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アートと地域振興について考え、提案をつくる(IPU・環太平洋大学)
この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2023年度の教育プログラムについてお伝えします。
プログラム概要
直島に1泊2日で滞在し、アート鑑賞や直島町役場の職員へのインタビューを通して「アートと地域振興」について考えを深めるプログラム。
■開催日時
2023年12月16日(土)~17日(日)
■参加者
日本人学生6名+留学生3名+先生3名
■問い合わせ日
2023年9月5日(火)
■認知経路
リピート利用
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スケジュール
■1日目
9:42 宮浦港着
10:00 ベネッセハウス ミュージアム(対話型鑑賞、問いのワーク)
11:30 昼食
12:15 福武名誉理事長による講演(オンライン)
14:15 家プロジェクト(班別自由行動)
15:45 直島町役場職員へのインタビュー、振り返り
17:15 終了、ベネッセハウス宿泊
■2日目
9:15 宮浦ギャラリー六区
10:15 ヴァレーギャラリー
10:30 李禹煥美術館
11:45 昼食
12:45 地中美術館
14:45 福武財団オフィス(振り返り)
17:35 離島
特徴
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プログラムの特徴
・直島でのアート活動や地域振興事業について多角的に考えを深められるよう、直島町役場職員へのインタビューと福武總一郎名誉理事長の講演とを含めた行程とした。
・インプットした情報を整理し、ラップアップでは直島をより良くするためのアイディアをグループで考え提案してもらった。
参加者の反応
自分であればこう考えるけど、他人から見たら真逆であったり予想外であったり、または同じであったりなど思考の幅というものが他人に影響され広がっていくところもとても面白かった。また対話型鑑賞がいい例で、他人の意見を吸収できたのでとても良かったと思います。
アートが表す思想や考えは、アートだからこそより身に入ってくるのかなと考えました。人から指摘されたりしてもなかなか受け入れることが難しいですが、アートを通してだと、素直に受け入れられそうだなと感じました。
一番印象に残ったのは家プロジェクト「南寺」です。 最初入ったときは何も見えなかったのですが、しばらくすると徐々に見えるようになりました。 どんなにプレッシャーや苦しみがあっても、だんだん慣れてくると、光を求めて立ち上がることができるような気がしました。
自然の美しさに触れながら、芸術と建築の融合が新たな感動を生み出していました。直島のアートはただ鑑賞するだけでなく、自分自身と対話し、独自の感性を引き出す力があります。美と自然との調和が、心に深い感銘を残し、日常生活においても新たな視点を見つけることができた1日でした。
最後のラップアップでは、ツアーが始まったころだと出なかったであろう案がすらすらと出てきて、2日間を通して自分の頭が少しでも柔らかくなったのかなとうれしくなりました。
企画担当者からの評価
■満足度
5 / 5 点
■再利用意向
5 / 5 点
■コメント
・全てのプログラムが準備周到に用意されていたが、とりわけ対話型鑑賞、ラップアップにおけるファシリテーターのリードが素晴らしかった。
・参加した学生の感性を高め、アートについて深く考えさせる手法が工夫されていた。
・1泊2日であるが、参加学生の成長が十分確認できた。
・今回は、アートと地域振興がテーマだったが、時間的制約により、地域振興については、十分に踏み込む時間がなかった。
まとめ・考察
・冒頭の対話型鑑賞を通して自分の考えや気付きを言語化することで、その後の自由鑑賞でも自分の視点で物事を考える機会に繋がっていた。
・直島町役場職員へのインタビューや福武名誉理事長の講演などインプットのパートを設けていたこともあり、最後の提案は具体的な内容に仕上げることができていた。
・最後の提案をつくる前にグループで意見交換する時間がなかったので、1日目の最後にグループで集まって、提案内容のアイディア出しをしてもよかったかもしれない。(大黒)