【輕く十三吟・冬はじめ】by 都築郷士
藥かな三寒四温も床の中
※
通帳を二冊持つてる莫迦らしさカネの恵みの一行もなく
※
輕く詠め革ジャンにT冬これから
※
色々と直すもの着て過ごしませう買へばまたまた部屋狭くなる
※
肉詰めのピーマン堅く冬こゝか
※
モッズには仕來り多くあれはかうあれはかうとて定める楽し
※
しつかとよ木の葉ふんばれせめて夜は
※
勉學が最良の手よ暇潰すニートでなうて病後療養さ
※
藝術家ワードローブは焼き芋屋
※
職業に貴賎はなきと聞きました無職は仲間外れか氣になる
※
タイを締め夜に踏み出す心冴ゆ
※
ヅカマニア東京へ來るイヴェントを幾本抱へ本拠地の味
※
隙間風今はぬるりと吾アを取り巻く
※
©都築郷士
俳諧師近影。