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Good,Bad,Nextでコーチング

プレゼンテーターとしてのコーチ業

バスケットに限らず、コーチをやっていると、毎回の練習の前後に必ず一言選手に向かってしゃべります。
これ結構大変で、今日は言うことないぞ、、、なんて日ももちろんあるのですが、保護者の方も聞いているのでちゃんとしたことを言わないといけないというプレッシャーも。

練習試合なんぞやった日には、試合後に相手チームの選手たちも集まってきて「今日の僕たちどうでしたか?なんかためになること言ってください!(そんな言い方はしませんが)」ってなことも。そんなにすぐに思い出せないよ、午前中の第一試合でやったチームのことなんて。。。

逆にしゃべることが多すぎて長くなりすぎても子供たちは絶対に聞いていません。話し長いなー、としか思ってないので言いたいことがたくさんあってもコンパクトに納めないといけないのも難しいところです。

指導者を初めて最初のころは練習の終盤になるとしゃべることを考えないといけないのでそわそわしたものですが、あることを心掛けるようになってからあまり迷わなくなりました。

フレームとしての「Good,Bad,Next」

コーチングの手法としてはメジャーだと思いますが、結構使えるのが「Good,Bad,Next」というフィードバックのフレームワークです。
シンプルなだけに使い勝手がいいです。

①Good:よかったこと
②Bad:悪かったこと
③Next:次に向けての改善点

これだけですね。
「Bad」から先に言うこともあります。

悪い指導者の典型が「Bad」ばかり言うこと。これだと選手が自信を失うだけです。もちろん「Good」だけを言っていても選手は気持ちがいいかもしれませんが成長にはつながりません。
「Next」だけを言うのも同様。なぜそれをやらないといけないのかが分からないまま、「あれしろ、これしろ」と言われると選手が自分で考えなくなってしまいます。

Good,Bad,Nextをひとつづつ入れ込むだけで30秒~1分程度の話にはなるのでちょうどいい感じでまとまって伝わりやすい一言になります。

ビジネスシーンでも使える

俗にエレベーターピッチというのがあって、エレベーターに乗っているぐらい短い時間(30秒とか)で言いたいことを伝えて商談につなげなさい、というビジネスの手法があります。
これに適したビジネス用のフレームワークは色々あると思うのですが、意外とこの「Good,Bad,Next」も使えます。

①Good:御社の〇〇な取り組み良いですよね
②Bad:でも××って大変じゃないですか?
③Next:うちの△△なソリューションが使えると思うので一度詳しくご説明させていただけませんか?

こんな感じですね。
人間、褒められたら悪い気がしないのは大人でも子供でも同じですし、単に課題をあげるだけより聞く耳を持ってくれます。

習うより慣れろ

4月に入って、卒業したばかりの教え子たちが遊びに来てくれたので、ためしに一言しゃべってもらったのですが、もちろん最初はグダグダでした。
ところが、2回目、3回目ともなると、しゃべることを準備してきたのか、結構まともなことを言うようになります。

ポイントを絞ってしゃべるというのは生きていくうえで絶対に必要な能力なのでぜひ鍛えていってほしいところです。


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