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【輕く十三吟・冬はじめ】by 都築郷士

藥かな三寒四温も床の中

通帳を二冊持つてる莫迦らしさカネの恵みの一行もなく

輕く詠め革ジャンにT冬これから

色々と直すもの着て過ごしませう買へばまたまた部屋狭くなる

肉詰めのピーマン堅く冬こゝか

モッズには仕來り多くあれはかうあれはかうとて定める楽し

しつかとよ木の葉ふんばれせめて夜は

勉學が最良の手よ暇潰すニートでなうて病後療養さ

藝術家ワードローブは焼き芋屋

職業に貴賎はなきと聞きました無職は仲間外れか氣になる

タイを締め夜に踏み出す心冴ゆ

ヅカマニア東京へ來るイヴェントを幾本抱へ本拠地の味

隙間風今はぬるりと吾アを取り巻く

©都築郷士

俳諧師近影。

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