読書ログ「「勤労青年」の教養文化史」
つらすぎる
「人間よ、 もう止せ、こんな事は」ってかんじ
本当に現代日本に生まれてよかったと思える本。格差とか差別とか環境問題なんかがいろいろあるにしろ、2020年代は、ほんの半世紀前と比べても格段にいい世界になっている。つい「狩猟採集時代は1日4時間しか働いてなかったのに!」みたいなこと言って”今この時代”をsageてしまうけど、勉強したいなと思ったらいくらでも手段があり、働きたいなと思ったら(ある程度)好きなところで働け、生活コストを下げて労働も最小限にしたいと思えばそれすらも可能であり、結婚したい相手がいればその相手と結婚し、したくなければしなくてもなんとかなるという現代日本に住む我々は、何百万年単位で見ると相当な上澄みの世界で生きていると言える。特に結婚とか家督相続に関しては、100年前の日本の農家に生まれていたら早晩世を儚んでいた自信がある
「同じ本を読む者は遠くにいる」だ(出典)この感覚はすごく好きだな
身内とか身近にいる人とはわかりあえないことも、遠くにいる顔も知らない誰かとなら涙がでるほどわかりあえるという経験、ネットにどっぷり浸かったことのある人なら誰もが経験したことがあると思う。この時代にはネットはなかったけど、人生雑誌(いわゆる知識人とか教養人が執筆したり読者投稿していた硬めの雑誌)がその役割を果たしていたのだ。救いだな~
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