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赤ちゃんへリーチ ユーチューブ動画を選択されるために
マーケティング用語で、広告を視聴したユーザーや広告に到達したユーザーを示す指標で、リーチなる言葉が存在する。ネット企業のWEB広告担当者とミーティングを行えば、「リーチが〜」と説明されることはままある。
あくまでも広告を出稿する目線からすれば、広告効果へシビアな成果を求められる立場であれば、その広告により自社プロダクトやサービスが認知、利用され、最終的にはどれだけの売上をアップすることができたかが求められ、あくまでもゴールは売り上げ向上となる。ただ、マーケティング業界での職を希望する人は、どこか認知度向上の施策としての広告マーケティングを志望する人が多いのが、顧客とのミスマッチにつながっている。あくまでも潜在的な購入者を発掘し、彼ら彼女らの手や足を広告で動かさせて財布の紐を緩めるのが、クライアント側としての本筋かと。
話変わって、オールドメディアと称されるテレビ業界だが、現在でも、税金で運用されている電波をほば無料で利用し、多くの視聴者、いわゆるマス層へ広告を訴えることができている(巨大インフラへの独占的な利用権をほぼ無料で有している)。この電波利用によりマス層へテレビ広告を出し、広告出稿の仲介者である電通や博報堂から広告手数料を代理徴収してもらい、売上を立てている。言い方は言葉悪くすれが、巨大インフラへのタダ乗りだから、営業赤字にはまずなり得ないのだ。
テレビ広告をしり目に、常に戦国状態のWEB広告が総額ベースではいつの間にか逆転しているのが興味深いところ。このWEB広告だが、現在は乳幼児までをもダイレクトに広告へのリーチ対象とされているのは意外なこと。従来は乳幼児を持つ親を対象とされていたが、WEB広告では赤ちゃんへのリーチからも、収益が生まれる。それはYouTubeなどでの動画視聴でだ。
現在、赤ちゃん(歩行できるぐらいの年齢?)でも、スマホやタブレットを与えれば勝手に動画視聴を行っている。テレビであればリモコの使用権は赤ちゃんにはないが、スマホやタブレットであれば赤ちゃん様も動画を選択する権利がある。そのため、赤ちゃんからリーチされる動画には、こらまた面白い広告動画が飛び込み、動画作成者とWEB広告の代理店は、Google様から収益配分されるのがその構図となる。
そのため、赤ちゃんから選ばれる動画作りも狙い目となっている。ホント、世の中変わったなぁと。