【瓢箪よ】詩。

ひさご　ふくべ　瓢箪柄の
足袋ックス　何年か前　ダイソーで求めた
今日はびしよ濡れになつて
帰つてきた
余燼くすぶる火宅へ
履いて行つた靴下もびしよびしよだ
靴に雨水がしみ込んだ
-と云ふ譯で　戯れに
ひさご　ふくべ　瓢箪柄の足袋ックス
あなたの出番だ
私は非常に疲れてゐたが
いつもの悪態はつかないだらう
瓢箪よ水を吸い込め(西遊記みたいだ！)
あつはつは　いゝ洒落だねえ
これを稱してお洒落と言ふ、
尠しく愉快であつた。
©都築郷士

〈埼玉や余震なくして春驟雨　くにを〉よく寝たな、さすがに。