周囲の環境と共生する作品を鑑賞し、自分なりの見方で解釈することを通して、自分の制作活動へのヒントを得るプログラム。
■開催日時
2023年7月21日(金)
■参加者
吹田東高校 :生徒10名+先生1名
北摂つばさ高校:生徒21名+先生1名
■問い合わせ日
2023年4月28日(金)
2023年7月12日(水)、20日(木)事前レクチャー
■認知経路
ベネッセ職員経由の問い合わせ
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スケジュール
12:35 宮浦港着
13:00 ベネッセハウス ミュージアム(対話型鑑賞)
14:15 家プロジェクト
16:00 グループワーク(アートの役割を考えよう)
16:30 発表・共有
特徴
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プログラムの特徴
・自発的に作品を観て考えられるよう、自由鑑賞を中心に行程を構成した。
・後半の自由鑑賞で自分なりに現代アートを観て解釈できるよう、冒頭に対話型鑑賞を入れた。
・最後に考えたことを共有し合うグループワークの時間を設けた。
参加者の反応(アンケート:10名回答)
■満足度
4.7 / 5 点
グループワークや対話型鑑賞など、やったことのない事も出来て楽しかった。
■制作活動へのヒントが得られた
4.4 / 5 点
美術作品を見て何かを感じた時、何故そう感じたかを考えるのは、自分的には盲点だったと思ったことや、そういう風に考えることで自分の制作テーマを考えやすくなるかもしれないと思った。
沢山のアートのあり方を学び、表現や思考力の幅が広がりました。
企画担当者からの評価
■満足度
5 / 5 点
■再利用意向
5 / 5 点
■コメント
直島というロケーションで行う対話型含む鑑賞学習は得難い体験。
直島の魅力と、それを生かしたプログラムには一貫性があった。
事前学習やファシリテーターの方のサポートによる学習効果は大きい。
家プロジェクトはほとんどの生徒が全部まわりきれず(2日目も行ったが)もったいなかった。
まとめ・考察
・冒頭の対話型鑑賞では個人差はあるものの、ファシリテーターの問いかけをもとに自分なりの気付きを深め考えながらじっくり鑑賞できていた。その後の自由鑑賞に向けて鑑賞の姿勢づくりとして機能していた印象。
・普段から学校でグループワークをされているそうで、スムーズに意見を出してまとめられていた。
・対話型鑑賞で他の方の見方に触れられたこと、家プロジェクト鑑賞の際に集落の生活にアートが溶け込む様子や島の方が手掛けたアート作品を観たことから、アートの役割を考えるヒントを得られた生徒が多かった。テーマに沿った鑑賞施設・プログラムの設定ができていた。(大黒)