Basic Channel についての備忘録 / BC-01:1993年: enforcement : 1:enforcement 2: mills mix 3: recall
バリバリアシッド風味、BPMも150!時はアシッドハウスリバイバルブーム、その時流に乗るつもりであったかは定かではないが、その時代においてテクノロジー的にもこのような音を出す試みは各所で流行ったんだろう。
このブームを産んだのは、かの名機TB303であり、そのシンセは日本のRolandというメーカー製である。
日本人にはあまり知られてないかもしれないが、実はエレクトロニック・ミュージックに果たした貢献度合で言えば、日本という国はとても大きいのである。特にシンセや機材面では際立っているだろう。
2曲目にはデトロイトとの繋がりが分かる、Jeff mills氏によるリミックスが収録されている。レコードプレスもデトロイト、これは彼等の拘りである。自分としては、M-4からハマって遡って聴いたトラックだったので、意外な曲調に面食らった記憶が強い。
とはいえ、やはりそのミニマルなフレーズデザインには後の雰囲気を醸し出しているのを感じられる気がする。無骨な曲展開はこの頃から変わらないのだなぁとも思った。
これらのトラックは、所謂聴かれるというよりもクラブユースフルなトラックといえるかと思う、つまりDJプレイでMIXされる事を前提としている曲調であると言うこと。
DJ文化が進んでくるとレコードもループ溝なるなんともDJにとっては嬉しいレコードも出てきた、初めてそのレコードを聴いた時は、聴くというよりループするレコード針の動きを興味深く観察していたのをよく覚えてる。
私がBasic Channelから学んだことの一つがミニマルなフレーズデザインである。それは、一聴すると展開が少なくつまらない音に聴こえるかもしれないが、それを徹底して繰り返すのである、もう無理ってくらいに徹底的に、大事なことなので2回言いましたどころでは無い、10000回言いましたくらいに繰り返す。冗談抜きでそこまで繰り返す。そうしていると次第に音が聞こえるのである、こいつ何いってんの?って感じだろう。
繰り返し聴いている内に、別の音が聴こえてくるのだ、いやマジで本気で。DJやってる、やったことある人なら分かると思う。それの何が面白いのって言うのは野暮ってもんよ。兎に角DJをしろ、話はそれからだ。それを思い出す曲達です。なんだこれ?w