9月25日のアモヨコ古本喫茶はPMCを実験する。
京都市上京区にある町家スペース あわたまKYOTOでは毎月25日に【アモヨコ古本喫茶】というイベントを開催しています。昨年2020年の11月25日から始まって、こないだの8月25日は第10回目だった。すごい…10回も開いている。
近くの天神さん 北野天満宮の縁日の再開に合わせて開催しているのに、肝心の天神さんはまん延防止や緊急事態宣言でまた中止になってる。だから、もう最近は天神さんがやってようがやってなかろうが 毎月25日に開催している。
それどころか【アモヨコ古本喫茶】が古本の他に古着や骨董、駄菓子にかき氷、当て物..などすっかり、プチ天神さんの様相を帯びてきた。「先月も来た」「毎月楽しみにしてる」「何ヶ月も前から気になってた」などと 謎の固定客もついている。ほんとうに謎。
もともとの趣旨は アモダ氏の一万冊に及ぶ蔵書コレクションの一般開放というつもりで始めたのだけれど…そうそう、町家スペースあわたまKYOTO 自体がその目的で開いたのだったけれど あわたまKYOTO の方は豆の木教室化、カルチャーセンターのような感じになっている。(豆の木教室は30年くらい前に、あわたまKYOTO の場所で開かれていた洋裁や書道、陶芸、編み物などの文化教室。)
まりかの駄菓子屋さん あもじ菓子店も 30年くらい前に あわたまKYOTOの場所の隣にあった「やまじ」という駄菓子屋さんの復活…みたいなイメージではじまってる。今、その場所は近くの銭湯 山城温泉の駐車場になってる。
駄菓子屋さんはまったく儲からない 駄菓子を作っている会社の人たちも、儲かってないと思う ただただ 子どもたちが喜ぶために 採算度外視でお菓子を作ってくださっているのだろうと思ってる
豆の木教室 祖母が開いていた洋裁教室時代からの上等の布たち 整理していたらたくさん出てきたので アモヨコ古本喫茶でお譲りすることにした。
無料で持って行ってもらったのだけれど 感じとしては 半分くらいの人が「え、いいんですか?!」みたいな感じで喜んでもらえたと思うのだけれど、半分くらいの人は 無料だから 価値が低いように思っているのか なんだか雑に扱われているような感じもした。
処分というよりも 大切に保存されていた上等の布だから 使ってもらえる人に使ってもらえたら嬉しい という感じの試みだったので。
無料だったり、価格が安かったりするものが 価値が低いものではない。そのものの価値を観てほしい…と思うけれど それは なかなか 難しいようだ。
また 「お気持ち価格」として お客様に値段をつけてもらう ということもやってみたけれど それだと お客様は慣れない。 50円でもお金を払って罪悪感なくたくさんお持ち帰り下さったりする。なんだか残念な気もした。なるほどなぁ…と思った。そういう「お気持ち」なんだな
もちろん「なんだか申し訳わぁ…これで足りるかしら?」と言って400円ほど出してくださって必要なだけの布をお持ち帰りくださる人もおられる。
お客様を恐縮させたり、罪悪感を持たせる気もないし、また こちらが大切に扱われていないような残念な気持ちになるために 布をお譲りしているわけではないので、方法を改めなければならない。
今はとりあえず、100円という値段をつけて売っている。一眼見て、おしゃれな感じの印象を受けた 洋服を作る人がいくつかの布を選ばれてお求めくださったことはとても嬉しかった。そういう偶然の出会いを求めていた。
100円が欲しくて値段をつけているのではない。別に無料だっていい、ただ喜んでくださるならば 喜んでその布を使ってくださるならば。「無料」や「お気持ち価格」では こちらがなんだかな〜残念な気持ちになることもあるので よくない。
閃いた!
お客様に紙に思い思いに自由にお金を描いて作ってもらう
そしてそれを使ってもらって、布を買ってもらう。
円が単位じゃななくていい プニでもポチでもなんでもいい。
お金を自ら発行して、それを使って、布が買えた。という経験をしてもらったらどうだろう? 無料や100円より面白くないかな 実験として
PMC(Personal Money Creation 個人信用創造)のアナログ版体験。
無料やお気持ち価格、100円での販売も全て実験だったとも言える。
わたしたちが欲しい 求めるものは お金では買えないもの
わたしたちが提供するものやことで あなたの喜びがわき起こること
そして わたしたちが提供するものやことが大切に扱われることだから