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「弱い者たちが夕暮れ、さらに弱い者を叩く」はなぜ夕暮れなのか
THE BLUE HEARTSの「TRAIN TRAIN」という歌の中にこんな歌詞がある。
弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者を叩く
その音が響き渡れば ブルースは加速していく
特に僕は世代ではないのだが、小さい頃に松本人志が好きな影響で近所のレンタルビデオ屋さんでたまたま借りた「伝説の教師」というドラマにハマってしまい、その流れで主題歌を歌っていたTHE BLUE HEARTSにも興味をもっていた。
その中でTRAIN TRAINの歌詞に出会うわけであるが、20年以上経った今でもこの歌詞を見ると思うことがある。
言わんとしてることはなんとなく理解できる。
弱者は強者に刃向かう力より、更に自分より力のないものを従えることに力を使いがちみたいなことだろう。会社でも売れない先輩社員が後輩をいびってる構図に近い。
社会の縮図を表したような一文は、学生から社会人になる僕へ強く刺さっていた。
だけど、もう一段深堀りして考えてみたい。言ってることは大枠理解ができる上で、この言葉のチョイスについて注目してみた。
なぜ弱いものは「夕暮れ」に更に弱いものを叩いたのだろうか。
朝でもなく、夜でもなく、夕暮れに。
例えば戦国時代の武士が仇を本気で打ちのめしたいと思った時、夕暮れではなく夜とか深夜とか、とにかく皆が寝静まった頃に一気に行うはずだ。
なぜならまだ敵が起きていたら逆襲されるリスクがあるから。
自分なりになぜ、そう言ったリスクがあるのにあえて夕暮れに叩いたのか考えてみたところ「意思のない反発的な感情こそ弱いものの特徴であるから」
という結論に至った。
弱いものの頭の中では夜寝静まった頃に・・みたいな計画性はなく、
怒ったら怒ったままに。言語化の整理もつかないまま感情を相手にぶつけまくる。
youtubeとかXのアンチリプとかまさにそれだ。
イラっとしたからリプで「死ね」「ばーか」「終わってる」という嘲笑を送る。反射的に。そして感情的に。
つまり、相手を本気で打ちのめしたいという欲求ですらなく
自分の中のモヤモヤした感情を突発的に解消したいという衝動を「夕暮れ」という時間帯で表現したのではないだろうか。
弱いものを叩く行為そのものが、弱いものの反応なのではなく
「夕暮れ」に叩こうとする頭の悪さことが弱いものの特徴。
なんだかスッキリした気がする。
いやあ・・この3文字だけで弱いものを定義しているとは。
お見それしました。甲本ヒロトサン。
※ただの推察で根拠は一切ございません
その音が響き渡れば ブルースは加速していく
次回はブルースとは何か・・について考えたいと思います(嘘です
今日は以上でーす。