日記0.5章 1年生大会編
1年生大会ってなんなの???
ミニバスを卒団した涼でしたが、中学校へ入学前の3月に1年生大会と言う謎の大会に参加します。
1年生大会とは
中学1年生が2年生に上がる前に行う大会で、その大会に小学5. 6年生も参加できるというシステムです。
なぜ、小学5. 6年生が参加するかと言うと…ご存じの通り、少子化の影響で中学校の生徒数が激減しているので、5人で行うバスケットボールも中学1年生だけでは人数が足り無い状況が続出しております。
なので、進学する中学校のメンバーとして大会に出ることがマストとなっております。
ちなみに、人数が不足して無くても普通に出るし、それでも足りない場合は他の中学校と連合チームを作り参加することになります。
なぜこんなにバスケに人が足りていないかと言うと、私の地域は小学生の時に親の意向で野球クラブと誰もやりたくないクロスカントリースキークラブに無理やり入らされる子供たちが多すぎて、中学校に入ってもそのまま続ける事になっているのですw好きな事やらせてやれよ…
さらに、一部の野球クラブの親や子供が
「中学校に行っても絶対野球部入れよ!ほかの部活入ったらただじゃおかねぇーぞ!」と、反社ばりの脅迫を行っていたそうです。もうこれ逮捕案件でしょw
この野球クラブに関してはかなりヤバい事実を聞いていますので、いつかこのブログでお話しさせて頂ければと思っておりますw
根拠のない自信…
涼に1年生大会出るのか?と確認したところ
まぁ出てやるよ!と、根拠のない自信に満ち溢れながら即答されましたw
私「今の1年生はバスケ上手いの?」
涼「いや、ヤバいらしい…」
私「何がヤバいんだよ…何でもかんでもヤバいで表現するな…」
涼「まともにバスケ出来る人が1人もいないらしいんだよ」
私「えっ!だって言っても1年間中学でバスケやってきた訳だろ?」
涼「2年生は上手いし、強いけど…1年生はガチでやばいらしいよ」
私「顧問の先生はバスケ知ってんのかね?」
涼「いや、知らないらしいよ」
私「じゃあお前の中学バスケヤバくね?」
涼「大丈夫!俺が何とかする!」
私「……そ、そうか…」
どこからその自信が出てくるのかはさっぱり分かりませんが、やる気がある事は良い事なので、頑張れよ!とだけ伝えましたw
1年生大会
1年生大会の日がやってきました。
正直、どこの中学校の1年生もパッとしない感じでした。
その中でも1番ヤバかったのが、涼のチームでした。
涼のチームは1年生が10人くらい居たので、スターターは勿論1年生が出ました。
涼は不満そうにベンチに座っていましたww
しかし、涼の登場は思っていたより早く訪れました。
とにかくボールが運べない、トラベリング、ダブルドリブル、アウトオブバウンズ、キャッチミスが多すぎて試合にならなかったのです…
1年バスケやってもこんな程度だったかなぁ?
それが私の正直な感想でした。
まずはボールを運ばなくていけません…
涼は難なくボールを運び、PGとしての役割をまっとうしようとしますが…わずか1日(2時間)しか一緒に練習していないのもあると思いますが、まったく嚙み合いません。
これは練習時間の問題なのか?いや、違う!
1年生は本当にバスケが分かっていなかったのです。
1年生のプレー
1.ボールをもったらDFがシュートコースを塞いでいるのに即シュート
そしてボードの最上部へ
2.ボールをもらったらサイドライン際にドリブル。そして奪われる
3.ボールをもらうための動きはせずに止まったままの状態でパスを要求
4.DFがガッツリついてる仲間にパス
5.DF時の自分のマークマンが分かっていない
6.ヘルプはしない
7.スイッチもしない
8.DFでピンチになっても相手オフェンスを追いかけない
9.7歩くらい歩いてる。
10.声が全く出ていない
ベンチは仕方なくもう一人いる涼の同級生の三井を投入しました。
三井が入ってからは何とか点が取れるようになりましたが、この三井もトラベリング王であり、キャッチミス王でもあるのです…
ちなみに、もう一人いる同級生の大翔は旅行で大会には不参加です…
涼は懸命にボールを運びました。
そして、先輩をあてに出来ないと思ったのか、どんどんドライブを仕掛けてシュートまで行こうとします。
しかし、何度も上手くは行きません。Wチームを仕掛けられボールを奪われるシーンが増えていきました。先輩は何も言ってくれないし、何もしてくれませんw
三井は悪い癖が出始めました。トラベリングにキャッチミス……これはまずい。
しかし、何とか粘っていましたが相手チームの顧問が急にいきり立ち始めます。
相手顧問「そいつ(涼)を止めろ!PGに徹底的に行け!Wチームで行け!潰せ!やれ!」
私は思いました。小学生相手に中1を使ってその言い方はねぇーだろw
そして涼がボールを奪われると
相手顧問「よおぉぉ〜し!もっとやれ!そんなの取れるんだよ!」
こいつかなりゲスいなw
でも、他のチームの時にはこんな事やってなかったし、個人的に分かるように言ったりしてなかったから何か違和感を覚えました。
そして、この相手顧問とは近いうちにとんでもない因縁が生まれてしまうのです…
1年生大会の結果は…
結局全試合負けてしまいました。
涼は本当にこの学校のバスケ部でやって行くつもりなのか不安にかられました…
帰りの車の中で涼に聞いてみました。
私「どうだった?」
涼「マジでヤバい…でも2年生は強いから教えてもらう」
私「いやいや、来月に涼が入学したら3年生になるだろ。そうしたら残り3ヶ月で彼らは最後の大会なんだよ。自分たちの事で精一杯だし、ましてや顧問もバスケ知らないんだろ?今日見てて思ったけど、バスケになってないんだよ。さらに、1年生なんて基礎練習ばっかりやらされるぞ。コートの関係上、涼やまだ下手な先輩はギャラリーとか外とかでフットワークとかドリブルをやると思うから3年生と練習なんてほぼ無理だと思う…」
涼「マジ?!そうか…3年生も10人以上いるから5×5も出来るし、部員全員が体育館で練習なんて出来ないよな…マジでめんどくせぇ!」
私「……本当にバスケを真剣にやりたいのなら、部活じゃなくてクラブチームに入ったらどうだ?他の学校の事は分からないけど、涼が行く学校のバスケ部は3年生が引退したら一気に弱小になるし、学校的にも部活の代わりにクラブチームに入る事は認めてる訳だし…」
涼「……ちょっと考えてみる」
私「そうやって考えてる間にも、涼の同級生や先輩たちはクラブチームで揉まれて成長してるって事忘れんなよ!中学の部活なんて時間があるようで全くないんだからな!」
涼「チッ!分かってるよ…」
近くはないけど、クラブチームもある訳だし、どうせやるなら経験のあるコーチや圧倒的に上手い先輩たちの中でやって行く方が絶対刺激的だし、どんどん上手くなるはずなのですが…涼は何か煮え切らない表情をしていました。
そして中学校入学へ…
中学校の入学式も無事に終わり数日たった時に涼が私に報告してきました。
涼「俺やっぱり部活でバスケやるわ!」
私「まじか…まぁお前がそう決めたのなら良いけどな…でも何で部活にこだわるんだよ」
涼「俺はお父さんと同じ学校の部活で県大会に行って1回戦を突破する。そして、学校に飾ってあるお父さん達の県大会の写真と賞状を引きずり降ろして自分たちの写真と賞状を飾る!」
私「そんなしょうもない事が部活でバスケをやる理由なのかw絶対後悔するぞ…時間は無限ではなく有限なんだぞ…顧問は変わったのか?来年奇跡的に良い顧問が来れば可能性はあるとおもうけど…」
涼「顧問は変わってない。顧問がとかじゃなくて自分達でやる!みんなと話し合って決めたから」
私「みんな?」
涼「ミニバスやってた2人と、中学からバスケ部入る奴らと話をして決めたから!だから俺は部活でバスケをやる!」
私「そうか…ならそれで頑張れよ。で、何人入部するんだ?」
涼「俺を入れて5人!」
私「ご、5人…ミニバスやってたお前らは3人で残りの2人は経験者なのか?」
涼「いや、1人は完全素人でもう一人は昔やってた」
私「つまり経験者は3人って事だな……頑張れよ…」
涼「仮入部なんかいらないからすぐに入部してちゃんと練習やりてーよ!」
と言う事で、息子の涼は私の母校でバスケをやると決めました。
今思えば、なぜこの時にきちんと彼にもっと分かるように説明をして、クラブチームに所属させなかったのかと随分悔やむ日々を過ごしました…
そしてそれは涼自身も苦しむ事になるとは夢に思っていなかったと思います。
反抗期到来
こうして涼の中学校でのバスケ部生活が始まる事になります。
彼は中学入学前に分かりやすい反抗期に突入しました。
全く寄り付かなくなった事と自分の意見をまくし立てるようになったり、すぐキレるようになったりとお手本のような反抗期ですw
私としては、とても嬉しく思いました。
昨今、親の言う事をずっと聞き続ける子供が目につきます。
そして反抗期は悪だと言う親もいますw
反抗期を迎える子は家庭環境が良くないからだ!
とか言う親もいました。
私からしたらその親たちは本当に心が貧しい人たちだなぁと思っております。
ヤバい親の特徴
1.必ず自分の思い通りにならないと気が済まない
2.父親が全ての決定権をもっている
3.子供の意見を聞かない
4.自分が生きてきて見た事や経験した事が全てで、それ以外は悪だと考えてる。
5.地元から出た事が無い、地元以外の情報を知らない
6.子育て、教育ではなく子供を「洗脳」している
次回から本編が始まります!
上記の馬鹿親との絡みも有ったりするので、引き続きぜひご拝読よろしくお願いします!
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