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育児を7カ月やってみて気が付いた育児を楽にする7つのコツ

こんにちは、ばしおです。

子供が生まれて7カ月。
日々の成長に大喜びしている一方、沢山のトラブルと戦い、なんとかここまで来ました。

その中で、「こうすれば育児ってうまくいくのか」と気が付くことポイントが幾つかありました。

「ミルクをこうすれば飲んでくれる!」「絶対に寝付かせる方法!」というようなライフハック的な内容ではなく、そういった情報をどう集め、どう消化し、どう生かしていくのかという、根本的な考え方です。
案外、これに頭を悩ませることが多くありました。

育児がうまく行かず悩んでいる人にとって、少しでも助けになれば幸いです。

1.一つとして同じベスト育児法はないと考える

結婚式に参列されたことはありますでしょうか。
夫婦によって、結婚式の様子は異なり、大切にしているものや生き方は全く異なるのだなと毎回感じます。

仕事も、信念も、人によって違えば、当然夫婦の数だけ、夫婦のあり方があります。
そこに新たにやってくる赤ちゃんもまた、全て異なります。

育休は取れるのか?仕事復帰後の忙しさは?業種は?部屋の広さは?夫婦のコミュニケーションはどの程度?何が大切?神経質?子供は双子?病気は?夜はどのくらい寝る?ミルクはどのくらい飲む?

もっともっとたくさんの項目があり、その全てが一致する家庭が存在するわけがありません。

「〇か月だと、○○できてなきゃ!」「〇kgだから、〇〇mlのミルクを飲まなきゃ!」などの目安に振り回されることもありましたが、目安はあくまで目安です。

ミルクを飲まないなぁと思い、「ミルク 飲まない 〇か月」のような調べ方をすると、無数の情報が出てきます。
しかし、画面の向こうの人の赤ちゃんがどんな赤ちゃんなのかまではわかりません。
それが自身の赤ちゃんにも適応される情報なのかどうかは、神のみぞ知るものです。

このnoteも、読んでいる貴方にとって参考になるものかどうかは、全く分かりません。

沢山の情報に触れることは大切だと思います。
またインターネットだけでなく、友人や本など、様々な媒体で情報に触れることも大切だと思います。
しかし、その全てを「まあ私とは違う人が、違う赤ちゃんにやって上手くいった方法だからな」と一歩引いてみることで、情報によって右往左往することは少なくなり、負担が軽くなりました。

2.親の体力と精神力を一番大事にする

育児は、大変です。
体力と精神力がガリガリと削られていきます。
RPGで例えるのであれば、「大ボスと戦う」ようなイメージを持っていましたが、実際には「常に毒状態」という方が正しいように思います。
どんな時も体力が満タンになることはなく、少しずつ消耗していくような。

病気も何もない一人の赤ちゃんを育てることに必要な人工は、ちょうど1人工程度のような気がしています。
育児にだけ専念し、トラブルも何もなければ、育児と家事でちょうど1日が終わるんじゃないでしょうか。
当然トラブルも生じるので、そういうわけにもいかないのですが。それも多少無理をすれば一人で乗り切れるような気もします。

じゃあ、それでいいか、となるとそういうわけにもいきません。
育児だけに専念することになると、様々な情報に触れることや、それを整理することができなくなります。

世間には、沢山の育児ライフハックが転がっています。
例えば離乳食は、週末にまとめて作って冷凍するとかなり楽になるのです(当然人によります!)が、この情報にたどり着くことができなければ、毎日作る羽目になり、更に自分の首が締まり、まとめて作るという情報から更に離れていくことになります。

育児に余裕がなくなると、情報に触れる時間が減り、育児の負担が大きくなり、また情報に触れる時間も減るという悪循環を生み出します。

また、余裕の無い親を狙った半ワクや陰謀論などの「悪意のある罠」はネット上にも書店にも沢山並んでいます。
通常であれば踏むわけの無い罠も、肉体や精神が摩耗しているときには避ける難易度が急上昇します。

実体験として、寝不足が続いていた時の判断を後で改めて考えてみると、「もっといい選択肢が幾らでもあったのでは?」となりました。
体力が消耗すると、情報に触れる難易度が上がるだけでなく、それを正しく解釈することも不可能になります。

赤ちゃんファーストも大事ですが、赤ちゃんファーストであり続けるために、まず親の体力を温存するための選択肢を採る必要があるように思います。

3.机上の空論を練る

大量の情報が世の中には転がっています。
その全てを鵜呑みにすると、収拾がつきません。

片っ端から試そうとしても、排他的な意見(片方を実施するともう片方が実施できない)ものもありますし、時間的にも不可能です。

そうなったときに、情報を整理して、机上の空論を練る時間を意識的に設けると後々楽になりました。

残念ながら、机上の空論は机上の空論で、実際に試すと上手くいかないことの方が多いです。
が、それでもペンと紙を使って考えをまとめる時間が必要だと思います。

例えば、ミルクと睡眠の時間を決めてくださいと医者からの指導があったことがありました。
その際に、現状のミルクの量、離乳食の時間、睡眠時間、昼寝の時間、仕事が始まった後の起床時間など、様々な要素をもとに、「理想のスケジュール」を5パターンほど作成しました。
机にかじりついて数時間はかかった記憶があります。

結局そのどのパターンになったわけでもないのですが、そこで一旦赤ちゃんから離れて考えを整理できたお陰で、「もしかして昼寝の時間が問題なのではないか」「この時間のミルクは不要ではないか」など、現状の問題点を俯瞰的に確認できました。

世間の無数の情報と、自身の赤ちゃんに起きている実情を、頭の中だけで整理することは非常に難しいのだと痛感しました。

4.トライ&エラーに日和らない

n次方程式を覚えていますでしょうか。
二個の答えがあるときは、二個の変数の中身が分かる。
n個の答えがあるときは、n個の変数の中身が分かる。

それでいくと、育児には1個の答えに対して、10個くらいの変数の中身を推測する必要がでてきます。

例えば「泣き止んだ」という答えに対して、「抱っこしているか?」「お腹はいっぱいか?」「気分はご機嫌か?」「おむつの状況は?」「温度は?」「湿度は?」「何かかゆいところがある?」「メンタルリープ?」「痛いところはないか?」などなど……

当然ですが、「泣き止んだ」という一つの結果に対して、変数が多すぎます。

ここで必要になってくるのが、「対照実験」です。

例えば、「抱っこしている」と「抱っこしていない」以外の状況をできるだけ揃えて、「泣き止んだ」という結果に差異がでるのかどうか。
これにより「抱っこ」が「泣き止み」に関係するのかどうかを判断することができます。

これを繰り返すことによって、「泣き止んだ」という結果を生み出したいときにすべき最短ルートが明らかになります。
我が子は、おむつの状況が泣き止みに相関が無いことが明らかになっています。

これをしていないと、泣き止ませたいとなった時に、不要な儀式を毎回行うことになります。
一回一回は大したことが無くても、積みかさなると大きな労力です。

しかし、対照実験は膨大な労力が掛かることも事実です。

「夜泣き」など、実験のために一週間以上かかるものもあります。
どれが不要な儀式かは分からなくても、全部やっていれば夜泣きはない、という状況で、「これを削ったら夜泣き発生するかも」と思いながら敢えて何らかの工程を省略するのは、精神的な負担も大きいです。

しかし、それでも、トライ&エラーに日和らず、何度も実験を繰り返すことが、神様以外の誰も知りえない、その赤ちゃんに特有のルールを幾つも知ることができる唯一の方法ではないでしょうか。

親の体力がある限り、赤ちゃんの安全が脅かされない範囲で、トライ&エラーはできる限り沢山実施すべきではないかと思います。
むしろ、これを沢山するために、体力を温存する必要があると思います。

5.父と母のどちらも全ての家事と育児ができるようにしておく

赤ちゃんの変化はとても大きく、親側の生活もみるみる変わっていきます。
その中でなるべく効率的で楽なシステムを組み上げようとすると、「どちらかしかできない作業が存在する」ことは非常に大きなノイズになります。

例えば、「料理」が母親しかできない場合を考えます。
その時間の裏で「授乳」をしたいとなった場合、詰みます。
そうなると、そのプランが「最高効率」であったとしても、みすみすそのプランを捨てることになります。

父親だけが、先に職場復帰する家庭も多いと思います。
父親にしかできない家事があり、それを退勤後にやろうと考えていた場合、残業で詰みます。

おむつ替え、ミルク、着替え、離乳食など、育児関連の作業についても同様です。

どちらもがすべての作業ができる、という前提がないと、なかなか最高効率のシステムを作り上げにくいですし、どちらかが倒れた場合などのトラブルに対して非常に脆弱になります。
どちらかの仕事と決まっている作業があればあるほど、簡単なトラブル一つで崩壊し易くなるように思います。

我が家では、妻が料理が苦手でしたが、赤ちゃんが生まれる前に一年ほど修行していたお陰で、どちらが作っても同じようなクオリティになりました。
洗濯物の畳み方も、全て二人で統一できていました。
そのおかげで、どちらが離乳食をあげる、寝かしつけをするとなっても、その裏で家事を進めることに問題が生じなくなっています。

ロボット掃除機や、ドラム型洗濯機など、家事を減らしてしまうのもいい一手だと思います。

6.赤ちゃんの感情を理解することを諦める

育児書によく「赤ちゃんが不機嫌なら○○」などの表記があります。

不機嫌とは、何なのか。

「泣いている」「赤くなっている」「寝ている」などに対して、「不機嫌になっている」という状況の、その曖昧さたるや。

なんだか普段と様子が違うか……?いやそんなことないか……?と考えるのは、大きな心労を生みました。

そこで、我が家では、赤ちゃんの感情を理解することを諦めました。

あくまで「遊んでいる」「動き回っている」「笑っている」など、目に見て分かる情報からだけ判断し、その裏で「ご機嫌かどうか」についてはあまり考えないようにしました。

「○○をすると泣く」という事象に対して、「痛そうにしている」のかどうかは分かるわけがないと、割り切りました。

気持ちを理解することを諦めたおかげで、むしろ客観的な立場になり、負担が軽くなるだけでなく、実際の状況をつかみやすくなったように思います。

7.諦めることを意識的に諦める

赤ちゃんが生まれてから、生活が一変しました。

その中で、当然生活に制限はたくさんでてきました。

旅行のハードルは跳ね上がりましたし、楽器の演奏も難しくなりました。
ゲームの頻度も減りましたし、見られなくなった好きなテレビ番組もあります。

なんとなく、いろんなことを続けていますが、「意識的に諦めること」も必要だなと感じています。

例えば、このnote執筆も、育児の合間を縫っているわけで、この時間があれば、ゲームをすることもできるわけです。
しかし、「今回のイベントは最後まで観ることを諦めよう」と考えて、このnoteを書いています。

無限の時間と体力があれば、赤ちゃんが生まれても同様の生活ができるかもしれませんが、当然そうはいきません。

そうなったときに、「何を諦めるか」を考えることは、結果的に「何を諦めないか」を考えることと同義ではないでしょうか。
全てをなんとなく続けていると、本当は一番大切だったものからいつの間にかフェードアウトしていることも頻発すると思います。

さいごに

いかがだったでしょうか。

こうして文章に起こしてみると、「第一子を半年育てた程度の若造が、何を偉そうに」という気もしなくもないのですが、自分なりに「育児を楽にするにはどうすればいいのだろう」と半年間悩んだ結果なので、それなりに正しいように思います。

はじめにも書きましたが、人によってベストな育児法は異なると思います。
このnoteは、これを読んでいる人のため、というよりも、自分の考えをまとめるためという、自分のためという側面も大きくあります。

育児がはじまって一カ月たった時の自分のnoteを読んでみると、「この時期にしてはよくここまで辿り着いているな」と感心しました。

皆様も、皆様なりの考え方があると思います。
それを公開しないにしろ、文章としてまとめてみることで、自分の考えを整理できるかもしれません。

大量のインプットとアウトプットで混線してしまいがちな、新生児の親御さんたちの一助になれば幸いです。

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